「一日一歩、三日で三歩、三歩進んで二歩下がる」
ってな歌の文句ではないが、そのくらい、
腰を据えて取り組まないといけない。
そう感じているのが、私の句業である。
生活の中で俳句を作る時。
その句作の状況は、大きく二つに別れる。
季題が現像か、想像か、である。
現像というのが正しいか否か、怪しいところではあるが、
現実と言う意味も加味している。
季題の現像。
ってのは、読んで字の如く、実物の桜を観察して、桜の句を作る。
季題の想像。
ってのは、その反対に、過去に観た桜を想像して、桜の句を作る。
端的に言えば、どちらの状況でも、無理なく句が作れれば良い。
のだが、現在、私の場合、やはり現像を写生した句の方が、
「秀」となる事が多い。
先日も、先生に見てもらった句の中。
丸が付いているのは、全てと言っていいほど、現像を写生した句。
その中、「とりあえず代表句」てぇな、意外と好評だった句も、
現像の梅を、観察して作った句。
就寝前に、寝床の中でメモ帳に書き留めた句など、
ことごとく、駄句ばかりである。
その伝で行くと、この文章も、現像を前にした写生文の方が、
読者に対し、訴えかける文章が出来るかも知れない。
しかし、私のおぼろげな生活の現像自体が、
面白味のないものばかりである。
然るにやはり散文は、いささかの想像を交えつつ、創作がした方がよい。
と言う結論に達した、私の場合は、であるが。
【天候】
朝より曇り。
気温は昨日から大分下がり、冴え返る。
夕方には晴れるが、肌寒い一日。