日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。担当者は堀澤、岡安、すーさん、坂口、ぬくいです。この5人が月替わりで担当しています。令和8年度は4月(坂)5月(ぬ)6月(岡)7月(す)8月(堀)9月(坂)10月(ぬ)11月(岡)12月(す)1月(堀)2月(坂)3月(ぬ)の順です。

405声 飲み屋の仏

2009年02月08日

大人物と言うか、太っ腹と言うか。
粋人の中には感服してしまう程、気前の良い人がいる。

昨夜の居酒屋。
その方は一人で入店。
ツーッとカウンターまで入って来て、「瓶麦酒」。
70年配、はしご酒の途中であるのか、少々赤ら顔。
瓶麦酒をコップに注ぎ、カウンターの隅に居た私に向って、
「お兄さん、この店初めて」
と、おもむろに問う。
「はい」
と、間抜けな声。
「マスター、隣の方に瓶麦酒」

感謝して、チビチビ飲んでいたレモンサワーを空けて、瓶麦酒で乾杯。
この老紳士、多くを語らず、黙々とグラスを傾けている。
軽薄な私は、グビグビと、5分も掛らず瓶麦酒を空けてしまう。
すると、「マスター、お兄さんにもう一本ね」。
漸く、自らの節操の無い振る舞いに気が付き、赤面。
平伏して、改めて感謝の意を述べ、ゆっくりと、味わって飲む。

一時間もしない間に、その老紳士はまた、ツーッと暖簾を揺らして帰った。
帰り際、盛り上がっている直ぐ後ろの座卓に、瓶麦酒を一本。
座卓から離れて遊んでいた、見知らぬ子供に野口を一枚。
店全体で頭を下げて、その老紳士を見送った。

何となくホッとして、席に着く。
結局、老紳士の前には、入店時に注文した瓶麦酒が一本。
「マスター、さっきの方は」
「いや、良く来てくれる方なんですがね、
来るとあぁやって、皆に奢ってくれるんですよ」
「いるんですねぇ、仏様みたいな良い人って」
「いるんですよぉ、仏様みたいな良い人って」
「マスター、レモンサワーおかわり」

404声 白い月

2009年02月07日

早春の軽い風が、時々、ベランダに干しある洗濯物の間を通り抜ける。
寝むたげな色をした青空に、薄らと白い月が見える。
椅子に腰かけて、ぼんやりとそんな光景を見ていたら、
すっかりカップの珈琲は冷めてしまった。

そろそろ夕方。
向かいの家の子供等も、自転車に乗って、けたたましく帰ってくる頃だろう。
穏やかな空気が流れ、さして書く事柄も見当たらず、机に頬杖。
上空の烏、退屈そうにひと鳴き。

403声 緑青石のBBQ 後編

2009年02月06日

昨日の続き。

選択肢はもはや無し。
結氷した湖畔から吹く寒風にさらされながら、石焼計画の実行に移る。
まずは、問題の漬物石である。
その外観、緑青の湧いた銅像の様に、緑苔が生して染み込んでいる。
生憎、湖は凍っているし、たわしも無い。

「これ、一回洗わないと駄目だろ」
「ペットボトルの烏龍茶かけたら、飲料無くなるしな」
「そこの、雪で冷やしてる、缶ビールは」
「ビールなら、ウーロン茶かけろよ」
「いや、ビールかけろよ」

ってな、水かけ論に水を差したのは、友人の発想。

「あるよ」
「何が」
「雪が」
「雪、雪ね」

雪の中に石を投げ込んで、タオルでゴシゴシ擦る。
焼け石に水、ならぬ、苔石に雪。
随分と磨いたのだが、あまり綺麗になった感は無い。
しかし、痺れを切らした腹の虫が、いまにも這い上がって来そうな気配。
後は、加熱殺菌に賭ける。

錬炭に火を起こし、その上に石を置く。
十分に加熱してから、油をひいて、と言うかドボドボかける。
炭火の中で、ヌラヌラと怪しく光っている漬物石。
兎に角、肉を乗せて焼いてみる。
「ジュー」っと、肉の焼ける良い音と、香ばしい匂いが漂う。

「はい、じゃあ食って良いよ」
「えっ、良いよ良いよ、お先に」
「いやいや、運転してきてもらったから」
「いやいやいや、まずは、ビールのつまみに」

初めは押し付け合っていたのだが、どちらからともなく食べ出せば、
あっと言う間に、石焼が板に付いてくる。
石を熱し過ぎると、肉が焦げ付いてしまうので、
雪をかけて火を消し、余熱でサッと炙る様にして食べる。

「石焼も中々、風流だ」
とか、
「結果、焼き網を忘れて良かったではないか」
とか、
「これが究極のバーベキューなのだ」
とか、ビールの心地よい酔いと相まって、ご機嫌で石焼に舌鼓。

一通り、持って来た食材を食べ終えると、石に雪をかけ、
冷えたらタオルで擦り、元の場所へ戻す。
満腹で、土産話を携え、意気揚々と下山。
そして、散会。

次の日、職場を早退した友人は、そのまま二日寝込んだ。
三日目、起きて鏡を覗いたら、その顔には緑青が湧いていたと言う。

402声 緑青石のBBQ 前編

2009年02月05日

今シーズンの、榛名湖氷上開きが中止になった。
気候や、氷の強度不足等の影響だから仕方ないが、
近隣のワカサギ釣りフリークは意気消沈だろう。
中止になってからの方が、マスメディアへの露出が多い。
ってのも、皮肉な話だが、今時期の榛名湖と言えば、
思い出す悲惨な話がひとつ。

随分と前の榛名山。
買ったばかりの四輪駆動はグイグイと、冬の林道を榛名湖目指して登って行った。
ご機嫌で鼻歌交じりに、初めてのマイカーを運転する友人。
後部座席に積んである、バーベキューの食材とビールが気になる私。

青空の下、広大なスケートリンクの様に結氷した湖面。
溶け残った雪が眩しい、榛名湖畔に車を駐車し、
早速、バーベキュー道具を下ろす。

「俺、食材のクーラーボックス持って行くから」
「じゃあ、俺は食器と、錬炭と、あれ、網は」
「えっ、網」
「そう、焼く、網」
「あぁ、積んでねぇや」

一番肝心な、焼き網を忘れてしまったのである。
全身の力が一気に蒸発。
私はすっかり意気消沈してしまって、
缶ビールを次々に開けて、比喩表現に勤しんだ。

「焼き網の無いバーべキューなんて、ボールの無い球技だ」
「焼き網を忘れてバーベキューに来たお前は、まわしを忘れて土俵に上がった力士だ」

無言で立ち上がり、何やら後ろの枯れた熊笹生い茂る林で、ガサゴソやってる友人。
抱えて持って帰って来たのは、30cm四方程の漬物石の様な、丸石。
「榛名湖殺人事件」
ってな言葉が、瞬時に私の脳裏をかすめた。

「焼けるぞ」
「えっ」
「この石で、肉、焼けるぞ」
「えっ、あー石焼って、あるもんな」
「そう、石焼、石焼だ」

湖畔に転がっていた、怪しげな丸石で、果たして無事肉は食えたのか。
また、明日。

401声 図書館の追憶

2009年02月04日

夕方、近所の図書館に借本を返しに行った。
カウンターで本を返却し、館内を出口に向かって歩く。
何気なく、おばちゃんとすれ違って、足を止めた。
肩越しにおばちゃんの後姿を覗くと、記憶のアルバムがパラパラ捲れる。

「先生だ」
小学校時分に、担任だった先生なのである。
随分時が経ち、容貌からも時の流れを感じさせる。
が、微かに面影。
先生は私に気付いていない様で、本棚で探本中。
私の顔が見える様、近くを通り抜けたのだが、
どうやら記憶は結びつかないらしい。

そのまま、図書館を後に帰路へ就く。
胸に湧く、懐旧の情、しみじみと。
そして、そこはかとない感傷的気分。
先生の背丈が、驚く程、低く見えたからである。

400声 第400声記念特別企画「掃き溜めの恩返し」

2009年02月03日

節分の本日。
日刊「鶴のひとこえ」も、めでたく第400声を迎える事が出来ました。
そこで今回は、クレインダンスからのささやかな恩返し。
クレインダンスのメンバー2人、秘蔵の手拭いコレクションから選りすぐった手拭いを、
それぞれ抽選で2名様に、一本づつプレゼント。
銭湯や温泉に行くには、やっぱり手拭いが「通」ってもんよ。
それでは、下記を参照したうえのご応募、お待ちしております。

■応募方法
郵便番号・住所・氏名・年齢・性別
を明記の上、下記応募アドレスよりご応募下さい。

■応募締切
平成21年2月6日(金)

■当選発表
厳正な抽選のうえ、当選者には発送をもってかえさせて頂きます。

■当選の品
クレインダンス
堀沢:大相撲手拭い
抜井:郡上踊り手拭い
上記、どちらかの品になります。

■アンケート
日刊「鶴のひとこえ」に対して、「読者のひとこえ」をご記入下さい。
※後日掲載させて頂く場合がございます。

※お一人様、メール一通のご応募とさせて頂きます。
応募に際し、頂いた個人情報は、当企画の目的にそった賞品送付等にのみ利用し、
他目的には利用しません。

■応募アドレス

399声 社務所の瓶麦酒

2009年02月02日

小さな祭りから、大規模な映画祭。
ここ最近、不思議な縁あって、多種多様な土地の祭事に出かける事が多い。
そして、訪れた先で持て成してもらう、つまりは御馳走になる事がしばしば。
私はそれが嬉しく、また秘かな楽しみの一つでもある。

昨日参加した、節分祭。
打ち上げには参加しなかったのだが、色々御馳走になった。
中でも、神社に併設されている社務所の片隅で、土地の奥さん方が漬けた沢庵を、
ポリポリやりつつ、飲む瓶麦酒。
これには趣深い味わいがあった。
神棚の横、麦酒を継ぐ時、瓶と硝子のコップが触れる「チン」と言う音に、
反射的に両手を合わしてしまいそうになりながら、一献。
持て成して下さった、土地の方々に多謝。

398声 第98回豊武神社追儺節分祭

2009年02月01日

雨は止んで。
とキーボードを打ったつもりが、
尼は病んで。

ともかく止んで、快晴の本日。
伊勢崎市で行われた、「第98回豊武神社追儺節分祭」に参加。
この節分祭は、豊武地区(富塚町、除ヶ町、大正寺町、下道寺町)に出生や居住あるいは、
生来などの関わりがある、満40歳の男が、42歳の厄を払うと言う儀式。
地区住民全員を招いて、大々的かつ盛大に行う、伝統的な祭りである。

私、生まれも育ちも伊勢崎豊武。
豊武神社で産湯を使っている訳では、もちろん無い。
むしろ、本日まで縁もゆかりも無かった。

尾瀬の寅さん。
と言う人がいる。
この人に声を掛けて頂き、いつもの事ながら、
ひょんな経緯でギター演奏を行ってきた。
私の演奏はともかく、縁日に寅さん。
いつ見ても、心打たれる光景であった。

節分祭のメインイベントの一つが、福引き。
これもまた、神社に福引きと言う、揺るぎ無い興趣。
福引券を購入して、早速挑戦。
「さんとーう」
カランカランって鐘の音と共に、俄かに盛り上がる会場。
3等の景品として当たったのは、缶珈琲1ケース。
緊張による神経性胃痛が、ちょっぴり疼いた。

397声 モラトリアムの季節

2009年01月31日

雨は降り続いて、今日。
今、この2月時期の観光情報に関する原稿を書いていた。
思考の底に溜まっている材料を、おたまで鍋を掻き回す様に、
掬い上げようと骨を折っていた所。

しかし、2月と言う季節は難しい。
厳冬でもないし、早春でもない。
どっちつかずで、なんだか「モラトリアム」ってな言葉を連想させる時期。

翻って考えると、生活。
このモラトリアムの時期に何をやっていたかで、
春の迎え方も変わってくるのではなかろうか。
学生じゃないけれども。

だとすれば、2月は重要な季節。
分かっちゃいるけど、何をすれば良いのか分からない。
いや、分かっているのだけども。
って、髪の毛を掻きむしっている間に終わってしまう。
差し当たり、目下の原稿。
書き回しの使い回しだけは避けたい。

396声 In The Rain

2009年01月30日

今日は久しぶりの雨。
乾いて淀んだ空気を雨が洗い流し、潤いのある清浄な空気に入れ変わった。
深呼吸すれば、心地が良い。
先日、此処群馬県で発令された「インフルエンザ警報」も、
これで幾らか緩和されるだろう。

雨は様々な物を洗い流す。
然るに、私の車にこびり付いた鳥の糞だけでなく、
日本経済の「不況警報」の方もいっそ、洗い流してくれないものだろうか。
それが叶わなければ、せめて憂いだけでも。
しかしまぁ、憂いだけなら麦酒でなんとか。

395声 銭湯の闖入者 後編

2009年01月29日

昨日の続き。

一二歩進んで、人影の方へと視線を注ぐ。
すると、脱衣場の奥、直線位置にある男湯湯船に浸かっている、
御爺さんと目が合った。
御爺さん、私の姿を目を細めて確認しているので、私も軽く会釈。
そしておもむろに、「おーい、郵便屋さんが来てるよー」と、
お爺さんの声が若干エコーを含みつつ、浴室に共鳴。
直ぐに女湯から帰って来たのは、
「おばさーん、郵便屋さんだってー」と、お婆さんの大声。

慌てて私、御爺さんに、
「違いますー、郵便屋じゃないんですよー」と大声で訂正。
またもや御爺さん、
「郵便屋さんじゃなくてー、牛乳屋さんだとー」と大声で女湯に連絡。

こりゃ、えらい事になってきた。
「牛乳屋」なんて、私は一言も言ってないのである。
訂正しようとした矢先、女湯から帰ってくる声。
「何言ってんだよー、牛乳屋さんは日曜は来ないんだよー」

一呼吸二呼吸置いて、湯船からゆっくり上がり、こちらへ歩いてくるお爺さん。
浴室のドアを開けて、私の顔をまじまじ見ながら、
「アンタ、どちらさん」と、腑に落ちない表情で問う。
ようやく弁解の余地を与えられた私は少し安心し、とりわけ明瞭な口調で答えた。
「お風呂に来た客です」
合点がいった御爺さん、再度、女湯へ声をかける。
「あのねー、郵便屋さんがお風呂入りに来たんだってー」
「あーそうー郵便屋さんねー」

私はもう、番台に360円を置いて、そそくさと服を脱ぎ浴室へ入る。
湯船に浸かると、すりガラスの向こうに人のいない番台が見える。
右斜め横、丹念に歯を磨いている御爺さん。
窓から西日、束になって降り注ぐ。

394声 銭湯の闖入者 前編

2009年01月28日

先週の日曜日。
路地裏銭湯記に書く為、高崎市新町へと銭湯捜索に出かけた。
手持ちの、「上州いきいき湯ったり銭湯マップ」によると、2軒存在。

市内の路地を右往左往。
まず1軒目の場所へと辿り着くが、無い。
通り沿いの商店街の外観から推察するに、
区画整理等あり、商売を止してしまったのだろう。

そして、2軒目。
商店街から路地を縫って進むと、瓦屋根の向こうに煙突を発見。
目指した先に辿り着くと、住宅街にひっそりと、懐古的銭湯が佇んでいた。
歴史時計の針が止まってから、久しい印象を受ける。
草臥れて全体的にくすんだ外観と言い、
店舗横の敷地で風化している、半ば朽ち果てたシトロエンと言い、
「デカダンス」と言う言葉が、自然と脳裏に浮かぶ。

時刻は3時前。
まだ来るのが早すぎたのか、入口には暖簾が掛っておらず、人気もない。
何時から開店なのかを確認しようと、入口から脱衣場へと顔を覗かせる。
番台には誰おらず、脱衣場も午後の陽が影を落として、静まり返っている。
しかし、置いてある脱衣籠の一つには衣類が入っており、
浴室のすりガラスの向こうに、なにやら人影が見える。

さて、その人影とは一体!?
明日へと続く。

393声 知らずに影響

2009年01月27日

夜風になびく街柳
枯木にふらふらしがみつき

テレビ、新聞などに目をやれば、連日、焦燥感を助長するような報道ばかり。
知らずに影響されてか、自然と心許無い歌を詠んでしまう。

392声 鼻水黙想

2009年01月26日

一日を過ごし、床に就いて寝る間際。
「よし書こう」ったって、総じて文章など紡ぎ出せないのである。
思考の入口辺りから、手頃な発想を引き摺り出そうと、
椅子の上に座して黙想にふける。
そして、うとうと眠りこける。
「はっ」と気付くと、鼻水が垂れている。
「ずっ」と鼻を啜って、袖口で目を擦る。
すっかり冷たくなってしまった、足のつま先。
両手で温めながら、虚ろな夜は更けてゆく。

391声 薄紫色

2009年01月25日

今日は快晴、風もなく穏やかな一日。
傾いた陽が、赤城山の長い裾野を薄紫色に染め、
夕日と青空が綺麗に溶けあう。
楽しそうに、南へ帰る雁が2羽。

「おーい、今日は何処へ行ってきたんだい」

390声 四畳半の決闘

2009年01月24日

昼間から、机に向って書き仕事をしていると、
一日の短さを痛切に感じる。
そして、日々の単調さを再認識する。

起きてファンヒーターの電気を入れる。
「コー」っと、ぶっきら棒に温風を吐き出しす声が、部屋に響く。
新聞を斜め読みし、食パンに何を塗って食べようかと考えていたら、
時刻は正午になってしまった。
朝昼食合同食をひとしきり食べ終え、目下の仕事をこなそうと机に向かう。

食べ過ぎによる満腹感により、なかなか集中できない。
読みかけの本に手を伸ばす。
どこまで読んだのかが分からず、頁を右往左往している間に夕暮れ。
「冷蔵庫に缶麦酒はあったか」
確認したい気持ちを峰打ちにして、再度、机に向かう。

ようやく、書き始めた。
矢先、確認したい気持ちが、飲みたい気持ちを連れて仇打ちにやって来る。
真剣勝負の末、仕事したい気持ちを、手打ちにされる。

一連の決闘を、すぐ横で見守ってたファンヒーター。
やはりぶっきら棒に「コー」っと、その声はいささか呆れ気味である。

389声 養蚕文化を懐古

2009年01月23日

今日は、一日高崎市内を取材撮影。
その行程で訪れた、「日本絹の里」。
前日に、新聞やNHKなどの露出により、館内は大入り。
貴重な展示品の数々で、県内の養蚕文化を辿り、絹の神秘に触れる。
その中、見学にいらしていた地元のお婆ちゃんとしばし会話。

掌に、生きた蚕の幼虫の幼虫を乗せ、「ほら、おカイコさん」。
お婆ちゃんはニッコリしながら、見せてくれる。
「懐かしいのよねぇ、おカイコさん」
と、目を細めていらっしゃる。

お婆さんに、地域の養蚕文化についての盛衰を教えてもらう。
会話中、その「おカイコさん」という呼び方が、
何よりも、地域に根付いていた養蚕文化の歴史を感じさせる。
時代を生きてきた人は、尊い。

388声 或る視点からの博奕渡世

2009年01月22日

世相が半。
なら、私は長に張る。
ただ、それだけのことだ。