日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。担当者は堀澤、岡安、すーさん、坂口、ぬくいです。この5人が月替わりで担当しています。令和6年度は4月(ぬ)5月(岡)6月(す)7月(堀)8月(坂)9月(ぬ)10月(岡)11月(す)12月(堀)1月(坂)2月(ぬ)3月(岡)の順です。

4915声 幸せの怖さ

2021年09月23日

秋分の日。昨日も今日も30℃を超える暑さ。10年連れ添った夫婦の、別れを決めた話を聞いた。お金に苦労せず、仲もとてもいいように見えていたが、お金に苦労がなくて仲がいいから生まれる悩み、というのがあるようだった。別れ話は、どうしても無理のあるものになりやすい。どう理屈をつけてみても、不自然な理屈がどこかにできてしまう。それはひとえに、正当化できない部分まで正当化しようとしてしまうからなのだが、なぜ正当化しようとしてしまうのかといえば、離婚が自己否定の要素を孕んでいるからだろう。自分と相手を問い直し、程度の差こそあれ、自己否定を受け入れるのは苦しい。ましてや仲がよかったならば余計にそうかもしれない。とても仲がいいように見える同世代夫婦の別れ話を、今月だけで2回聞いた。2つとも、慣れてしまったことで起きていた自分の油断に気づけなかった時間がある。幸せに慣れてしまいいつの間にか幸せに気づけなくなると、幸せも凶器になる。

4914声 停止寸前

2021年09月22日

暑さのこもる家の中。寝てるか。飲んでるか。腹筋してるか。どんどん人に会いたくなくなる。何もしたくなくなる。危ない。

4913声 瓶詰め

2021年09月21日

めずらしくよく眠れた。朝から瓶詰めを10箱。150本詰めた。空きケグがないからどうしても瓶詰めが多くなる。詰めたビールはオリは下がっているが、ガス置換したガスがやや溶け込んでいる状態。プライミング3g。これで2次発酵。仕上がりはガスは強めかもしれないが吹き出すレベルではない、という見立て。成功してほしい。夕方から久しぶりに倉林くんに会う。彼に最初に会ってから7年になる。もっと古いつきあいのような気になる。

4912声 コロナ間の変調

2021年09月20日

千晶ちゃんと一泊旅。先週茨城に一緒に行ったばかりだが、こうしていられるのも今だけなので自分から誘った。松本で藤波さんの寿司を食べて民芸に触れ、ワインを飲んで。翌日は諏訪湖で鰻と石の温泉。40代の旅はすでに無理は禁物で、お互いのリズムと体力を尊重しながら。今月は仕事もないのに疲れ切っていたから、秋の青空と千晶ちゃんにまた救われた。普段が1人だから、安心できる人といると自分の現状がよく把握できる。コロナの1年半で明らかに変わったのは、右目が霞むようになった、左手がおぼつかなくなった、夜は長くて5時間半以上は連続して寝られなくなった、夜中に必ずトイレに行くようになった。早く仕事がしたい。

4911声 蜘蛛の巣

2021年09月19日

朝のスタバが日課。「ホットアメリカーノショートマグカップで」どんなに二日酔いでもスラスラ言える。とにかくここ数日、集中できていないのがわかる。昨日もありえないミスをした。3日かけた渋皮煮が台無しになった。ガラス越しに店の外で、小さな蜘蛛が器用に巣を張っている。四方六方に糸を張り、真ん中から1cmくらいの幅で外へ向けて円周を張っていく。直径20cmくらいの円ができたところで、今度は逆に中心へ向かって、3mmくらいの幅で編んでいく。張り終えたら巣の真ん中で、獲物がかかるまでじっと待つ。なにかの拍子に巣が壊れてしまえば、すぐにまたきっとどこかに巣を張るのだろう。小さい虫が、巣に引っかかった。

4910声 悲しい

2021年09月18日

日頃から人に向き合い周りの人を大切にし、組織と自分を同体だと思っている人が、よくないと知りながら触れてはならないものに触れてしまい、いつのまにか慣れてしまい、ふとしたことでそれが明るみに出て人を傷つけてしまったとき、ましてやその傷ついた人が自分の大切な人で、しかも複数の大切な人で、個人としても組織としても繋がっていたとき、その大切な人達を傷つけたことを認めるのは、死ぬことよりも遥かに耐えられないことなのだと、もっと早く気づいてほしかった。そうではなく、そんなことは気づけないのが、人間なのか。だとしたら、これ以上悲しいことはない。

4909声 腹筋300回

2021年09月17日

先週9日に緊急事態宣言延長の発表があって、翌10日から腹筋を始めた。腹筋を100回やらないと酒を飲んではならない、というルールを作った。これもやることが少ない人間にとっての、生きていくための工夫だ。一週間守って、今日は腹筋を300回できた。しかしシャリを毎日食べているため、腹はなかなか減っこまない。

4908声 ケグ不足

2021年09月16日

昨日は長屋の仕込みをした。タンパク質レストとαアミラーゼ溶出の温度を長めに。ボディを出したかったのと透明度を増したかったため。麦汁移動の途中でエアレーションする装置も初めて取り付けた。手づくり。竹鶴のラガーが、予想より早く1次発酵が終わった。空きケグがないためケグ詰めができない。温度を下げてガス置換する。でもこのタンクはガスが漏れる。こまめにガス置換するしかない。

4907声 高熱が出る予防接種

2021年09月15日

昨日は朝から瓶詰め、ケグ詰め、、夕方まで。2回目のワクチンを打ったばっちゃんに熱が出たらしく、今日は休んでもらうことになった。私の周りは2回目のワクチンで高熱を出している人が多い。一度高熱を出さないとそれ以上の高熱が出る可能性があるから高熱を出す予防接種をしなければならない、なんという皮肉か。一度挫折をしないとそれ以上の挫折をしたときに立ち直れないから若いときの挫折は買ってでもしろ、というのと似ている。

4906声 三歩進んで二歩下がる

2021年09月14日

朝起きて、そうか、もう新店舗の話はなくなったんだ、と気づく。昨夜も飲みすぎた。板前としてのキャリアも終盤に差し掛かり、今のバル風のカジュアルな店を閉めて、最後にもう1度きちんとした店を作ろうと思っている。丁度いい物件だったが仕方ない。また1から探す。今回の話はなくなったが、そのために考えた必要事項は蓄積された。一緒に考えてくれている秀ちゃんには感謝している。三歩進んで二歩下がった。さてまた、やることが1つ減ってしまった。

4905声 突然の白紙撤回

2021年09月13日

新たな物件を紹介していただいて進めていた契約が、立ち消えとなった。6月の初旬に始まった話だから3ヶ月以上かけたんだが、終わりは唐突だった。

4904声 ジャンボ寿司

2021年09月12日

千晶ちゃんと那珂湊へ。どんな魚があるのか見たかった。港に沿って大規模魚マーケットが連なり、午前中だったがたくさんのお客で賑やかだった。魚は地場産1割、他地域9割といったところで、鮮度も悪いものが多く、一般客向けの観光スポットなのだと思う。橋を1つ渡ると大洗の港となり、そこも同じように賑わっていた。人混みを避けるように港から少し離れた寿司屋へ。店に入って大将の雰囲気、振る舞いを見て、あ、これは当たりだ、と思ったが、出てきた握りが目を疑うジャンボサイズで、思わず千晶ちゃんと目を見合わせた。二人共終始無言でなんとか食べきり、店をあとに。1人前で米8石近くあったと思う。うちのシャリなら20貫分くらいである。

4903声 出張

2021年09月11日

出張で鮨を握ってきた。客前で握るのは久しぶり。左手の回転動作の時手が揺れる。治したい。

4902声 シャリ

2021年09月10日

なかなか眠れず暗いうちから起きてシャリを炊く。午前中に2度。やっと少しわかってきた。

4901声 そしてまた延長

2021年09月09日

12日までの予定だった緊急事態宣言は今月いっぱいまで延期となった。切り替えていかないといけないがそんな簡単にはいかないのは、準備をしていればしていたほどそうだろう。それでも切り替えないといけない。こういう時に、視線は落ちる。底辺の視線で考え、ふと気づく。そう言えばいつの間にか、わかった顔の人間しか物を言わなくなった。

4900声 ジョギング再開

2021年09月08日

ジョギング再開。この夏は暑くて走れなかった。ほんの1ヶ月走らないだけで、身体は重くなる。膝も痛い。無理せずやる。体重を測る。大体の予想をつけて体重計に乗るが、予想より重い。あと2kg落としたい。体重が減らないサイクルに入ってしまったようだ。広島から帰ってから、毎日シャリを炊き、自分で食べている。糖質過多かもしれない。

4899声 本寸法

2021年09月07日

中島らも、柳家小三治、吉田拓郎、などユーチューブで見ながら、本寸法と江戸前について考える。今日は誰とも話していない。朝ジョギングをして、その後は家に籠もりっぱなし。

4898声 飲めない寿司

2021年09月06日

栃木の柏寿司ヘ。墨烏賊、鯵、毛蟹の握りから始まって、鰹、太刀魚あんかけ、すっぽん茶碗蒸し、白海老昆布締め、中トロ、穴子、玉子焼き。最後はパンナコッタ。烏賊には唐墨、毛蟹に数の子、鰹にブルーチーズをかませてある。その演出も新鮮だった。ただやはり、酒があっての寿司である。飲めない寿司は、どこか色褪せる。