日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。担当者は堀澤、岡安、すーさん、坂口、ぬくいです。この5人が月替わりで担当しています。令和8年度は4月(坂)5月(ぬ)6月(岡)7月(す)8月(堀)9月(坂)10月(ぬ)11月(岡)12月(す)1月(堀)2月(坂)3月(ぬ)の順です。

3750声 葉書

2017年02月12日

風は強かったが、快晴であった。
溜まっていたお礼状など書いていたら、日が暮れてしまった。
俳人の住所を知るには「年鑑」が便利である。
頁をめくると、しばらく会っていない数名の方の住所が変わっていた。
もっとも、私もその一人である。
 
俳句と生活は密接しているので、葉書に住所を書きながら、
その人の暮らしぶりや、句作環境に思いをめぐらした。
都会か郊外か、海の近くか山の近くか、この葉書が、
どんな町のどんなポストに届けられるのだろうかと。

3749声 石鹼玉

2017年02月11日

定例句会で原宿へ出かけた。
暦の上では早春といえど、二月はまだまだ寒い。
朝からすっきりと晴れていたので、
句会でも青空の寒さを詠った句が出ていた。
 
暦の上で立春を過ぎると、冬の寒空とは、
ことなる寒空である。
どこがどう違うと、理路整然とは説明できない
けれど、体感してみるとやはり歳時記ある「春
寒」がしっくりくる。
 
駅前の雑踏を抜け、代々木公園へと入ると、梅
の香りなどほのかに漂ってきた。
ちらほら春の気配があるのだが、一句も出来ず、
半ばあきらめてベンチへ腰掛けたとき、しゃぼ
ん玉がふうわりと。
 
芝生の方を見ると、大きなブルーシートを敷い
た上で、おじさんがしゃぼん玉をしていた。
プラスチックの鎖のようなものに二本の長い柄
を付けた器具を、シートからぶわっと空へ浮か
せる。
そうすると、鎖の隙間から何百と言うしゃぼん
玉ができるのである。
しゃぼん玉へ群がる子どもたち、黙々としゃぼ
ん玉を作るおじさん、傍らで見守る親御さん、
そして、私。
しゃぼん玉は、見ていて飽きない。
それが、はかないものだからからかも知れない。

3748声 無機質な声

2017年02月10日

ヒューマノイドロボットのペッパーを、
巷でよく見かけるようになった。
先日は、高速道路のサービスエリアにいたし、
今日は、携帯キャリアショップにいた。
 
今日のペッパーは、五十年配の女性と会話していた。
私は椅子に腰掛け、その声を聞くともなしに聞いていた。
調子よく、滞りなく会話は進んでいたのだが、
途中からあやしくなったきた。
基本的にペッパーの質問に、女性が答えるという流れなのだが、
その質問内容が、どんどん深くなって行き、
女性が答えに窮する場面が出てきたのである。
 
「好きな人はいますか」
店内に響きわたるペッパーの声。
「デートにいくなら、どこがいいですか」
まではよかった。
「プロポーズされるとしたら、どんな場所がいいですか」
店内の人の耳も意識していたであろう、
この質問に長考したその女性は、ほろりと小さな声で答えた。
「海の見えるレストラン」
まじめに答えるその女性の乙女な一面を垣間見て、
胸がほのと温かくなった。
そして、間髪いれずペッパーが無機質な声で返した。
「それはいいですねー」

3747声 ミルクスタンド

2017年02月09日

首都圏は朝に小雪がちらつく程度で済んだが、
山間部や西日本では大雪になったようである。
こんな程度でも都内は、特に地下鉄など通常よりも、
だいぶ混雑していた。
平日の朝は、毎日似たような状況であるが。
 
たまに、紙の珈琲カップ片手に、
地下鉄のホームまで降りてきた旅行者らしき方が、
この芋洗い状態の列車の行き来を、呆然と見ている。
今日も、大型のスーツケースをひいた若い男女が、
「とても乗車できない」といった調子で、
ホームのベンチに座っていた。
二人は、胸にチャンピオンのワンポイントの入った、
おそろいの濃紺のパーカーを着ていた。
 
私もこちらに出てきた当初は、
乗り換えに疲れてしまうことがあった。
そういうときはよく、秋葉原駅のミルクスタンドに立ち寄り、
フルーツ牛乳などで一息ついていた。
もうミルクスタンドにはだいぶ、寄っていない。

3746声 木曜日の雪

2017年02月08日

私の住んでいる場所は高台にあるので、
この時期は見晴らしの良いところまで出ると、
早朝には富士山の白い影がくっきりと見える。
その前には、スカイツリーが聳えているのだが、
ちょいと摘めば取れそうである。
 
すっきり晴れていたが、それも今日まで。
日本列島の上の等圧線がこみ合ってきている影響で、
明日は関東地方の平野部でも、一時雪との予報が出ている。
 
雪晴れの朝。
こまごまとした街の影が全部雪に埋まった白銀の都内を、
この高台から見下ろしたら、どんなに気分が良いだろう。
これが、予定のない休前日ならば、本当にそう思うが、
今日は水曜日だし、今週末は出かけねばならぬし、
降らぬに越したことはない。
越したことはないのだが、時には雪を見たい気がする。
平野部に住む俳人ならば、みなそう思うはずであろう。

3745声 とんかつの音

2017年02月07日

快晴だが、まだまだ寒い。
駅や電車の中は、ポスターに梅林やら河津桜の見学ツアーやら、
花が満開になっており、俄に春めいている。
今日の昼はとんかつを食べた。
駅近くにある、カウンターだけの定食屋なのだが、
この店のとんかつ定食が好きで、時間があれば足を向ける。
カウンターに腰掛けて、目の前で揚がりつつあるとんかつを、
ぼんやりと眺めていた。
きつね色になったとんかつを、大将が箸で油からあげて、
まな板の上へ置く。
そして、手早く包丁で、サクリ、サクリと一口大に切り、
皿に盛り付ける。
その「サクリ」と言う音が、なんとも良いのである。
とんかつを揚げる音も、包丁の入る香ばしい音も、
なんだか冬の音ではなく、春の音に変わりつつある気がした。

3744声 感染経路

2017年02月06日

如月らしい、澄んだ青空であった。
巷ではインフルエンザが猛威を振るっている。
職場や知人、生活圏内でインフルエンザが直ぐ近くにある。
蔓延っているのである。
 
こうなると、日々の生活もなんだか疑心暗鬼になってくる。
コンビニのおでんや、スーパーの揚げてある惣菜など、
むき出しで陳列してある惣菜を買うときに、心に迷いが生じる。
しかしながら、日々満員電車に乗っていたり、職場などで会話したり、
直接人を介するのが、一番危険な感性経路であろう。
 
この状況では、もう自己の免疫力に頼るしかないようである。
数年前のこの時期、体調を崩して病院に行ったことがある。
昼に受付をし、インフルエンザかもしれないと言うことで、
感染症の疑いのある者が通される隔離部屋で、
顔色の悪い他の外来者と一緒に待機することとなった。
 
結局、診察、検査が終了したのが夜になってしまったが、
インフルエンザの反応なしとのことで、
胃薬だかなんだかを貰って帰ってきた。
もう何型ともなく、様々なインフルエンザウイルスを、
数時間にわたり吸い込んでいたことになる。
この時期は病院も油断ならない。
そういえば、これを書いている今も、軽い頭痛が…。

3743声 暖房貧乏

2017年02月05日

午後から小雨。
まだまだ寒く、家にいる間は暖房が欠かせない。
家が古く隙間風が多いせいもあろうが、冷える。
当然、朝から晩まで暖房装置を付けっぱなすわけだが、
「温水ルームヒーター」なる装置が主力となっている。
 
この装置は、一見、ガスファンヒーターのようなのだが、
装置の裏に温水を通す線が出ている。
ガスで燃焼させて空気を暖めるのでなく、ガスで水を温め、
その温水の熱で空気を暖めるという仕組みである。
平たく言えば、温水暖房という訳である。
 
結露が起こりにくく、空気を汚しません。
というのがこの装置の「売り」らしく、
実際に使用していてまさにその通りだと実感した。
床暖房のごとく使用すれば、快適である。
そんな調子で、年末である。
家の戸口に挟まっていた、ガス検針の伝票に記載されていた料金に、
驚愕した。
何かの間違いではないか、とさえ思った。
二万円を越えているではないか。
プロパンガスといえど、二万の壁を越えることなど無いと、
多寡をくくっていた。
この装置を設置する前は一万円を下回っていたので、
やはり、この装置の燃費であることは確実である。
しかしながら、この快適なシステムに慣れてしまうと、
いまからストーブを引っ張り出そうとは思えない。
 
この冬は暖房貧乏。
口に出したときの語呂はとても良いのだが、
何だか薄ら寒い状況になっている。
本格的な春が待ち遠しい。

3742声 むなしい時間

2017年02月04日

風はつめたく、日差しはあたたかく。
立春らしい日和であった。
こんな気持ちのいい青空の下、二日酔いであった。

昨晩は人と待ち合わせをして、酒場へ向かったのだが、
何かとすれ違うことが多かった。
みな、気持ちだけ急いているような。
身体はまだ冬だが、心が先に春に向かっているからだろうか。
などと考えつつ、麦酒を飲みすぎてしまった。
瓶麦酒でちょこちょこ飲んでいればよいものを、
注ぎ注がれ、という手間を面倒に思い、
終始ジョッキを注文していたので、相当量飲んでしまった。
面倒に思うことこそ、心と身体のバランスが乱れているのであろう。

二日酔いの朝に、ジーンズのポケットから丸まって出てきた伝票。
そこに青いインクで長々と印字されている、
「生ジョッキ×1」の数を声を出して数えている時ほど、
むなしい時間ったらない。

3741声 冬耕

2017年02月03日

今日は節分、である。
こちらでは、ぽちりぽちりと梅が咲き始めた。
先週末は句会があり、千葉県八千代市へ探梅に出かけた。
参加者は私とほぼ同世代の俳人であった。
早咲きの梅を探して野をほっつき歩く、長閑な一日であった。
群馬でこの時期の探梅というと、寒風が吹きすさび、
梅などどうでもよいので、ともかく熱燗。
という具合であっただけに、風土の穏やかさを感じた。
結局、句帳に書きとめた句のほとんどに、
線を引っ張って消してしまったが、
冬の畑を耕している夫婦の光景を写生した句は、残すことにした。
その光景は、どこか故郷に似ていた。

3740声 串カツ調査記

2017年02月02日

快晴だが、日差しが凛と澄んでいて寒い一日であった。
先週は大阪に出かけていたのだが、小雪がちらついていた。
今回こそはと、立ち飲み屋を数件はしごしてきた。
目当ては「串カツ」である。
 
以前にも、大阪へ出かけた際に何度か食べる機会があったのだが、
毎回、その様相が違うことが気になっていたのである。
例を挙げると、串カツというと、細目のパン粉がついた小ぶりなもので、
ソースにとぷんと漬けて食べる印象があった。
しかし、ある大阪市内の居酒屋で注文した際に出てきた串カツは、
粗目のパン粉がついた大ぶりな、もはやフライのようなもので、
べったりソースがかかった状態で出てきたのである。
予想を大きく裏切られ、それから、串カツのスタイルについて、
気にかけるようになった。
 
今回は調査とまでは行かないが、本場で、
いろいろな店の串カツを見たいと思った次第である。
立ち飲みや二軒と居酒屋一軒に行き、前者は二軒は、
細目のパン粉で卓上のウスターソースを使用するスタイル、
後者一軒は例に挙げた店なので、粗目のパン粉にソースが
かかっているスタイル。
しかし、いずれも梅田近辺だったので、地域性は検証できなかった。
串カツもさることながら瓶麦酒を鱈腹飲んでしまい、
四軒目に行くことも無く、調査は断念した。
おまけに、どの店でもどて煮と串カツしか注文していなかったことがたたり、
その晩から、ひどい胸やけに悩まされることになった。
 
翌朝、宿泊先ホテルの朝食のバイキングに添えてあった串カツは、
衣はごく細目で薄く、具も小ぶりなもので、ソースは二度漬け禁止の、
あの王道のスタイル。
結局、胸焼けの中ではあったが、これが一番美味しかったかもしれない。

3739声 待春

2017年02月01日

本年もよろしくお願いいたします。
堀澤さんひと月の間お疲れさんでした、シンキチ醸造所ではその名の通り、
遂に麦酒の醸造が始まるのですね。
そして、このひと月で、セキチュー派だということがよく分かりました。
群馬県に縁のない人は「セキチュー」と見ても、ピンと来ない人が大半。
と言いたいところですが、関東圏に数店舗あるのですね。
セキチューには、「たこ顔」なるたこ焼き店が併設されている店舗が多くあって、
このたこ焼きを昔からよく買っておりました。
年末に高崎駅へ立ち寄った際、1階のイーサイト内にこのたこ顔が出店していたので、
驚きつつ、一船購いました。
私の中で群馬のたこ焼きといえば、幼少時分から食べ慣れた下小鳥にある「大黒屋」か、
このたこ顔でした。
それも、「築地銀だこ」がみどり市で創業される前の話ですがね。
さて、二月。
今日は関東地方の多くの場所で晴れ、10℃を越えていました。
春遠からじですね。
それでは、またひと月のお付き合い。

3738声 発酵

2017年01月31日

菌の気持ちがわかるようになりたい。

3737声 うがい薬

2017年01月30日

朝から醸造所に引きこもり。
一つずつ確かめながらシュミレーション。
途中、今回配管をやってくれた友人が様子を見にきてくれた。
設備についての疑問点をぶつけるとその場で解決する。
とても助かる。
一通り最後まで終えて夕刻、また買い忘れに気づく。
ヨウ素液がない。
麦芽のでんぷん反応をみる試験薬が必要だった。
薬屋にあると聞いていたので、駅まで行き、マツモトキヨシで尋ねてみた。
ないと言う。
反対側の同じマツモトキヨシにも行ってみた。

そしたら、うがい薬ならばあると。

うがい薬もでんぷんに反応するか?
他にないかとヤマダ電機の地下の薬局にも行った。
やはり、ない。

うがい薬ならばあると。
仕方がないから、うがい薬を買ってきた。
大丈夫だろうか?
明日、ビールを仕込む。

3736声 シュミレーション

2017年01月29日

醸造のシュミレーションをしてみた。
釜にお湯が溜まるまでの時間、糖化温度になるまでの時間、ポンプ移動に要する時間、沸騰するまでの時間など、計りながら。
途中、コンプレッサーの排出口に接続する器具がないことに気づく。
セキチューに行けばなんとかなるだろうと行ってみた。

だが水栓器具とはまた違ってよくわからない。
3/8、1/4、1/2とブツブツ言いながら物色していたら、棚の向こうにいた女性に怪訝な顔をされてしまった。

恥ずかしかった。
どうにか、パーツは揃った。

それにしてもセキチューは大概のものがある。

すっかり日も傾いてしまい、シュミレーションは今日中に終わりそうにない。
続きは明日に持ち越し。
これから、知人の店が今日で最後なので最後に顔を見に行く。
飲みすぎないように。

3735声 ハンドドリップ

2017年01月28日

暖かい。

昨日から急に、鼻水が出る。

目も痒い。
まさかもう花粉だろうか?
昼から仕込みをして、終日店が忙しかった。
仕込みの合間に、コーヒー豆を挽くため年末に購入した電動ミルを動かす。
豆があっという間に挽ける。
豆は、桐生伊東屋から買ったエチオピア産の豆。
エチオピア産の豆の酸味が好きでよく飲む。
材料はいいが腕が足りずに味は今ひとつ。

コーヒーのドリップも麦芽のドリップも温度と時間が肝だ。
おいしいコーヒーを入れられるようになりたい。

3734声 お祓い

2017年01月27日

醸造所のお祓いをしてもらう。
近くの愛宕神社にお願いした。
神主が来てくれて、厳かに一通り執り行ってくれた。
直筆の祝詞は聞いてもいったいどんな内容なのかよくわからなかったが、「かしこみ〜かしこみ〜申〜す〜」というところだけは耳に残る。
「かしこみかしこみ」は「恐み恐み」と書いてあった。
まず恐れがないとこのお祓いも意味がなくなってしまう。

3733声 届く

2017年01月26日

宅配の荷物が次から次と届く。
モノタロウ、ミスミ、アマゾン。

ずいぶん揃ってきた。

いっぺんに頼めればいいが、これがうまくできない。

今と同じ設備をもう一度作れと言われればおそらくすぐにできる。

配達員と毎日のように顔を合わせる。

嫌な顔一つせず届けてくれる。

明日も色々届く。