日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。担当者は堀澤、岡安、すーさん、坂口、ぬくいです。この5人が月替わりで担当しています。令和8年度は4月(坂)5月(ぬ)6月(岡)7月(す)8月(堀)9月(坂)10月(ぬ)11月(岡)12月(す)1月(堀)2月(坂)3月(ぬ)の順です。

3593声 酒談義

2016年09月11日

日をまたいで帰宅。
酔っている。
日曜日は昼から夕方までの営業で、本来ならばそれで終わりだが今日はそのあと、夜のお客さんを迎えて酒の会があった。
会終了後、残った方々と馴染みの店に。
風が気持ちいいので外のテーブルで飲ませてもらう。
いい季節になってきた。
ビールを飲んで、次に行くのかという話になったがどうしても今日は寿司が食べたくて、一人別行動を申し出て寿司屋へ。
行きつけに行こうと思ったら休みで、近くの暖簾をくぐる。
初見。
飲みたいわけではないので、「何貫かつまむだけでもいいですか?」と言ったら、「いいですよ」と言われ入店。
お銚子一本頼んで、とり貝、青柳、ほっき貝、みる貝、赤身をいただく。
安かった。
その後近くの店で合流して飲んで帰宅。
酔ってしまった。
酒には、あるいは酒の好みには、了見が現れると思っている。
その人の生き方や、どう生きたいかということが。
何をうまいと思うか。
どんな風に酔いたいか。
ずっとそれを、気にしている。
素面の時に書くべきか。
そういう言い方をするのは、怖いから。
酒は、嗜好品だと言われる。
確かにそうだ。
その時に、それを言う人のほとんどは、だから正解もなければ好き勝手でいい、と言いたい風がある。
もちろんその通りだ。
だが、そういう人に興味がいかない。
他意も悪意もない。
どこがよかったか、どこに違和感を感じたか、つい聞いてしまう。

同じ意見を求めてはいない。

特にないなら、特にない、でいい。
それでだめだなんて思わない。
でも、ないことはないと、思っている。

話がずれてきた。

これがうまいと思っている私はこんな志向、この酒のここに違和感を感じる今はこんな状態、という話がしたいだけである。

酒は、プロ野球のペナントレースより面白いはずである。

3592声 優先事項

2016年09月10日

今日は昼から夜の22時過ぎまで、休みなしでずっと接客をし続けた。
お客さんと会話することよりも、店主として落ち着いてそこにいることが何よりの接客だと思っている。
接客しながら料理をし、仕込みもし、酒を提供する。
接客と料理は、分業であるほうが無理がない。
何よりそれは、形として美しい。
接客と料理の一本化、一人化は、注力すべきポイントが多岐にわたりすぎて、どこかに無理が生じる。
なので優先順位をつけた。
接客が一、二番目に料理、である。
もう少し細かく言うと、酒を最高の状態で出すことが一、それがそのまま接客であり、酒を出したあとのお客さんへの気遣いがニ、三番目に料理である。
別に料理に手を抜くわけでもない。
けれども、一と二を妨げるような時間的体力的制約が予想されたとき、仕入れや仕込みは無理をしない。
一と二をしっかりできる範囲の中での仕入れと仕込みであればいい、にした。
その限られた準備の中で、できる限りの気を配って料理を仕立てる、という基準でOKにした。
そういう考えに至るまでにはずいぶん時間を要したと思う。
どこまでも料理が第一と考えている料理人は、あまりしない発想である。
それがいいのかどうか、確信があるわけでもない。
けれども、それでいいしそれがありがたいと思うお客さんだけ来てくれればそれでいいとは思っている。
私が客ならば、店主が一人で切り盛りしている店はそうであってほしいと思う。
今あるお酒を最高の状態で、落ち着いた環境で飲ませてやりたい。

3591声 19階

2016年09月09日

高崎市役所の下水課は19階にある。
市役所は21階建てだから、上から3番目の高さ。
管轄が地べたの下だから、仕事くらいは高いところでということか。

まさかそんなことはあるまい。
19階からの眺めは圧巻である。
左側に烏川と、川岸に沿って緑が山の方まで続く。
手入れの行き届いたグラウンドが何面もある。
土手沿いの木の列は、あれは桜だったはず。
もうすでに緑が少し、淡くなり始めている。
川の上流に榛名山。
右に目をスライドするとそのまま赤城山の裾野に繋がる。
前橋にある県庁も、一つだけ抜き出て、くっきりと見える。
今日は天気がいい。
相変わらず気温は高い。

そういえば今日は重陽か。
下水の申請が、ようやく受理された。
一つ前進である。
スタートラインまでが長いが、そういうつもりでいたのでなんとかなっている。
しかしこの眺め、車がミニカーのようだ。
人間は大きめのアリンコか、ダンゴムシか。
ずっと見ているとめまいがしてくる。
やっぱり地べたがいい。
降りようと思う。

3590声 台風

2016年09月08日

台風の影響で、朝から雨がしとしと降っている。
台風は昼前に、温帯低気圧へと変わったらしい。
最近台風が多い。
ネットで進路予想を検索できるため、いつどこからどうやって来るのかがだいたいわかる。
雨雲レーダーという予報を組み合わせれば、今いる場所の雨雲の動きまでわかる。
わかったとて備えるのは気持ちだけで、何か対策をするわけではない。
台風や低気圧で気持ちの準備はできても、身体はそう簡単に備えられはしない。
低気圧が来るたびに、身体がズドンと重くなる。
午前中マルシェに買い物に行き、腹が空いていたので近くのすかやで蕎麦を食べた。
高崎は「すかや」という名前の蕎麦屋が多い。
まだ時間が早かったから客は私だけ。
ちょうど注文の天丼セットが届いた頃、常連らしきおじさんが入ってきた。
「ハロー!」
今時すごい挨拶だ。
おじさんは天ぷらを土産で頼み込んでいた。
なんでも今麻雀の最中で、それが終わったらその天ぷらで仲間と一杯やるのだと言う。
自宅に連絡したら不在で、てんやもんがとれないから自ら買いに来たと言う。
遊び人はおじさんのようにマメでなくちゃいけない。
こんな人が高崎にもまだいるんだ。
台風なんてなんのそのである。

3589声 テラスで

2016年09月07日

今日は歯医者。
下の歯のクリーニングをしてもらう。
「ここのところ(前歯の右辺り)の歯茎が前の時よりよくなりましたね」と言われた。
2年ぶり位で来たのに覚えていてもらえるのは安心する。
医者にはほとんどかからないけれど、歯医者だけはかかりつけがいる。
先生も年をとってきたから、やめたらどうしようと、そんなことまで考えた。
帰り道、354沿いのスタバに寄る。
ソイラテを購入して、外のテラス席で滞り気味のメールの送信などをする。
気温が35度まで上がった昨日とは打って変わり、今日は涼しくて快適である。
人もまばらでのんびりできる。
時間は昼前後、ドライブスルーの客が案外多い。
そしてなぜか皆、「フラペチーノ」と注文している。
人気商品なのだろう。

まさか特売ではあるまい。

ありうるのか。

スタバは初心者だからよくわからない。

この頃カフェのありがたさをよく感じる。

3588声 あちら

2016年09月06日

朝から市役所へ。
下水課に提出した書類に不備があると少し前に連絡があり、そのメモは残っているのだが何のことかわからなくなってしまったので、確認のために。
確認すると家に戻らないと揃えることができないものもあり、一旦家に戻りその作業を終えて再び市役所へ行き提出する。
醸造所の下水届けについて、表紙がコピーなのはだめ、フォーマットの用紙が付いてないからフォーマットの用紙を付けて「別紙のとおり」と書かないとだめ、そんな内容だった。

あちらも初めてのことらしく、後から不備に気づくことが多いのか、下水課だけでもう5回くらい行っている。
水道料金を払うのはこちらだが、あちらはこちらには来ない。
あちらは、いつまでもあちらだ。
帰ってから前橋の税務署へ。
群馬県は、酒造免許の申請を受け付けることのできる人間がいるのは前橋税務署だけのため、何かあると前橋まで行くことになる。
今日はこれまた不備があると言われていた書類を届けに行ってきた。
これも4回目くらいか。
それでもまだ、他にも不備があるからあとで高崎まで出向くと言われる。
これは、あちらがこちらに来る、稀なケースである。
発泡酒の製造免許申請を始めて4ヶ月が過ぎた。
世の中は、帳尻合わせで成り立っているのだとつくづく思う。
確かに、帳尻合わせがしっかりしているから日本は安全であるとも思う。
その恩恵を受けているのだから、せめて自分に関わることくらいはしっかりしたいとは思っていて、そのつもりなのだが、いつまでもあちら、の人種に出くわすたびに、わりと疲れてしまう。
これは、琴線の問題である。
生きている琴線が違いすぎると疲れる。
そういうことだと思う。

3587声 知り合いの店でビールがまずい。飲み干すべきか?

2016年09月05日

朝から雲が多いが、時折顔を出す陽射しが心地よい。
昨夜は実家に泊まったが、蒸し暑くよく眠れなかった。

早朝に高崎に戻り、風呂に入ったら眠気が湧いてきて、結局昼前まで寝ることに。
ツクツクボウシの声で起きた。
今日は休みだからそれでいいはずだが、先月末からやるべきことが一向に進んでいないため、どうも落ち着かない。
今日こそはやらないと。

携帯でスケジュール管理をしているから、携帯を覗く。
そこに昨夜のメモ。
「頼んでないものに値段を乗せるのが寿司屋」
「なぜ水を飲まないかって言ったら、酔いが覚めてしまいそうな気がするから」
「人前でイライラを出すのが恥ずかしいのと、飲み屋でビールを飲みきらないのは恥ずかしいは、似ていないか?好きな店でまずいビール、どうするか?」

3586声 好きなもの

2016年09月04日

日をまたいでの記述。
昨日は伊勢崎の駅前で商店会主催の祭りがあり、そこにもつ煮を届けた。
仕事も住まいも高崎が中心だから、伊勢崎にいくのは久しぶり。
会場には知りあいが多くいたが、私はなんだか落ち着かない感じだった。
祭りもそこそこに、緑町の行きつけの寿司屋に移動した。
いつもここに来ると、お銚子を頼んで何貫か握ってもらう。
昨日はいしがき貝のにぎりがうまかった。
赤身も。
祭りでもらったブランデーが効いたのか、少しの日本酒で酩酊。
久しぶりの再会を楽しむ間もなく、早々と店を後にした。
酔い覚ましのつもりで実家の方角へと歩く。
その昔赤線だった緑町は家が密集していて路地が多い。
少し前まで駐車場だった場所には、オシャレな今風の家が建ち並んでいた。
夜の店の明かりは少ない。
そういえば魚新のマスターが先月亡くなったと寿司屋で聞いた。
特にどこか患っていたわけではなく、体調を崩して入院して、そのまま逝ってしまったらしい。
好きな人がまたいなくなった。
道路端で、肌着姿のかなり太ったおばさんと、孫らしき子供二人が花火をしていた。
路地裏ならではの光景である。
それがあるから落ち着かない気持ちをなだめることができる、という光景でもある。
好きな人や好きな場所、好きな風景があるから生きていられると、歩きながら考えていた。
そういうものは年とともに、自然と少なくなる。
好きなものが少なくなっていることに一旦気づくと、程なくして、新たな好きなものを見つけにくくなっている自分にも気づく。

3585声 怒鳴り声

2016年09月03日

午前9時、隣のおじさんの怒鳴り声が聞こえる。
久々だ。
7月の中旬くらいまで四六時中聞こえていた怒鳴り声は、夏が近づくにつれて、静かになった。
静かであるのが当たり前なのだが、今までのべついきり立っていた人が急に静かになると、心配もする。
いよいよ入院でもしたか?
お縄になったか?
本当にそんなことを考えては折に触れ隣の家に目をやっていると、あるときおじさんが庭でタバコを吸っているのを見かけた。
自分を落ち着かせるためなのかどうか、おじさんはよく、庭をうろうろしながらタバコを吸う。
元気そうには見えないが家にはいるんだなと思った。
その後夏の間中静けさは続き、今日になってまた、突然大きな声が聞こえてきた。
季節の変わり目で、不安定になりやすいのかもしれない。
感情はアウトプットされたら回収されなければならない宿命にある。
回収されないと、感情は宙に浮いたままいつか誰かの、一番デリケートな人の元に降り注ぐ。
だから、感情は誰かがそのときそれを引き受ける必要がある、というものでもある。
おじさんの感情はどうやら、誰にも拾ってもらえている感じがしない。
そうなれば必然的に、そのアウトプットされた感情を最終的に引き受けなければならなくなるのはおじさん自身である。
借金を負うのと似ている。
出してしまった感情はいつか返済を迫られるように、人生はそのようにできている気がする。
それが心配だ。
SMAPの中で一番心配してるのは慎吾ちゃん、である理由も、同じである。

3584声 寒気

2016年09月02日

朝はあれだけ涼しかったのに、午後2時を回ったあたりから、気温が一気に上がっている気がする。
西日の当たる場所だから、よりそう感じるのかもしれない。
体温と精神の状態とには、関係があると思う。
リラックスすれば、体温は上がる。
ストレスや恐怖心を感じたときは、体温は下がっているのではないか。
怪談話で寒気がするのは、おそらく間違いじゃない。
それは、裏を返せば、体温が下がると恐怖心は強くなる、ということでもあるように思える。
基礎体温はほどほどに高いほうがいい。
だから加えて、体温の高さは安心感を生む、ということもきっと本当で、安心してしまうと無防備になるのが動物だとすると、体温の高い人は無防備、ということもあながち間違いではないのではないだろうか。
それが証拠に、子供は体温が高い。
用心深い子供は、体温が低い傾向にないか。
きっとそうにちがいない。
一体、ー何を書きたいのか。
15時を過ぎて、そろそろ陽が傾いてきた。
向かいの美容室から、いつものように三味線の音が聞こえてくる。
これがまたとても上手なのである。

3583声 陰性過多

2016年09月01日

何を思ったか、朝から空腹のまま、コーヒーを飲んだ。
飲みたかったのである。
昔からコーヒーを飲むと、頭が痛くなる。
全てのコーヒーでそうなるわけではなく、痛くならないときもある。
その幸福感を知っているために、ついまた飲んでしまう。
そうやって動けなくなる。
昼飯を食べてもどうもダメ。
コーヒーを飲んで頭が痛くなる確率は、およそ3〜4割くらい。
それでもきちんとしたコーヒーを選んで飲んでいるつもりでいる。
頭が痛い自分をなだめていると、そこにまた嫌気がさして、頭痛はさらに増す。
回復の兆しなく、振り込みの用事で銀行へ。
頭が痛いと、人間はハンドルをしっかり握る。
車はエンジンをかければ自動的に、ドア横のスピーカーから低い声で、既に登録された中島みゆきの歌が流れるようになっている。
「何かに急かされて 息を詰めすぎたね
ひとまず普通に 呼吸をしてみます」
この人はいいことを言う。
「切符をください私にも それだけ言いたかった
あばうとに行きます そんな時もあるでしょう
あばうとに行きます そんな旅もあるでしょう」
中島みゆきはコーヒーが平気な体質かどうか、できることなら聞いてみたい。

3582声 初出店

2016年08月31日

クラフトビア協会として初めてイベントに参加する。9月10日(土)高崎市鞘町にて。正午より国内外のクラフトビアを販売する。協会の長老二人と厳選仕入れ中。夏の終わりに昼間からクラフトビアをどうぞ。では堀さん、遅くなりました。

3581声 風の便り

2016年08月30日

アーツ前橋で開催されている企画展「表現の森」へ。当コラム執筆者の一人である岡安くんが撮った映像が、作品の一部として流れていた。老人ホームが題材であったが、岡安くんらしい優しい目線の映像で心が和んだ。最近会っていないが、活躍の幅を広げているよう。

3580声 ルノアール展②

2016年08月29日

ルノワールは人物、特に女性を多く描いた。
光を吸い込んで輝くような肌を持つ女性が好きだったという。
リウマチに罹患しつつも、筆を手に巻き付けて描いたという
最後の大作は、豊満な女性が想像の世界にいるような大作だが
彼が晩年に到達した、精神の豊かさ、安寧に包まれているような
見ていて幸せになる作品であった。

3579声 ルノアール展①

2016年08月27日

国立現代美術館で行われていルノワール展へ。カラバッジョなどは苛烈な人生を歩んでいた感じが絵にも表れていたが、ルノワールは巨匠といわれる画家には珍しく、幸せな人生を歩んだんだろうなと思わせる。

3578声 シンキチ醸造所③

2016年08月26日

しかも、行けば堀さんに会えるのだから、これは楽しい。久々に堀さんの料理食べた感じがしたが、やっぱり旨い。そして落ち着く。ビアの醸造は早くて年末とのこと。堀さんがどんなビアを造るのか楽しみであるが、飲み屋としても良い店である。

3577声 シンキチ醸造所②

2016年08月25日

ホッピーが似合いそうな店内だが、クラフトビアの樽生が3種も飲める。ビアにストレスを与えない注ぎ方を更に工夫したとのことだが、一段と旨くなった気がする。

3576声 シンキチ醸造所①

2016年08月24日

堀さん新たにオープンしたシンキチ醸造所。良い。昔床屋だったというお店は、もはや街に馴染んだ名店の雰囲気。カウンター6席ぐらいかな、ビール箱に座り、ラジオからは野球中継。完全に昭和の佇まい。