日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。担当者は堀澤、岡安、すーさん、坂口、ぬくいです。この5人が月替わりで担当しています。令和8年度は4月(坂)5月(ぬ)6月(岡)7月(す)8月(堀)9月(坂)10月(ぬ)11月(岡)12月(す)1月(堀)2月(坂)3月(ぬ)の順です。

5815声 ここに いても いい

2024年05月09日

体制が変わってからも、アーツ前橋で仕事をさせていただいている。森美術館の立ち上げにも関わった南条史生さんが特別館長になり、10年前の開館当時からいる学芸員は辻さん1人になってしまった。様々な入れ替えがされる前は収蔵作品を選んでの展覧会が続いたが、新体制で世界的に有名な作家の作品を集めたお祭りのような「ニューホライズン展」が終わり、以前から続く地元アーティスト主体の「前橋の美術展」が終わり、今行われているのはファッションというジャンルながらもアートと重なる表現を続けるリトゥンアフターワーズによる展示となる。

展覧会の動画撮影を終え、インスタ用の動画も作成し公開となった(時代に沿う、縦型の動画制作も慣れてはきた)。ファッションは自分から遠い分野なのだが、展覧会タイトルとなっている「ここに いても いい」という言葉には親しみを感じる。ブランドを起こした山縣良和さんが「ファッションは一部の人のものではなく生きている人は、皮膚も含めてファッションである。震災やコロナも経て、すべての人がここにいてもいいと思えることが大事だと思っている」というような話を語ってくれて、そういう社会的な問題を重ねながら展覧会を回ると、発見が多い。

昨年末、大きなアクシデントがあって「もうここにはいられない」と思った数日があった。本気で、群馬も離れてどこかの町で下を向いて暮らす自分がイメージできた。それは、とても辛い日々だった。ほとんどの人が当たり前のように思っている「ここにいてもいい」という感覚は、実は、当たり前ではない。(アクシデントは解決し、今はなかなか安心した暮らしです)

5814声 半出来温泉

2024年05月08日

若い時に良くなかったなと思っていたことが、今の年になってみると良い、ということはある。もちろんその逆もある。草津温泉に登っていく手前(中之条から見ると手前奥)、嬬恋村の「半出来温泉(はんできおんせん)」の若い時に行った印象はあまり良くなかった。今思うと泉質なのだと思うが、湯船がぬるぬるしていたイメージが強く、もっと入りやすい温泉はたくさんあると思った。

この日、10年以上ぶりか、半出来温泉に行った。良いではないか。まず何より、今はとても良い季節だった。温泉は吾妻川の川辺にあり、新緑が進んだ今の季節、川にかかるように藤の花が薄紫に咲き流れていた。色々な花が植えてあり、色も鮮やかで香りも良い。露天風呂は混浴であり、僕がぴゅーっと行った時は1人だったので、花を眺めながら湯に浸かっていた。湯温はぬるい。

お湯はうっすら白く濁り、黒い湯花がちらついている。ちなみに、半出来というのは土地の小字からとっているらしいのだが、廊下に貼られた新聞に「この土地はやせていて、野菜などを作っても半分の出来だから半出来、という謂れがある。でもそうじゃなくて、この地域の人はとても、という意味で<なから>という方言を使うんだけど、半=なか、半出来温泉は、なから(とても)良い出来の温泉、という意味であると思う」という先代かな、温泉主が語る取材記事があって、とても良いなと思った。これからの季節におすすめしたいぬる湯である。

5813声 たまには宣伝でも

2024年05月07日

5/12(日)に、めっかった群馬の(ほ)堀澤宏之さんの「シンキチ醸造所」も含む7つのクラフトビール醸造所、カクテル、ナチュラルワインが集う楽しそうなイベントが開催されるそうです。まっぴるまから飲むビールほど幸せな飲み物はありません。行ける方はぜひ。

CRAFT BEER HOUSE 5月、芝生でビールしない?
日時:‪2024.5.12(日)11:00~18:00 (売切ご容赦)‬
場所:高崎市役所前広場(高崎城址公園)
   (群馬県高崎市高松町33-13)

詳しくはインスタにて

5812声 オレンジワイン

2024年05月06日

週1ペースで北軽に通うようになってから、小さくではあるが北軽コミュニティとも呼べるような場に混ぜてもらうことが増えた。先日書いた谷川俊太郎・谷川賢作さんを巡る長野原町の事業は、長野原町役場の職員の皆さんはもちろんのこと、そのディレクションを北軽にも居を持つ絵本・さし絵作家の廣瀬弦さんが、サポートを(株)きたもっくの日月悠太くんが行い、ライブの音響もきたもっくの中川浩佑さんが務めた(中川さんは、サウンドインスタレーションのアート作家でもある)。僕は、廣瀬さんや日月くんと時間を共にすることが多かった。

賢作さんや、出演された寺島夕紗子さんもいる夕食会に招いていただいた。お店ではなく、北軽井沢にある廣瀬さんの別荘だ。大きな道路からは離れ、新緑に包まれた別荘は、自然の中の瑞々しさが部屋の中にまで浸透している。料理が好きな廣瀬さん(実はもう4回くらいいただいている)、この日はつなぎを一切使わないというハンバーグがどーんと出てきた。各自がバンズを皿の上に置いて、レタスやトマトやカリカリに焼かれたベーコンと共にハンバーグをはさんでハンバーガーとして食べるという趣旨のディナーだった。すごい。楽しい。美味しい。

賢作さんたちからは、音楽や映画に関するお話も伺えて、とても楽しい夜だった。廣瀬さんがお気に入りというツルヤ(軽井沢や北軽井沢の方はスーパーツルヤにとても愛着を持っている)のオレンジワインは4~5本は空いたんじゃないだろうか。とても良い夜だった。

5811声 嵩山

2024年05月05日

中之条町(六合地区を除いた旧中之条町)のまんなかには嵩山がそびえ立っている。毎年5月の連休にはその頂上から麓の親都神社までたくさんの鯉のぼりが飾られる。一番来場者がありそうな5月5日は快晴。撮影もしがてら登ってみた。

中之条の子どもたちは5月5日に嵩山に登る習慣がある。今は昔ほどそうではないのだと思うし、昔も昔で別に誰かに登れと言われたわけではないのだが、小学生だった僕は「子どもの日というものは、全国の子どもたちが山登りをする日なんだ」と思っていた時期がある。全くそんなことはないと気付いた時には脱力感があったし(僕はころころしていたので他の子どもに比べて登ることは苦痛だったのだ)、けれど今となっては良い習慣だったなとも思う。

昔と変わったところは、ちらほら外国人登山者の姿を見た。円安も影響する日本旅行で、わざわざ中之条まで、そして山の上まで来る人がいるのだろうか。犬を連れた登山者も見かけて、そういうものは子どもの頃はなかった。昔と変わらないところは、自然の景観である。山頂から見下ろす中之条町の景色に中には、遠距離からでもわかる今年できた大型スーパーなどもあるが、取り囲む山の稜線を見れば昔と変わらない吾妻がある。

下山すると、親都神社では神楽が舞われていた。その時見たのは、天照大神が隠れた岩戸の入り口の岩(でなかったらごめんなさい)をエイッと持ち上げる舞いだ。一幕ごとに神楽殿からは餅が撒かれ、必死でそれを拾う親子の姿も昔と変わらない。屋台の出店もあり、チョコバナナは1本400円になっていた・・たかーーー

5810声 文化の成り立ち

2024年05月04日

GW期間中にもう一つ、広告で関係しているイベントがあった。東吾妻町の吾妻峡のそば、カフェ「Serenite」で行われた「GWマルシェ&ガレージセール」だ。こちらも連日大盛況だった様子。

「Serenite」は、前橋敷島でヴィーガン料理を提供していた「Mom’s cake」の安田恵久さんが場所を山里に移しはじめた小さなカフェ。縁があり開店当初にショップリーフレットなどを作成し、以後行われたイベントでも恵久さんと相談しながら広告フライヤーを作っている。今回は、恵久さんと繋がりがあったり、彼女が興味を持っている人を吾妻に招き、それぞれが大事にしてきたけれど人に譲る段階にある品々を持ち寄ってガレージセールを行う、ということが目玉だった。リサイクル、ヴィンテージなどというイメージから、広告はわら半紙にリソグラフの単色印刷を選んだ。

4日間開催のうちの2日顔を出したが、何より良かったのは出店者たちの顔ぶれの素晴らしさと、お客さんたちの気質の良さだった。常に、機嫌の良い空気が流れていた。イベントというと、特にGWのイベントというと、「こんな時くらいお金使おうかな」と無目的なお客さんと、「こんな時だから稼ぐぜー」という出店者が、物語性もなにもない場所でぎゅうぎゅうひしめき合うものが多い気がするのだが、それとは真逆の空気感があった。なぜそうなるのかと言えば、恵久さんの人間性、という一言にもなるのだが、開店から数年が経ち、すでに彼女の手の内を越えた人や場のネットワークが広がっているのを感じた。

この場の空気感やネットワーク、それを別の言葉で言い表すなら「文化」なんだよな、と僕は思う。吾妻の山間で、新しい文化は確かに育ちつつある。

5809声 ぼくもういかなきゃなんない

2024年05月03日

昨日の校歌合唱に続き、今日は北軽井沢ミュージックホールで谷川賢作さん率いるバンド・DiVaによるコンサートが行われた。こちらも当日の撮影だけではなく企画段階から関わらせていただいており、北軽井沢在住の写真家・田淵三菜さんの四季折々の北軽の景色を切り取った写真を演奏の背景とする映像を作ったり、半野外のホールの特性を生かしてステージと客席を反転させ、お客さんはピアノ越しに中庭が見れるスタイルでの公演にすると良いのでは、という提案をしたりした。

ホールには谷川俊太郎さんからお借りした、北軽井沢で彼が過ごした幼少からプロの詩人に至るまでの写真を展示し、書籍の販売も行った。入場無料ではあったが、ピアノ正面の客席もピアノ奥の中庭(客席に座りきれない人に入ってもらった)も満員のお客さんが入り、初夏のような心地よい暖かさの中穏やかなコンサートになった。

谷川さん作詞の歌だと、この日演奏され矢野顕子さんも歌っている「さようなら」が好きだ。はじめて聞いた時はもうすでに少年ではなかったような気がするが「ぼくもういかなきゃなんない」という歌詞と、一度は故郷を離れて東京方面に行った自分の心情とがリンクするような気がして、なつかしさと共に、何かしなければという勇気も沸いてくる。もうすでにそういう心情の子どもたちを送り出す側の年齢にはなっているが、この日の演奏も身に染みた。よい2日間だった。

5808声 声はとどく

2024年05月02日

このGWは、北軽井沢を舞台に詩人・谷川俊太郎さんとその息子である音楽家・谷川賢作さんの存在を感じる連日だった。長野原町北軽井沢の大学村別荘地は、俊太郎さんが幼少から夏を過ごした土地。同じく北軽井沢で活動していた作詞家の寺島尚彦さん(代表作に「さとうきび畑」)と共に、地元旧北軽井沢小学校の校歌を作ったという経緯がある。

旧北軽井沢小学校は合併し浅間小学校となり、その校歌は受け継がれ、さらに今年長野原中学校の校歌を俊太郎さん、賢作さんが手がけたことから、長野原町主催でそれら校歌を披露する会が開催された。小中学生による合唱のほか、寺島尚彦さんの娘であり音楽家である寺島夕紗子さんが賢作さんと共に俊太郎さん作詞によるユニークな歌を歌うという機会もあった。

このイベントの撮影だけではなく、僕は俊太郎さんの御自宅に伺いメッセージを撮影・長野原町の人たちに届ける、という仕事もさせていただいた。世界中にファンをもつ超有名詩人は、物腰柔らかい自然体の老人であった。群馬から出向いた僕らを見て「北軽井沢には土地のにおいがする人間がいた。この中には・・いないなぁ(笑)」と話されたことが印象に残っている。

それにしても、新しく生まれた長野原中学校の校歌が素晴らしい。この日居合わせた新聞記者と「これ、合唱コンクールの課題曲になってもおかしくないね」と目を見合わせ興奮したほどだった。1番2番3番と分かれず、学校名が入っていないのも斬新である。賢作さんも児童が合唱するのを聞くのは初めてとのことだったが(リハーサルもなかった)、その場が詩の力、音楽の力、子どもたちの力でえらく素晴らしい場所になったような感動があった。

長野原中学校 校歌

作詞 谷川俊太郎 作曲 谷川賢作

山々に見守られ

流れみなぎる川に抱かれて

昨日の自分を今日の自分へ

今日の自分は明日の誰かと

ともに励みともに夢見て

ふるさとを世界に結ぶ

自然に学び 人を尊び

朝の空 夜の宇宙へ

国々の境を越えて

声はとどく

5807声 皆一緒のこととそうでないこと

2024年05月01日

今月は岡安が担当します。ゴールデンウィークのはじまりは、連日北軽井沢で過ごすこととなった。昨年より動いていた長野原町と詩人・谷川俊太郎さんを巡る一連の仕事の撮影を2日、3日と行うためだ。

世のだいたいの人が休み、という雰囲気が好きだ。ゴールデンウィークとお正月くらいだろうか。お正月の方がもっと皆が休んでいる気がして好きなのだが、夏を迎える前の今時期もとても過ごしやすくて好きだ。

これは別日別場所でのことだが、大きな公園は家族連れで賑わっていた。ふと、もし自分に子どもがいたら、この連休は子連れで公園に来ていたのか、ということを思った。普段、そういうことは考えないのだが、僕も年をとったということなのだろう。

「これ秘密だけどねー、これ秘密だけどねー」と大声でしゃべっている子どもや、複数の子どもに向かって「あなたタカハシケンヤ(というような名前)の友達?あなたタカハシケンヤ(というような名前)の友達?」と話しかけているちょっと謎なご婦人を見たりした。

5806声 夏近し

2024年04月30日

雨のち曇り。連休の谷間。体調は最悪。昨日の立ち回りの悪さをいささか引きずる。連休後半に向け、無理せず調子を戻していこうと思う。そうは思うができるか不安である。そういえば、昨日、渋谷の駅近くで映画の野外上映が行われていた。スクリーンを立てて、プロジェクターで投影する形式で、商業施設の階段に腰かけて、缶麦酒やジュースなど片手に大勢の人が観ていた。夏近し。

5805声 どっと反省

2024年04月29日

曇りがちなる晴れ。俳句関係の会議で渋谷へ。街が生き物の様で、いつ来ても迷う。昭和の日だからか、街宣車などがけたたましく、物々しい雰囲気も一部あったが、街全体の雰囲気はゆったりしていた。会議を終えて少しのつもりがけっきょく深酒してしまい、反省。いろいろと立ち回りが悪く、自分にあきれ、どっと反省。

5804声 案の定

2024年04月28日

ゴールデンウイークらしい、夏日。案の定、日焼と筋肉痛、そして連日の暴飲暴食による腹痛で弱る。しかし、用事があり止むなく外出。WEB句会の投句を忘れていたり、もろもろに影響が出る。ひとつ原稿にかたをつけ、句の整理。浅利を食べつつ一日を終える。

5803声 潮風と浅利

2024年04月27日

ゴールデンウイークの初日は小雨からのスタート。今日は三番瀬に潮干狩りに出かけた。こんな天気なので、人出も少ないだろうと踏んでいたのだが、そんなことはなかった。それでも、好天よりはだいぶ少ない。筋肉痛になりながら掘ったあさりを、2kgほど持ち帰った。しかし、潮風に吹かれつつ食べるにぎりめしは、うまい。

5802声 朝の冷蔵庫

2024年04月26日

曇りがちなる晴れ。疲れと酔いとで、昨夜、窓を開けたまま寝てしまい、朝、体が冷え切っていた。しかし、昨夜は夜風がめっぽう心地よかったので、致し方あるまい。大型連休前に体調を崩すという、最悪な状況になりつつある。そして、冷蔵庫を開けて改めてぞっとしたのが、エナジードリンクと麦酒の缶が埋め尽くしているという状況である。そのため、冷蔵庫がいつも暗い。

5801声 目玉が鉄球

2024年04月25日

晴れて夏日。二日酔いではないが、腹痛で極限にだるい一日。目玉が鉄球になったかのような重たさ。今日は休肝日とする。届いた本をぱらぱらとめくる、私家版句集の潔さ。

5800声 武蔵野線沿線

2024年04月24日

一日雨。午後から重い仕事へ。今回は東所沢。延々と武蔵野線に揺られていたので、寝過ごしそうになるが、何とかたどり着けた。東京から千葉を抜けて埼玉に入る。都会の街から東京湾を経て郊外の緑へという、沿線風景の移り変わりが面白い。その後、中華料理屋で反省会。いささかならず飲み過ぎる。

5799声 自ら

2024年04月23日

すっきりと晴れ。下読みの最終チェックを済ませ、お礼状を数枚書く。もろもろ一区切りつく目途が立たない。結局、GWの予定を自らひとつつぶすことになる。

5798声 低速

2024年04月22日

月曜日の雨。軽く頭痛をおぼえつつ一日を過ごす。いろいろと予定を変更した日。ギアを上げる気力がでないまま、低速なままで過ごした。