僕自身、ことあるごとに「日本映画学校卒」は口にするが、「群馬工業高等専門学校卒」はあまり口にしない。なにせそこで5年もの長期に渡って学んだ(というか、聞き流していた)機械工学は今なにも活用はされていないし、その学校で得たものはある程度の社会性とパソコン等の機材にとりあえず苦手意識は持たないという・・対機械との社会性みたいなものぐらいだから。
「あれ、高専卒だよね?」と言い合ったのは、JAPASTALIAの吉田幸二くん。みなさん知ってますかJAPASTALIA?高崎市のもてなし広場のそばに小さな工場をもち、高崎産小麦等を使って「生パスタ」を製造している。生パスタというとこねて伸ばして切ってという作り方もあるが、吉田くんとこでは押し出し式で製麺をしており、特徴として「柔らかすぎない適度な固さ」を持っている。
前から顔とやっていることは知っていたのだが、何かのはずみで「あれ、(お互い)高専卒だよね?」という話になり、その顔をよく見てみれば確かにおったわ彼J科(情報工学科)に。僕がずっといた学生寮にもいた時期があるとのことで、確かに、彼はその時は(も)わりと男前で、僕はひきこもり状態だったから(?)ほとんど話してはいなかったけど、見覚えのある顔だった。
JAPASTALIAでは、いろんな印刷物やウェブなどをいろんなクリエイターと関わりながら進めているとのことで、「生パスタの茹で方」の紙のデザインを僕に依頼してくれた。同学校卒と知った後だったので、急に距離が近い気がして「えーでも全部同じデザイナーでやった方が統一感出ると思うよ」とかずかずかと言いたい放題言わせてもらったのだが、それがむしろ良かったようで、その仕事を引き受け、きちんと試食用をいただき自分でも何度か茹でてみて、わからないことを吉田くんに聞いて内容に反映させ、おしゃれにクラフト紙で印刷をし、納品を終えた。
生パスタというと、ふにゃふにゃしたイメージがあり、僕はわりと苦手だったのだが、JAPASTALIAは確かな歯ごたえがあり、乾麺よりもソースに馴染む。いや、お世辞抜きで美味しいと思う。なにより彼もまた、高専で学んだこととほとんど関係ない仕事についている感が共感を誘って良い。なんの偶然か、こんな風に昔の馴染みと関われるのは、嬉しくもあったりする。