日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。担当者は堀澤、岡安、すーさん、坂口、ぬくいです。この5人が月替わりで担当しています。令和8年度は4月(坂)5月(ぬ)6月(岡)7月(す)8月(堀)9月(坂)10月(ぬ)11月(岡)12月(す)1月(堀)2月(坂)3月(ぬ)の順です。

1105声 落語と風呂

2011年01月09日

シリーズ風呂第1弾「落語と風呂」。
って事で、「前橋荻窪温泉あいのやまの湯」へ行って来た。

「やまたけ寄席」の月例演芸会で、今回の出演は、春風亭一之輔さん。
昨年、様々な芸術賞を受賞された、気鋭の若手落語家。
個人的には、昨年開催された、「第2回若手落語家選手権in前橋」の優勝者。
としての印象が強い。
「天狗裁き」の良さ、に驚愕した印象が、今も鮮烈に残っている。

当日の演目は、「悋気の独楽」と「蒟蒻問答」。
特に、「蒟蒻問答」が聴けたのは、運が良かった。
運が良かった、と言えば、ふらりと日帰り温泉へ来て、これだけの落語が聴ける。
と言う状況自体が、とても運の良い事だと感じた。

この、やまやけ寄席の様な取り組みがあるからこそ、
落語は大衆芸能としての枝を、伸ばして行ける。
寄席落語の面白さの真髄を、改めて感じ、大いに笑った。

私は、今回のあいのやまの湯へは初めて入ったのだが、
その、設備と活況に、恐れ入った。
「湯」を中心とした、ひとつのテーマパークであった。
伝統的な銭湯ばかり入っていたので、余計、目新しかったのかも知れない。

知りあいでもある、ヨココンデの岩渕さんが、
風呂場で三助をやっていらっしゃった。
現在の群馬県内において、おそらく、唯一の三助活動であろう。
色々な人に出会え、その人たちから、色々な力をもらえた、一日であった。

【天候】
終日、快晴。
午後より、風強し。

1104声 一縷の光

2011年01月08日

昨日7日。
2日前の小田原市に続き、今度は、沖縄県南城市の児童養護施設にも、
「伊達直人」が現れて、ランドセルを3個、置いて行った。
と言う報道を、先程、テレビのニュースで知った。

昨年、12月25日。
群馬県前橋市の児童相談所でも、伊達直人の署名で、
ランドセル10個が届けられたばかり。
私を含めた群馬県の人間にとっても、
このムーブメントとなりつつ善行は印象深いものであろう。
年末年始、悪いニュースばかり目に入って来たので、
このニュースを見た時は、感心して心が和んだ。

仕事初めや新年会など、新年の挨拶で、「今年も良い年にしよう」と言う。
自分も、昨夜の新年会で、勿論、この旨の挨拶を交わした。
しかし、日本人の多くは、「そうは言っても…」と、わだかまりがある筈である。

経済情勢の低迷と、政局の混迷。
そんな出口の見えない、真っ暗闇にいるからこそ、
この伊達直人のニュースのような小さな親切が、一縷の光に見える。
そして、各地の伊達直人、当人も、一縷の光を見ていたのではないだろうか。
未来を担う、子供たちに。

【天候】
終日、雲一つ無い快晴。

1103声 湯気のあり所

2011年01月07日

銭湯。
と思ったのだが、結局、通り道にあった日帰り温泉へ寄った。
伝統的な銭湯で、朝湯に入ろう。
と考えるなら、県内では、前橋市の重兵衛湯と言う選択肢しか残されていない。
重兵衛湯に行くには、遠い場所に居た。

昨日は、知人宅の新年会に招かれた。
そして、今朝は二日酔いであった。
こう言う状態の時は、少しでも早く癒そうと思い、サウナに長時間入ってしまう。
それが、裏目に出て、体が疲れ切ってしまうのは、いつもの事。

土曜日。
時刻は正午。
浴室は、穏やかに賑わっている。
天窓から、新春の日が斜めに射している。
その、真っ直ぐな光線が、湯気のあり所を映している。
絶え間なく立ちのぼっている湯気は、日差しの中でたくましく揺れていた。
【天候】
終日、雲一つない快晴。

1102声 イブクロノリズム

2011年01月06日

「体内時計」
ってものが、私たちの体に備わっていて、
様々な生理現象のリズムを刻んでいる。
それによって、生活の中である程度、寝食の時間が決められて行く。

昼夜逆転の生活をしていたり、時差のある海外へ行った時などに、
その体内時計がズレる事がある。
いや、体内時計は正常に動いている。
しかし、生活のリズムがそのリズムに準じないので、生理現象とのズレが生じる。
こうなると、昼間に眠くて、夜に目が冴えている。
と言った様に、生活のリズムに乱れが生じる。
海外の例では、「時差ボケ」なんて言う。

そのリズムは、体内の臓器にまで刻まれている。
ってな事を実感したのは、今日の昼。
行きつけのラーメン屋で、食事をとった時。
ラーメン屋っても、私はもう4、5年、この店では中華丼しか食べていない。
私には、一点注文癖があるので、別段、毎回同じメニューが苦でもない。
どころか、他の物を食べる方が、落ち着かない心持である。
当然の事ながら、春夏秋冬、中華丼の味は変わらない。
量だって変わらないし、付いてくるお新香だって変わらない。

さて、新年初めの中華丼。
いつもと変わらぬ味を確かめつつ、食べ進めて、半分食べ終えたところで、
はたと、レンゲを止めてしまった。
満腹感及び胸やけ感、なのである。
こんなにも早く、それが訪れた事に驚くと共に、胃袋の消化リズムに生じている、
ズレを感じた。

おそらく、正月休みで、酷使した胃袋の生体リズムが、
完全に乱れてしまったのだろう。
原因は一言、暴飲暴食に尽きる。
リズムを取り戻すまでは、バランスの良い食事を。
心掛けたいところだが、小正月までは、何かと酒がらみの座が多い。
結局、無理して中華丼は、完食してしまった。
やはり、無理だけは、するものじゃない。

【天候】
終日、雲の無い快晴。
午後より、冷たい北風が吹きすさぶ。

1101声 雪崩式金欠状況

2011年01月05日

先日、全ての忘年会が終わった。
などと、安心していたら、今度はもう、新年会の話である。
その間に正月を挟んでいるので、肝臓の休まる暇が無い。
カレンダーの日付に、「休肝日」と銘打って、
赤丸でもつけた方が良さそうである。

今日の昼は、牛丼チェーン店で食事をとった。
時刻は正午過ぎ。
入口の硝子戸を開けた瞬間、たじろいでしまった。
空いていないのである。
席が、L字カウンターに、ひとつも。

勤め人から、制服の学生まで、多彩なお客さんで、
L字カウンターは満席。
カウンター後ろで待っている私の後にも、
次々にお客さんが入店して来て、忙しない。
その雰囲気に押され、私も急いで丼をかき込んで、店を後にした。
まるで、ホームの立ち食い蕎麦さながらの状況であった。

午後の麗らかな日差しの中で、推察するに、「金欠」なのではなかろうか。
正月ってのは、大人に限り、膨大な浪費を伴う期間である。
高い交通費を払って帰省すれば、親戚の子供連中がお年玉をせがむ。
家族親戚を食事に連れて行ったり、久しぶりに会う友人たちと飲みにも行こう。
初売りに行けば、セール品を衝動買いしてしまったり、
喧騒の内に何だか良く分からない福袋を買っていたりする。
つまりは、そう言う正月マジックに掛かって、財布が一挙に薄くなってしまう。
クリスマスからの流れも考えれば、雪崩式に貯金が崩れ去って行く。
正月休みが明け、その報いを、昼食代の節約などで、甘んじて受ける事になる。

新年会などの多い今月中旬頃までは、未だ、この雪崩は続きそうである。
国内の気象状況も、正月から、中国地方で大雪が続いている。
春はまだ遠いが、無事に、迎えたいものである。
迎えられる様に、日々の生活の中で、金銭及び危機管理を心掛けたい。

【天候】
終日、雲一つない快晴。

1100声 第1100声記念特別企画「鶴の初夢恩返し」

2011年01月04日

今日から仕事始め。
ってな、社会人諸氏も多い筈。
今朝のニュースで、丸の内のサラリーマンに、
仕事始めの印象をインタビューしておりました。
青白い顔をした彼は、
「胃がキリキリする思いです」
と、一言。
初夢が覚めて、現実へ。
「分かる分かる」と頷いてしまうような、一コマでした。

さて、未だ初夢を見ていようじゃありませんか。
この日刊「鶴のひとこえ」も、本日でめでたく、第1100声を迎えました。
そこで今回は、第2段となる、「鶴の初夢恩返し」。
筆者、抜井諒一から、読者の方へ、景品をもって恩返しさせて頂きます。

その景品はと言いますと。
先日、俳句ingで訪れた、「椿山荘」の売店で購入して参りました。
私が選りすぐった「椿山荘土産」を、抽選で2名様に、一品づつプレゼント。
どちらの品にも、椿山荘のモチーフとなっている綺麗な「椿」があしらわれております。
それでは、下記を参照したうえのご応募、お待ちしております。

■応募方法
送付先の「郵便番号」・「住所」・「氏名」・「連絡先」を明記の上、
Topページにある【お問い合わせ】よりご応募下さい。

■応募締切
平成23年1月10日(日)

■当選発表
厳正な抽選のうえ、当選者には発送をもってかえさせて頂きます。

■アンケート
日刊「鶴のひとこえ」に対して、ご意見ご感想をご記入下さい。
※後日掲載させて頂く場合がございます。(無くても可)

※お一人様、メール一通のご応募とさせて頂きます。
応募に際し、頂いた個人情報は、当企画の目的にそった賞品送付等にのみ利用し、
他目的には利用しません。

【天候】
終日、快晴。
午後より、若干風強し。

1099声 我が新春の吟行会

2011年01月03日

正午を過ぎて、ようやく腰を下ろしたのは、駅前のロイヤルホスト。
取り合えず、生ビールを注文して、一息付く。
そして、徐にポケットから取り出すのは、歳時記とメモ帳。

新春恒例となっている、「第15回ワルノリ俳句ing」を、
昨日、無事に終えた。
当日の混雑状況を加味し、初詣先は、
JR大塚駅前の「天祖神社」へ参拝した。
駅から徒歩2分と言う好立地にも拘らず、
目立った混雑も無く、参拝する事が出来た。

見れば今年は、昨年の俳句ing参加者の方がほとんどいない。
と言うのも、女性陣のあの人この人。
目出度く結婚する、と言うではないか。
彼女の人生は動いている、それも良い方に。
彼女が卒業したのか、私たちが留年したのか。
どちらにせよ、残り者。
一同で、天租神社へ賽銭投げて、強引に縁結びを祈願した。

商店街はほとんど休業。
神社横の銭湯、「大塚記念湯」も、残念ながら2日は休業。
昼食を駅前のロイヤルホストでとり、落ち着いて、句作に励む。
その後、巣鴨へ行き、「とげぬき地蔵」や商店街をそぞろ歩き、
初市の風情で一句。
そして、いよいよ、JR池袋駅から、「椿山荘」へバスで行き。
俳句発表及び選評を済ませてから、お待ちかねの食事。
豪奢な雰囲気に、一同、緊張しつつも、愉しく箸を進める。
その後、特設の寄席で落語を堪能して、帰路へ。

やはり、私たちが地方出身者と言う事も多分にあるだろうが、
都会へ出掛けると、都会の風物が句に折り込めるので、新鮮。
だと、感じた。
「赤城山」や「温泉」なんかも、良いけれども、
「スカイツリー」だとか、「東京タワー」ってな都会的なものに、魅かれる。

【天候】
終日、寒いが気持の良い快晴。

1098声 朝の光線

2011年01月02日

早朝の未だ寒い部屋で、パソコンに向かっている。
窓の向こう、雲の裏で太陽が輝いている。
赤城山のゆるい稜線。
その上に薄く霞んでいる雲。
里は閑かな淑気に包まれている。

今朝は、新春の俳句ingで出掛ける為の早起きである。
高崎駅から、一路、都内を目指す。
おそらく、初詣は何処へ行っても黒山の人だかり。
それでも、行くのである。
いい加減もう、正月の駘蕩とした空気にも飽きて来たので、
丁度良い頃合いだと感じている。

さて、そろそろ出掛けないと、間に合わない。
雲が動いて、雲間から強い日差し。
一筋の光線となって、私の目に幾筋も注いできた。

【天候】
雲多くも、穏やかな晴れ。

1097声 謹賀新年2011

2011年01月01日

卯年、あけましておめでとうございます。
今年もひとつ、宜しくお願い致します。

今週でこの日刊「鶴のひとこえ」も、目出度く第1100声を迎えます。
そこで、毎年恒例の「日刊鶴のひとこえ3周年及び1100声記念企画」、
を掲載いたします。
実は、未だ何も用意しておりません。

明日は恒例の、新春俳句ingに行く予定ですので、そこで、何やら収穫が有るやも。
と言う、安直な考えを抱いております。

ここだけの話。
と言っても、私が話せる場所はここだけしかないのですが。
今年の新春俳句ingの参加者。
若干名。
という現状が御座います。
去年に比べて、ですがね。
去年が、かなり多かった、のです。

そこで、今、突発的に思いついたのですが、どうでしょう。
「投稿」ってのは。
句が思い付いた方は、是非、Topページにある【お問いあわせ】から送って下さい。
「俳句」と「名前」(下の名前だけでも可)。
「俳号」がある方は、是非、号をお忘れなく。

「ワルノリ俳句」
なんて言っているくらいですから、どうぞ、お気軽にご投稿下さい。
1月3日を、締め切りとさせて頂きます。

俳句には、「季題」ってものがあります。
これを五・七・五と言う形式に入れ、韻文詩の構成要件…。
なんて、難しい事は取り合えず置いておきまして。
俳句の偉人たちは、もう元旦から、俳句を詠みまくっております。
では、郷土の俳人の句をひとつ、見本として挙げます。

元旦や赤城榛名の峰明り    村上鬼城

クレインダンスへの年賀のお便りも、【お問い合わせ】から、お待ちしております。
それでは、全ての読者皆様のご健康とご多幸を、心よりお祈り申し上げます。
乾杯!

2011.1.1 正午  「めっかった群馬」編集長   抜井 諒一

【天候】
終日、日本晴れ。

1096声 味は故郷

2010年12月31日

さて、大晦日。
読者諸氏の家でも、蕎麦に餅におせち。
揃えて、年越しの準備を済ませたところであろう。
今日は、ほのじでもおせちの引き渡しが行われる。
核家族で育った私は、小さい頃から、重箱に入った豪勢なおせち。
と言う物に、縁が薄かった。
毎年、母がスーパーで買って来た、出来合いの小さなおせち。
年越しは、「緑のたぬき」か「どん兵衛」であった。

その所為か、正月料理と言う物に対する興味が、とても薄い。
年越し蕎麦を食べずとも、元旦の朝に雑煮を食べずとも、
挙句の果ては、おせちを食べずとも、良いと思っている。

しかし、ここ最近は妙に、祖母が作ってくれた、おせち。
栗きんとん、伊達巻き、紅白かまぼこ。
なますに、昆布巻きに、焼き物に、煮物。
それ等が、とても懐かしく思える。
祖母は健在なのだが、当然、一昔前のように、
バリバリと料理は出来ない。

おせちは、食べておいた方がよい思う。
それが、豪華なおせちであろうと、なかろうと。
その味がきっと故郷になる。
日本人としての、である。

今朝、祖母から電話が有った。
「明日は何時頃来る」
かと、言う電話が。

毎日読んでくれた人、時々読んでくれた人、今日初めて読んだくれた人。
全ての読者諸氏に、一年間、ほんとうにありがとうございました。
「めっかった群馬」へのメールは、大晦日も元旦も受け付けております。
是非、お便り下さい。
それでは、来年もよろしくおねがいいたします。

【天候】
終日、薄く雲の掛かった冬晴れ。

1095声 暮れの雪

2010年12月30日

夕方から雪。
と言う天気予報に反する事なく、空には厚い雲が垂れこめている。
陽射しが無いので、現在時刻午後4時30分において、既に夜の感がある。
おまけに、とても寒い。

起床してまず、二日酔い。
深夜までの深酒によって、体力消耗が甚だしく、全身倦怠感である。
よろよろと、日帰り温泉施設まで車を走らせ、朝風呂。
毎年、年末年始になると、郷里に帰省して来たお客さんたちで、賑わう。
県外に住んでいる息子と、久しぶりに会ったのだろうか。
初老のお父さんと、息子と思しき青年が並んで、つかっている。
同じ釜の飯ではないが、同じ湯につかっていると、
自然と、親近感が湧いてくるから不思議である。

帰宅して、ひと眠り。
して、目が覚めたら、さて、一杯。
と言う小原庄助さん方式は避けて、
ひと眠りした後、年末らしく、テレビを観ていた。
思えば、今年。
生活の中で、Webをしている時間が長く、ほとんどテレビを観なかった。
Webを観ている方が、面白くなってしまったのも、ひとつの要因。

そろそろ、時刻は午後5時になる。
空にはすっかりと、夜の帳が降りている。
雪は依然として、降り出していない。
酢蛸を切って、テレビを観ながら、缶麦酒で一杯やるつもりである。

【天候】
終日、厚い雪雲の垂れこめている曇天。
とても、寒い一日。

1094声 再生の鍵

2010年12月29日

「群馬学」の関連で、先生にお願いしてあった銭湯資料が、先程届いた。
今、封筒を開封し、目を通している。

資料には昭和43年度の、群馬県内の公衆浴場、所謂、銭湯の数が載っている。
現在、正確な資料として残っているものは、昭和43年のものが最古らしい。
そこには、私の予想を遥かに超えた数字が記載されていた。

255軒。
これが、その当時の県内における、銭湯の数。
現在における業界の斜陽が、嘘のよう。
こんなにも、街に銭湯が溢れていたである。
その10年後の、昭和53年。
144軒。
数を減らす事、111軒。
数字の並びは良いが、業界の状況としては良くない。
おそらく、一般的に言われる様に、家風呂の普及に起因する、衰退であろう。
そのまた10年後の、昭和63年。
78軒。
数を減らす事、およそ半数に及ぶ、66軒。
衰退に歯止めが掛からず、年に5、6軒のペースで減っている。
そして、およそ23年後の現在では、27軒を数えるのみとなってしまった。

先日、新聞で、ミニシアターの「恵比寿ガーデンシネマ」が、
2011年1月28日をもって閉館する。
と言うニュースを読んだ。
同映画館は、1993年に都内一等地である恵比寿にオープンした。
前後して国内で話題となっていた、ミニシアターブームを牽引した映画館である。
17年の歴史に幕が降りてしまう。

昨今の、ミニシアターの状況と、伝統的な銭湯の状況。
ってのは、非常に似ている部分がある。
郊外大型店の出現と、若い世代の離れ。
とすれば、ミニシアターの再生が、銭湯再生の鍵でもある。
再生がよいか、新生がよいか。
未だ、具体像を得ないが、そう感じている。

【天候】
終日、冬晴れの一日。
東北地方などでは、数日前から豪雪。
よって、朝晩の冷え込みが、日毎に厳しくなってきている。

1093声 年末駘蕩

2010年12月28日

今日は御用納め。
今日で仕事納め、と言う勤め人の方も多いだろう。

昼、行きつけの食堂でラーメンを啜っていると、食い納め。
と言わんばかりに、隣の工業団地に勤める人たちが、押し寄せて来た。
どかどか来て、定食をがつがつ食って、さっさと出て行く。
誠に、爽快な食いっぷりである。

その一団が去って行った、午後一時近く。
今度は、既に年末休暇に入っているのか、
人生の休暇を謳歌しているのか。
暇な御仁たちが、ぽつりぽつりと来る。

角に座っている人の注文は、まず瓶麦酒と餃子。
斜向かいに座っている人は、モツ煮と温めに燗つけた酒。

「おばちゃん、じゃあ、俺もお銚子一本」
これ以上居たら、その言葉が口からこぼれそうだったので、
早々に、年末の挨拶を済まして、店を辞した。

年末の街中は、なんだか駘蕩とした空気が漂っている気がする。
元気が無いだけなのか、市井から年末感が薄れているのか。
「嵐の前の静けさ」
ではないと、良いのだが。

そう言えば。
先日、新聞社の方から得た情報によると、最近、
県内の銭湯がまた一軒、暖簾を下ろしてしまったとの事。
これで、県内に残る銭湯銭湯の数は、27軒となってしまった。
来年も、自分にできる事を、やってみるつもりである。

【天候】
終日、冬晴れの一日。

1092声 賀状配達員

2010年12月27日

街中のあちらこちらで見受けられるのは、冬休みの高校生たち。
賀状配達員の、アルバイトである。
寒風に頬を染めながら、立ち漕ぎで自転車を駆って行く。

年末の風物詩となっている光景だが、この光景を見ると、懐かしい。
と言うのは、私も学生時分に経験があるから。
我が幾多のアルバイト経験の中で、愉しく打ち込めた仕事であった。
ある年の正月。
年末に降った雪が日陰に残っており、非常に危険な路面状況で、
年賀状を配達した事もあった。
その時分。
私は大学生だったので、自転車で無く原付。
あの郵便局の、白と赤色のスーパーカブで配達していた。
派手に滑ってこけて、傷だらけになりながら、配り終えたのも、
今となっては、いい思い出である。
思い出した年賀状配達にまつわる俳句では、こんな句がある。

賀状完配われ日輪に相対す

作者は、磯貝碧蹄館。
郵便局に勤めていた俳人として、有名である。
私には、先に記したアルバイト経験が、この句に強い共感を呼ぶ。
未だ明けきらぬ元旦の朝。
配達員たちは郵便局を、一斉に出発する。
地元の新聞記者や、偉い局員などがたくフラッシュの中、
白い息を棚引かせて、街へと漕ぎ出す。
籠に目一杯詰まっている年賀状を、一心不乱に配って行く。
そして、すっかり陽が昇り切った空の下、心地よい疲労感と共に、
郵便局への帰路を行く。
自転車には、空になった籠。
すっきりと晴れ渡った空には、元旦の日輪。

現在巷で、鼻水垂らしながら自転車を漕いでいる、
アルバイト配達員たちも、感じるのであろう。
賀状完配した時の、充実感と、自分で稼い給料の、満足感を。

【天候】
終日、冬晴れの一日。

1091声 2010年総まとめ

2010年12月26日

来週は、最終週である。
つまり、年の瀬で、土曜日が2010年の大晦日。
新聞やテレビでは、今年一年を振り返る特集が組まれ、
気の早い街中には、松飾りが出され始めている。

翻って、私自身の今年一年。
この、日刊「鶴のひとこえ」のバックナンバーを見返すと、
大掴みに、一年の記憶が甦って来る。

まず、今年の初め。
毎年の如く、俳句ingにも行っていたのだが、
特筆すべきは、「群馬伝統銭湯大全」の刊行であろう。
あらゆる面で、個人的に瀬戸際状態での、製作及び出版となった。
しかし、全国津々浦々の銭湯フリークの方々や、銭湯経営者の方。
様々な人に購入して頂く機会に恵まれ、振り返ると、とても感慨深い。

続いて、中頃。
群馬の郷土誌「上州風」に、銭湯にまつわる特集を書かせてもらった。
高崎市のフリーペーパー「ちいきしんぶん」紙上で、
「ぐんま源泉一軒宿」(上毛新聞社)の著者、小暮淳さんと、
「湯」の対談をした。
小暮さんは最近、「群馬の小さな温泉」と言う新刊を出版された。
細かに記して行くと、膨大なので省くが、
何かと、銭湯関連の動きが多かった。
初旬に本を出したので、全てその関連である。

そして、後半。
夏ごろから、更に俳句に深くのめり込んで行った。
毎日句を作り、句会に参加し、たまたま「湯河原文学賞」を知り、
俳句の部に応募してみたりした。
たまたま、句が入選して湯河原の地へ行く事も出来た。
「第6回銭湯ナイト」では、有り難い事に本を販売させて頂く機会を得た。

年間を通して、群馬県に留まらず、隣県の銭湯へ出掛けていた。
群馬県立女子大学の「群馬学リサーチフェロー」になったので、
その関連でも、銭湯の事を、図書館などで調べていたり。
ともかく、何かと、生活の中で銭湯カテゴリーの締める割合が多い。
そう言えば、その合間を縫って、人前で、ギターや三味線を弾く機会も得た。

以上。
極私的ではあるが、2010年を振り返ってみた。
良い事ばかりを羅列した。
悪い事も沢山あった、が、大半が忘れてしまった。
そう言えば、夏祭りで財布を落としたのは、いささか、滅入ってしまった。
今年のとどめに、来週28日に新聞一紙に掲載予定がある。
それも、銭湯関連。
俳句の事がちょこっと、載るかどうかは分からないが、
始まりと終わりが、銭湯と俳句であった。
来年も、また、何か面白い事ができたら。
いや、必ずやると言う、心積もり。

【天候】
終日、冬日和。
晴れて、冷え込みが強い。

1090声 一昨日の一行事

2010年12月25日

午後11時前後であったか。
最終的に缶ビールを買って帰ろうと、コンビニへ寄った。
ビールを買って、おでんを買って、そう言えば。
思いついて、クリスマスケーキ。
ではないにしろ、何か、ケーキを買って行こうと、再度、陳列棚。

右へ行けど、左へ行けど、一向に見当たらない。
棚は空。
つまりは、売れきれ後に補充はなし。
それどころか、店員がレジ横に陳列し始めたのは、
ミニ鏡餅。
仕様が無いので、何故か、気づけば杏仁豆腐を買っていた。

クリスマス。
とて。
一昨日の一行事。

【天候】
終日、冬日和。

1089声 イブ

2010年12月24日

クリススマスイブ。
と言う事で、街はもう、一色になっている。
ラジオからは絶え間なく、クリスマスソングが流れ続けている。
幾時代を彩って来た、名曲ぞろいである。

私はと言うと、どうも、朝から胃の調子が悪い。
イブ不快感。

【天候】
終日、冬晴れの一日。
午前中、榛名山上空に在った雪雲。
午後のは、高崎市街の上空に流れ落ち、時折、風花を舞わせた。

1088声 深谷で梯子湯

2010年12月23日

今日は、天皇誕生日で祝日。
明日にクリスマスイブを控えた街は、何だか忙しい。
などと、時節柄書きたいところだが、私の住む高崎市郊外には、
クリスマスの足音があまり感じられない。

午前中は家に籠って、賀状書き。
その賀状を持って、午後、出掛けた先は、銭湯。
今回は、隣県埼玉は深谷市。
今月初めに、本庄市の「藤の湯」へ行って来たので、
更に上って行こう、と言う魂胆である。

深谷市街地は、一度歩き回って、
「姫の湯」でひと風呂浴びて来た事がある。
現在、市街に残っている2軒の銭湯の場所も、
その時に確認済みなので、話が早い。

駅から出て、まずは「中屋湯」へ入る。
その次は梯子湯をして、「姫の湯」へも入る。
両銭湯とも、快く許可頂いて、良い写真が沢山撮れた。
最近は、どう言う訳か熱い湯が好きになってしまい、
浴槽も、もっぱら熱い深槽に入っている。
浴槽から上がると、肩から下が、くっきりと赤くなっている。
「赤線地帯」
と言う親父ギャグを聞いてくれる人も無く、風呂から上がった。

中屋湯の大将からは、深谷銭湯史を伺った。
私の様な銭湯フリークが、近年、しばしば訪れているらしい。
今日も、私の前には、神奈川県川崎市の方が一人。
数ヶ月前に、群馬県からは、伊勢崎市の方が来た、との事。
銭湯フリークの足跡に出くわし、そこはかとない親近感を覚えた。
良い銭湯が在る。
ってだけで、その街を好きになる理由が、十分に足りる。

【天候】
終日、概ね穏やかな冬晴れの一日。
午前中、数分通り雨が有り、午後は風強し。