昨日から大阪に来ている。大阪万博の会期が残りわずかとなって中心地はどこも賑わっていた。ちょうどこの時期万博公園にある大阪日本民藝館で棟方志功の展示をしていてそれを見に来た。万博公園と言っても開催中の2025万博の会場ではなくそこから電車で一時間ほど離れた1970年に万博が開かれた場所である。現在の万博会場の2倍以上あるという広い敷地に人はまばらだった。初めて見る太陽の塔は圧倒的な存在感のまま色褪せていた。まるで巨大な骨董であるかの如く55年をタイムスリップしたような不思議な気分になった。棟方志功の展示は戦時中に疎開していた福光の風景画がテーマだった。春に訪れた福光を棟方はどんな風に見ていたのか知りたかった。素朴で力強い筆致はいつもと変わらず、それが長閑な福光の風景をそのままとらえていて戦後80年経った今の福光と何も変わらないと思った。2025年の日本に55年前の骨董と80年前の今が同居しているのを見つけた。

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