日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。現在の担当者は堀澤、岡安、すーさん、抜井です。この4人が月替わりで担当しています。令和2年は、5月(堀)6月(抜)7月(岡)8月(す)9月(堀)10月(抜)11月(岡)12月(す)1月(堀)2月(抜)3月(岡)の順です。

4247声 楕円の夢のつづき

2019年07月02日

思い返すに前回は、1日1つプロモーションビデオを投稿するという「暇だね」と言われそうな投稿をしていたが、その中に僕の中でずっと不動の位置をしめる寺尾紗穂さんの「楕円の夢」という曲を受けての投稿をした。

 

その歌がどれくらい好きかと言えば、高崎・rebel books店主の萩原くんが主催する「zinphony」という小冊子イベントに「楕円の夢」というzine(小冊子)を作って出品しちゃったくらい好きなんだけど、FM ぐんまに出た萩原くんがzinphonyの紹介と共にその冊子のことも紹介してくれた。

 

「寺尾紗穂さんの「楕円の夢」って歌が好きすぎてzineを作った人がいて、その情報が実際寺尾さんに届いて読んでもらった、ということがありました」

 

そうなのだ。ツイッターを経由して寺尾さん本人が知り、僕の独断的な彼女の全CDの短い感想と、「楕円の夢」を聞いて浮かんだ小説のようなものが書かれたそれをわざわざ読んでくれたのだ。嬉しかったなー。

 

彼女の歌には「私は知らない」という原発を歌った歌があって、僕は小冊子でそれを「3.11以降に歌われた」と書いていたのだが、「あの曲のラップの避難の部分の歌詞は確かに震災後に付け足したものですが、歌自体は震災前に作ったものでした」と丁寧に説明してくれた。なるほど彼女は震災以前から原発労働者の声を集めたノンフィクションも執筆していて、震災後にぶわーっと立ち上がった運動・歌が多い中で、彼女はそれ以前から強い関心を持って「世の歪さ」と向き合っていたのだ。よりファンにならざるを得なかった。

 

僕は、何が言いたいのだろうか、そしてそれは、誰に届いて欲しいのだろうか。

4246声 イートイン

2019年07月01日

世の中には、誰が見ているともわからない近所のスーパーのイートインコーナーで、そこで作られたラーメンやカレーなどの軽食どころではなく、惣菜コーナーで買った弁当、場合によっては閉店近くなって半額になったような弁当を、机の上に広げ、人の目も全く気にせずに食べられる人間と、食べられない人間とがいる。

 

僕は明らかに前者で、なんなら3パック100円で買ったもずく酢を開封しチューチュー吸うことだってできる。7月、岡安が担当します。生きてそのまま終わったら良いなという忙しさでスタートの7月。

4245声 箪笥の圧

2019年06月30日

箪笥をくれるというので、親戚宅に引き取りに入ったら、
思いのほか大きく、運ぶのにとても難儀した。
男手ふたりで家から出し、そのふたりでまた我が家に箪笥を入れた。
二階に置くつもりが、箪笥が大きすぎるのか、階段が狭すぎるのか、
その両方で二階に運び入れることができず、一階の隅に取りあえず置いた。
取りあえずであるが、一人では到底動かせそうにない。
この騒動で一日潰れた。
巨大な箪笥の威圧感の中で、暮らすことになった。
それはそうと、明日からは岡安さんにバトンタッチ。
令和最初の夏は、どんな夏になるでしょうか。

4244声 紫陽花の下

2019年06月29日

八千代市の知人宅で句会。
家事が思うように済ませず、
当初考えていた吟行の時間が大幅に減る。
小雨降る八千代駅前を三十分ほど歩いて、
どうにか十句ほど作った。
間に合わせのデッサンさえも甘い句を出すのは不甲斐ないが、
致し方なし。
通りかかった紫陽花の下の小暗がりを覗くと、
だんご虫やらわらじ虫やら小さな蟻やら何の虫やらが、
うじゃうじゃと蠢いていた。
紫陽花の静けさと言うのは、昆虫にとって安らぐ場所なのだろうか。
おぞましい光景であったが、虫たちがなんだかとても、
リラックスしているように見えた。

4243声 青いトマト

2019年06月28日

最近引っ越したこの家は、表と裏を畑に囲まれている。
朝、カーテンを開けると表の野菜畑が見え、
裏窓からは梨畑が見える。
今の時期は、野菜畑のトマトが丸々と色づいている。
梨畑のほうでは小さな玉が見えており、袋かけが始まっている。
晴れが続くとトマトの色づきが早く、
雨が続くとトマトの色づきが遅い。
そんなささいなことに心をとめることも、僅かながら息抜きになる。
このところ雨続きで、表の畑にまだ青いトマトが多い。

4242声 守宮対蜘蛛

2019年06月27日

夜。
帰って来て玄関の灯を付けると、
ささっと壁を這って行く影が見えた。
守宮である。
その脇にはその守宮より大きな蜘蛛。
雨が降ると、よく出て来る奴ら。
守宮対蜘蛛の一戦に水を差してしまったか。

4241声 三十代

2019年06月26日

梅雨の晴間が続く。
抱えていた原稿と投句を済ませる。
原稿は俳句関係の三十代特集というもので、
書いていて、自身の三十代が着々と終了に向かっていることを改めて実感した。
生活や考え方が大きく変容した三十代。
振り返るにはまだ早いと、空元気で原稿を書き上げた。

4240声 行きつ戻りつ

2019年06月25日

所用で病院に行ったり、方々回ったり。
梅雨の晴間で暑く、汗を拭きつつ、町を行きつ戻りつして過ごす。
木々や雲の影の重厚感は、もう盛夏を思わせるほど。
帰りに小ぶりなトマトととうもろこしを買う。

4239声 心の楔

2019年06月24日

朝から雨が強く降っていた。
九時過ぎに千葉県で震度四、都内でも震度四やら三やらを観測し、
一時騒然としていた。
そのあとは業務に戻り、数日前に発生した山形県沖地震の被災確認。
確認する中、「でもまぁ東日本大震災の時に比べれば…」という話になる。
たしかに、あの震災のことが楔のように心に打ち込まれていることに、
改めて気が付く。

4238声 自然観察

2019年06月23日

群馬部会の吟行句会のため、桐生自然観察の森へ。
この森はいつ来ても良い。
梅雨深んでいるが、天気もなんとか持った。
落し文や糸蜻蛉、まいまいなど、
近ごろ巷の自然で見れなくなった季語に会えた。
句会が果てて、すぐに帰路。
ほぼサンデードライバーなので、
往復二百キロ以上の運転にとても疲労した。

4237声 蟻の列

2019年06月22日

一日買い物。
千葉ニュータウンへ。
ここはロードサイドに大型店舗が並んでおり、
ちょっとの買い物が一日かかってしまった。
帰りは雨に降られた。
渋滞の長い車列が蟻の列のように見えた。
やっていることは蟻とあまり変わらない。

4236声 ゆるく行こうぜ

2019年06月21日

朝の通勤列車が遅れた。
良くあることだが、だいぶ遅れた。
私含め、乗客の中には確実に出金時刻に遅刻する人がいるだろう。
列車はホームに入線できず、線路上で立ち往生しているおり、
いつ動き出すかも分からない。
なのに、車内は落ち着いていた。
みな、スマホに目を落としている。
これで、逐一情報が得られるし連絡もできるから、安心しているのだろうか。
都内にはまだ伝言板のある駅が存在する。
先日、柴又駅で見かけた。
伝言板には「飲み会の場所が変更になりました」とあり、
その下に店の名前が記してあった。
こういう「ゆるさ」がなくなったななどと思っていたら、
異音点検作業が終了し、列車が動き出すというアナウンスが車内に流れた。
スマホから目を上げる人はひとりもいない。

4235声 榛名山遠景

2019年06月20日

先日、都内で開催された句会で群馬の方と会った。
人づてに名前は存じ上げていたが、会うのは初めて。
吟行していた柴又帝釈天題経寺の片陰に腰掛けて、
すこし話した。
俳句のことから、銭湯のことに話が及び、
伝統銭湯大全から高崎の古い銭湯まで。
最近、高崎の高校で俳句のコーチに就任したとのこと。
高校生か。
聖石橋から眺める榛名山遠景など、高崎人の胸震わす句が見たいな。
老婆心ながら、自戒も込めて。

4234声 訪れる暗黒

2019年06月19日

熱が下がりきっていないために起こる頭痛を抱えて、出勤。
朝の満員列車内で、嫌な汗が大量に流れて困った。
おまけに、途中で立ち眩みが生じて、
途中下車してしばし風にあたってから向かう始末。
数年前にも、数度、列車内で立ち眩みを起こしたことがある。
吊り革にしがみつきながら気分悪く、
目の前に暗黒が訪れつつあるな、などと思った次の瞬間。
席に座っている自分に意識が戻った。
周りの不安そうなまなざしの中で。
その経験を活かし、それからは暗黒が訪れる前に途中下車している。
今朝は、なんとか目的の駅に着いた。
夜になったいまも、いまだに頭痛。

4233声 夏蒲団

2019年06月18日

昨夜から熱が上がり、一日ダウン。
蒲団の上で屍の如く、終日。

4232声 梅雨のカメラ

2019年06月17日

引き続いて梅雨の晴間。
昼に歩いていると、おそらくファッション雑誌かなにかだと思うが、
カメラマンがアロハシャツを着た男性を路上で撮っていた。
そこから少し歩くと、こんどはテレビ番組のカメラだと思うが、
大きな三脚を立てて、街を映していた。
発刊や放映が梅雨明けなのだと思うが、
この時期の予定は大変なのであろうな。
そういえば、蛍の時期である。
今年は蛍が見られるか、ぜひ見たいのだが。

4231声 風鈴参道

2019年06月16日

以前から知人に誘われていた吟行句会に参加した。
場所は葛飾柴又。
向かう車窓から、前日吟行していた小岩菖蒲園が見えた。
暴風雨とは一転して、梅雨晴の朝の清々しい菖蒲園であった。
柴又に着いて、ラムネを飲みながら見慣れた参道やら境内を吟行。
観光地なので、人は多いがどこかゆったりしている。
その後は句会。
句会は点盛りの方式で、普段とは違う緊張感が心地よかった。
今年になって初めて作った風鈴の句が、
まずまず上手くまとまったようであった。
ここは指導者のいない句会なので、それがまた普段と違ってよかった。
その後は金町に流れ、麦酒の泡を減らした。

4230声 土砂降りの花菖蒲

2019年06月15日

俳句の因果で今年から初心者を対象とする教室を始めることになった。
本日は第一回目。
朝から強風の土砂降りである。
前途茫洋である。
傘にしがみつきながら、閑散とした小岩菖蒲園を吟行。
梅雨ながら台風のような荒天の中、花菖蒲を眺めた。
その足で句会場へ戻り、ずぶぬれのまま句会。
本日始めて参加し、句会というものに接した方は、
俳句という文芸に携わる者は、なんとスパルタでややこしい連中か、
と思ったに違いない。
しかし、虎穴に入らずんば的に、
あまたの俳人と違うものを掴もうとする気概は少なからず必要ではなかろうか。
それにしても、あゝ、ボーヨー、ボーヨー。