日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。担当者は堀澤、岡安、すーさん、坂口、ぬくいです。この5人が月替わりで担当しています。令和6年度は4月(ぬ)5月(岡)6月(す)7月(堀)8月(坂)9月(ぬ)10月(岡)11月(す)12月(堀)1月(坂)2月(ぬ)3月(岡)の順です。

1523声 桜山 ~後編~

2012年03月03日

昨日の続き。

数年を経て、桜山があった場所の近くに、新しく小学校が出来ることになった。
この新たな小学校の名前は、近隣住民の投票で決めると言う。
回覧版で回って来た、三つの名前の候補の一つに、「桜山小学校」と言う名があった。
その名前見た時に、「みんな憶えていたんだ」と、感じた。
「高崎市なんたら第二小学校」などと、それらしい名前の候補がある中、
どう言う訳か、小学校の名前はこの桜山小学校に決定してしまった。
かつての鬱蒼とした雑木林は、近代的で大きな小学校に生まれ変わった。

現在、桜山小学校に通っている生徒たちあるいは先生までも、
なぜこの小学校が「桜山」小学校なのか知り得ないだろうと思う。
私は、桜山小学校と聞くたび、見るたびに、あの怖い森と楽しい夏休みの思い出が甦る。
もしかしたら、その昔は、桜が生い茂る山が、そこに実存したのかも知れない。
しかし、私には、桜山小学校の生徒と同じく、それを知り得るすべがない。
土地の名前を受け継いでゆく事は、土地に生きた人たちの記憶を受け継いで行くことでもある。
怪しげな場所が無くなってなんだか、あっさりさっぱり整然としてしまった風景を眺める。
私の心は何だか、新しく出来たものの喜びよりも、無くなってしまった古いものの寂しさに、ひかれている。

【天候】
終日快晴で、いよいよ春めいて来た。

1522声 桜山 ~前編~

2012年03月02日

「高崎市の思い出の場所を紹介」
そう言う事を受けて、一昨日メールで送った文章がある。
いま読み返してみて、なんだか、この「めっかった群馬」っぽい印象がしたので、
ここに載せておこうと思う。
長いので、二回に分ける。

「桜山」
そう呼ばれている場所があった。
過去形なのは、現在、その場所はもう無いからである。

文字通り、そこには桜があった。
しかし、「山」ではなかった。
鬱蒼と木々が生い茂る、雑木林だった。
だれがいつ、どんな由来が合ってこの場所を「さくらやま」と呼んだかは知らない。
子供時分は夜になるとこの森が怖く、近くを通らないように回り道をして帰った。
近所の子供たちの遊び場だったが、近隣からささやかれるのは悪い噂ばかりだった。
昼間でも暗く、怪しげな雰囲気漂うこの場所に遊びに行く事を、大人たちはみな嫌った。
しかし、子供たちが当然、好奇心を抑制する事などできるはずも無く、
私も友達と一緒に朝方カブトムシを捕りに行ったり、夜中に肝試しに行ったりした。

確かに、気味悪かった。
時期になると見かける、野良猫の死骸。
戦時中は防空壕だったらしい穴に、不法投棄か当時の生活用品か、ともかくゴミが沢山あった。
近隣からうとまれていたこの桜山が、ある年、忽然と姿を消した。
高崎市と渋川市を結ぶ、通称「新高渋線」が出来て、木を全て切り倒してしまったのである
それからは誰も、桜山の話などする人も無く、私自身も記憶の中に紛れて忘れてしまった。

【天候】
終日、しとしと雨。

1521声 雪解雫

2012年03月01日

昨日の雪模様から一転して、好天。
気温もぐんぐん上がって、二桁を越した。

起きて窓を開けると、屋根に解け残っている雪が、
軒先からぽたぽたして、朝の町はきらきらしていた。

どう言う訳か、シャケ弁当が食べたくなって、
昼にスーパーでシャケ弁当を買って、公園へ行った。
しかし、三寒四温の暖かさはまだたよりなく、風が冷たい。
仕方なく、車にもどって、窓から公園を眺めながら弁当を開いた。

シャケ弁当に入っているシャケは、おしなべて、
どうしてこんなに美味しいのだろうか。
などと考えつつ、弁当を食べ終え、一息付いた。
今月の末くらいなら、公園のベンチで弁当を食べれる気候になるだろうか。

【天候】
終日、快晴。

1520声 春の雪だるま

2012年02月29日

しかし、よく降った。
今日の雪が、である。

突然の大雪によって、都内の方では交通事故が多発したらしい。
関東一都六県で、けが人の数は208人。
いま、テレビのニュースがそう伝えている。
たしかに、街では終日、サイレンの音が鳴り響いていた。
私などはのんきなもので、今期は雪の句を作っていないと思い、
ここぞとばかりに俳句帖とペンを持って、窓の外ばかり見ていた。

雪は早朝から降り初め、小一時間も経たぬうちに、
靴を覆い隠すほど積もった。
正午を過ぎる頃に降り止んで、夕方にはほぼ流れてしまった。
満足な句も出来ぬうちに、あっけなく、無くなってしまった。
この解けるはやさがやはり、春の雪である。
あの曲がり角の家で朝に見た雪だるまは、夜。
私が帰る頃にはもう消えていた。

【天候】
朝から雪。
関東地方は大雪となるが、正午過ぎにほどなく止む。

1519声 食堂のテレビ

2012年02月28日

行きつけの食堂には、テレビが一つある。
見ながらラーメンを啜っている人もあれば、テレビなど全く気にせず、
新聞を読みながらカツ丼を食べている人もいる。

時刻は十二時半を回り、その時店に居る大方の人が食事を終え、
まったりと時間を過していた。
テレビはニュース番組になっている。
アナウンサーは無機質な声で淡々と、悲しいニュースを伝えていた。
ふと、一番の席に座っていた、大工の棟梁のようなおやっさんが、太い声で言った。
「暗れぇニュースばっかりだな」

誰とはなしに言っているのだが、誰とはなしに、共感した。
ような気がした。
そして、「すっ」と店中の空気がおやっさんの言葉に集まってっゆくような、
そこはかとない一体感が、一瞬、生まれて消えた。
テレビのアナウンサーはもう、次のニュースを読んでいた。

【天候】
曇りのち晴れ。
冷え込み強し。

1518声 食べ放題

2012年02月27日

三寒四温もそろそろ板について来たらしく、
暖かく始まった先週は、末頃から冷え込んでしまった。
その伝で行くと、後は四温を待つばかりである。

最近。
と言っても、ここ四五年の話であるが、巷の飲食店に、
「食べ放題」を謳う店が増えて来たと感じている。
ちょっとしたレストランでは、バイキング形式で食べ放題。
と言うシステムが流行しているようで、そこかしこで見かける。

二十年くらい遡って思い出すに、「食べ放題の店」、と言うところは、
あまり行儀のよろしい印象を持っていなかった。
「食べ放題=大食い」
と言う様な公式通りに、制限時間内にどれだけ多くの食料を胃袋に掻き込めるか。
各テーブルで、もう味も種類もへったくれもなく、ただ食料をむさぼっている。
そうとして見えない様な光景が見られた。

それから見れば、最近の食べ放題の店は、随分と行儀よろしく感じる。
食べたいものを食べたいだけ、豊富な種類の料理を少しづつ食べて味わう。
そんな印象に変わって来ている。
食べ放題と大食いが必ずしもイコールにならなくなったのは、
女性客の影響が大きいと感じる。
食べ放題のバイキングに目が無いのは、最近では女性が多く、
またそう言う店も女性で賑わっているように見受ける。
逆を返せば、男が食べなくなったのかもしれない。

【天候】
晴れるが風強し。

1517声 曇りのち曇り

2012年02月26日

昨日の寒さが、どっかりと腰を下ろし居座っていた。
外へ行くにも、春を待つ体が、寒暖の差についていけないようで、
足がどうしても重たい。
なので、足を引きずるようにして、なんとか映画館へ行ってきた。

観て来たのは、デヴィッド・フィンチャー監督作品である「ドラゴン・タトゥーの女」。
フィンチャー作品との出会いは、レンタルビデオで借りて観た「エイリアン3」である。
そして、この監督の名前が痛烈に記憶させられた作品は、次回作である「セブン」だった。
それから、「ゲーム」、「ファイトクラブ」と、作を重ねるごとに、
その作品に注目せねばならぬ映画監督となった。
早い話がいちファンである。

内容は勿論。
良かったと思ったのは、今日のような鬱屈とした曇天の時に観に行ったこと。

【天候】
終日、曇天。

1516声 成田の春雨

2012年02月25日

6時に起きて、7時の列車へ乗った。
次の駅へ着かぬうちから、ワインで乾杯。
その後はもう、全体的に朧になりつつ、列車は東京方面へと進んで行った。

JR上野駅から京成上野駅へ移動し、京成線の成田駅で下車。
激しく降っている雨を考慮し、駅前から皆でタクシーへ同乗。
目的地の「成田山新勝寺」へ着いたのは、10時半をまわっていた。

綻びはじめていた梅も、冷たい雨のせいでその開花を遅らせているようだった。
昼までも薄暗い雨雲の下、参拝を済ませ小一時間ほど境内を吟行した。
酒が抜けて来たせいもあって、一挙に寒さを感じつつ句作も一向に捗らなかった。
暖かい蕎麦をすすってから、今回の俳句大会の句会場へ入り、いざ句会。

予想に反することなく、自分の成績は芳しくなかった。
一緒に行った句友と言うか先輩がたは、絶好調までは行かぬも好調な様子だった。
それでも、普段あまり顔を合わさぬ、
遠方の俳人たちの顔を見られただけでも、よかった。
帰る頃に雨は上がっていたが、冬の寒さだけを残して行ってしまったようで、
成田の街は丸ごと冴え返っていた。

【天候】
朝から雨。
昼過ぎには止んだが、寒い一日。

1515声 春の麦酒

2012年02月24日

年中、麦酒を飲んでいる。
冬の寒い時期も、夏の暑い時期も、もちろん。
昨日、ひとつ酒席があって、やはり麦酒を飲んだ。

「まぁまぁ、どうぞどうぞ」
なんて、お決まりの小さなコップに、
注いだり注がれたりなんて言うビールは、おしなべて味が落ちる。
ジョッキで飲む、所謂「生中」と比べて、である。
それでも、瓶の麦酒はもう春の味になっていた。
品質管理がなされているので、その銘柄の麦酒の味が殊に変わった。
と言うこともかなろうが、そんな印象を受けた。

明日は、千葉県まで仲間と俳句の用事で出掛ける。
高崎駅を朝出て、「じゃあ乾杯」と言う事態にならねば良いのだが。
そう考える事を、半ばあきらめて、うまく酒と付き合おうと思う。
それが難しいのだけれど。

【天候】
終日、風強くも晴れ。

1514声 いよいよ花粉

2012年02月23日

なんだかこの頃は、一週間が雪崩式に終わってゆく。
毎年この時期はそんな調子で、生活が全体的に不規則になる。
そこへ、押し寄せるのが花粉である。

来週から、いよいよ三月。
と言うのは、社会人ならば大方の人が、忙しい月かと思う。
学生も、身辺が落ち着かぬ時期であろう。
進学したり留年したり、送迎されたり歓迎されたり。
とても多いで深い時期なのだが、私は花粉症のせいもあって、
なんだかその辺りが模糊としている。

その辺り。
と言うのは、梅の咲く時期から桜の咲く時期くらいで、
この時期は四六時中目をこすり鼻をかみ、もう七転八倒して生きている。
なので、三月と聞くと「いよいよ花粉」という思いが強い。
不規則な生活で弱った体が、容赦なくふりそそぐ花粉によって、
極度のアレルギー反応を起こす。

今年もまた、然るべき病院へ行く機会も得られず、花粉の時期を迎える。
それを考えると、溜息がまたひとつ、ふたつ。

【天候】
朝より小雨。
後、昼ごろから回復。

1513声 繋いだ手

2012年02月22日

予報では明日が雨。
と言うせいもあってか、とても穏やかであたたかな日だった。
まさに春めくと言う心地で、梅の蕾もだいぶ解けたのではなかろうかと思う。

今日見た利根川は、ずいぶんと水量が増していた。
濁っていたので、雪解けの水が流れ込んでいるのだろう。
それでも、冬の荒々しい川ではなく、もったりもったりと流れ行く、
春の川になっていた。

昼ごろ公園を通ると、なんだかやけにカップルの多いこと。
若者から年配まで、幅広い年齢層である。
まだ冬支度が必要なので、外で昼食と言う訳にはいかぬが、
ふらりと散策するには丁度良い。
手なんか繋いで、その繋いだ手を殊更に揺らしたりなんかして。
いや、これが若者ではなく年配の方。
春は、着実に近づいておりますなぁ。

【天候】
終日、晴れて麗らか。

1512声 参道の鷹女

2012年02月21日

今週末、千葉県は「成田山新勝寺」に行く予定がある。
目的は参拝、と言うことの他に、俳句大会に参加する為である。
厳密に言えば、「日本伝統俳句協会関東支部大会」と言うことになる。
書いたところで、俳句に親しみの無い人にとっては、
「漢字がやたらと多い」くらいしか想像が喚起されないと思う。
まぁ、そう言う俳句のコンクールに参加しに行く予定なのだ。

新勝寺には、昨年だっか一昨年だったか、行った事がある。
「成田」と言えば、「空港」でもなく「とんかつ弁当」でもなく、
「三橋鷹女」と出て来なければ、俳句に携わる者として「もぐり」と言われてしまうだろう。
ちなみに、二番目の「とんかつ弁当」てぇのは、私が好きな駅弁。
鷹女のプロフィールを述べる分量は、今日のこのスペースには残されていないが、ともかく。
かつて「四T」と称された、女流俳人四天王の一人なのである。

参道には、鷹女の等身大ブロンズ像が建っている。
像を一見し、着物をぴしっと着て背筋を伸ばしているその立ち姿と、
思い起こしている鷹女の句とが、乖離していなかった。
「句のイメージ通りの女性」と言う印象のブロンズ像だった。
こっそり写真を一枚撮った。
「キリッ」と、カメラを睨まれそうなので、こっそりと。
今週末に行った時は、句碑と墓にも参ってくるつもりである。

【天候】
終日、風も無く快晴であたたか。

1511声 世代として

2012年02月20日

今日はなんだか一挙に、春めいていた。
澄んだ青空の下、遠山が随分と近く感じた。
「山笑ふ」
と言う春の季題があるが、今日は眠っていた山もいよいよ起きて、
欠伸して微笑くらいしていたように見えた。

今日の報道で知った。
山口県の「光市母子殺害事件」。
事件発生から13年、5回の判決を経て、今日。
被告の死刑判決が確定することになったと言う。
事件の凄惨な状況を伝える報道もさることながら、
事件当時、18歳と言う被告年齢が強く焼き付いている。

「自分たちと同世代…」
その後焦点となった、「少年法」の問題を絡め、
「世代」として何か、大きなものを背負った印象を受けた。
そして、今日、裁判に大きな区切りが打たれた。
区切りが打たれたが、背負っているものが軽くなったかと言えば、
その逆である。

当時青年だった被告は、現在30歳になっている。
同世代の私たちも、もう結婚して家庭を築き、子供がいる人の方が多いと思う。
そう、当時の被害者だった本村さんと同じ、幸せな家庭の中にいるからこそ、
この事件の重みを、背負わねばならぬのだろうと感じる。

【天候】
終日、快晴。

1510声 春の水

2012年02月19日

風も無く穏やかな早春の空。
つられてふらふらと、近所の公園まで自転車で出かけた。

雲は薄くなり、どんどん春が近づいている感があるが、ともかく寒い。
影になっている畦道の溝には、薄氷が残っていた。
犬ふぐりや仏の座などが顔を出しており、いよいよ春の色が整ってきた。
この分だと、再来週の三月初旬あたり、梅の花も榛名山麓で見頃を迎える頃だろうと思う。

公園内にある池では、鴨たちが随分と大胆に活動していた。
滑空して来て、水の上に滑り下りたり、大袈裟に水を蹴って飛翔したり。
春の訪れを感じて、うきうきしている様に見えた。
ひとつづつ光る漣は、もう春の水になっていた。
ひとしきり日向のベンチで眺めながら、俳句帳にペンを走らせた。

公園内にはまだ蝋梅が咲いており、まだまだ早春の域を出ていなかった。
園内の子供たちはおしなべて元気で、女の子も棒きれを持って走り回っていた。
園内をひとまわりして、日が傾く前に帰路についた。
寒気にあたったせいか、いま、少し頭痛がしている。

【天候】
早春の気持いい快晴。

1509声 新前橋の名店

2012年02月18日

またひとつ名店をみつけた。
こう言う店の発見の喜びこそが、
この「めっかった群馬」を始める動機且つ原動力になっている。
そう偉そうに述べているが、それはこのサイトを立ちあげた、
ほのじ氏にこそ当てはまるのであろう。

その名店は新前橋にある。
通り沿いのビルの一階にある目立たない店。
ほのじ氏がめっけて来る店なので、コンビニの棚に並んでいるガイドブックには、
載っていないような。
ともかくそう言う気骨と言うか、時代の目抜き通りに面していないような雰囲気のある店。
また、そう言う店を見つけ出す事に関しては、警察犬の様に鼻が利く。
知らない街の路地裏にほのじ氏を放てば、立ちどころに「名店」を見つけ出す事が出来るだろう。

釣りに心血を注いでいる主人であった。
サクラマスの出る時期に、もう一度行ってみたい。
その時、お造りに良く合った、あの「あらばしり」と言う酒があったら、
また飲んでみようと思う。

【天候】
朝は雪が薄くつもっていた。
おそらく昨夜に降ったものだろう。
終日、雲多くも晴れ。

1508声 店じまい

2012年02月17日

どっさりと、本を引き取って来た。
「群馬伝統銭湯大全」を、である。
高崎市にあるこの書店には、およそ2年間、置いてもらった計算になる。

本屋さんに本屋さんを紹介してもらう。
と言う形で、訪れたこの書店には、大型と言うこともあって、
強気にどっさりと置かせてもらった。
それが災いした訳だが、まぁ、高く平積みされている自分の本の眺めは、
悪いものではない。
それが、一年経っても二年経っても、減らないから神経に悪いのである。

集金を済ませ、本をひと抱えにして店を出る。
「ちくしょう」
なんて、本をぶちまけても、気分が晴れる訳でもなし。
それに、この本をぞんざいに扱う事を、どうして生みの親である私ができようか。

まぁ、いいさ。
コンビニに寄って、500mが6缶入った麦酒のパックと、
適当なつまみ類を買ってから、まっすぐ家に帰った。
それを買ったら、さっき集金にしたお金が、もうそこをつきそうじゃないか。

【天候】
終日風強くも、晴れ。
雪雲が千切れて流れ出しており、時折の風花。

1507声 チャーシュウメンと統治機構

2012年02月16日

今週は、一挙に冴え返ってしまって、
週末には日本海側でまた大雪の懸念がある。

大阪市の橋本市長が、霞ヶ関で「大阪都構想」を一席ぶってきた。
というニュースを、いまテレビで見ている。
私は、寒いは親知らずは痛いはで、もうげんなりとしている。

なので、チャーシュウメンを食べるようかと思う。
勿論、元気を出すためである。
チャーシュウメンの醍醐味。
それは、あの丼の周りに並んだチャーシュウを一枚一枚、
スープに沈めて行く瞬間にこそある、と感じている。

けっして、550円のラーメンがチャーシュウメンになると、250円値上がって800円。
と言う事は、このチャーシュウ一枚が50円もするのか。
などと考えてはいけない。
スープに沈んだチャーシュウを一枚食べ、いつもは最後までとっておく一枚を、
あと四回も味わえる。
その幸福感に浸ることで、元気を得られる。

日本の統治機構を変えるようなことには関係ないが、
せめて歯医者に行く元気くらいはつけないといけない。

【天候】
終日、曇りがちなる晴れ。

1506声 化政の再来

2012年02月15日

それぞれの事情があるが、ここ数年。
私の周りの勤め人たちの、離職率が高い。
男女とも、である。

転職を成し遂げた人。
転職を成し遂げるまで、一時的。
と思いつつ、バイトや派遣社員をやっている人。
近しい友達も、目下、転職動中と言う人がある。

先にも書いた様に、それぞれの事情があるが、
その下敷きとして、やはり近年の「景気不振」が挙げられる。
世情も政情も、不安と言う感は、私の生活圏内でも顕著である。

こうなりゃいっそ、江戸の化政文化のようにならんか。
と、かなり真剣に考えている。
それぞれの都市圏が独自で繁栄し、商人、文人などが活発に活動する。
「町人文化」が栄えて、「面白いこと」になってくる。
俳諧や川柳の一大ブームが興り、レトロな銭湯文化も息を吹き返す。
三味線を習うのがトレンドになり、町内に一人は落語家がいる。
町内の人たちはこぞって、「お伊勢さん」に行ってきた話。

夢のような話だが、その夢が見られそうな予感もある。
政治の匂いには鼻が利かないが、大衆文化の匂いから察するに、
もっともっと熟れて行くのではと思う。
なんにせよ、わくわくする世の中になってほしい。

【天候】
終日、曇りで風強く、寒かった。