日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。担当者は堀澤、岡安、すーさん、坂口、ぬくいです。この5人が月替わりで担当しています。令和6年度は4月(ぬ)5月(岡)6月(す)7月(堀)8月(坂)9月(ぬ)10月(岡)11月(す)12月(堀)1月(坂)2月(ぬ)3月(岡)の順です。

1532声 春のシャケ弁

2012年03月13日

このところ四五日雲りだったり雨だったしたので、
今日の晴れはとても気持良かった。
依然として風は冷たいが、日差しが暖かいので、
室内で昼寝するには好い季節になって来た。

外に出て目一杯春風を感じたのだが、この時期。
特に今日みたいな雨の翌日。
よく晴れて風の強い日は、花粉の飛散量が途轍もないので、
花粉症持ち私は一向に爽快感が得られない。

かゆい目を擦りつつ、昼の公園でシャケ弁当を食べていたら、
木陰から出て来た猫が、ベンチの横まで来て、顔を洗い始めた。
あれは、顔を洗っているのでなくて、花粉症だったのかも知れない。
箸でつまんで、「ぽいっ」、とシャケの皮をあげたら、
その場でゆったりと食べ始めた。
近所の飼い猫なのであろう。

【天候】
終日、風強くも晴れ。

1531声 花の粉

2012年03月12日

今日になって、一挙に花粉症の諸症状が出た。
鼻水、目のかゆみ等々。
これからおよそ一月、闘うと言うよりも既に戦意喪失しているので、
打ちのめされるばっかりだと思う。
花粉症の期間は、風呂がとても気持ち好く感じる。
体に付着している全ての花粉を、洗い流し得た時の、あの爽快感。
さて、銭湯の出番である。

【天候】
曇ったり晴れたりの落ち着かぬ天気。
風花なども舞う、寒い一日。

1530声 それまでとこれから

2012年03月11日

金曜日に落語会を見逃がした事が、まだ尾を引いている。
「野ざらしかぁ」などと、何かの拍子に当日の演目がぽろっと口からこぼれてしまう。
この気持のもやもやに起因すること。
見逃がした事もそう、日曜日だと言うに曇天と言うこともそう。
そしてなにより、東日本大震災から、丁度一年の節目を迎えた日だからと言う事が、大きい。

午後2時46分には、黙祷した。
被災地からの中継をテレビを見ながら。
今日、友人が被災地へ行っており、時折メールをくれた。
添付させている写真。
例えば、SLが線路脇に倒れてそのままになっている写真などを見ると、
やはり、気持のもやもやを実感する。
その感情を、私は端的に表現できない、ただ、「もやもや」していると言う実感はある。

黙祷を終え、深呼吸した。
一年前の今日は、それまでとこれからに分けねばならぬ日。
これから、に生きる私たちのすべきこと。
それは、とりあえず、私は、いまから、酒場へ行こうと思っている。
友人のごく小さな送別会がある。
進んで行く。
とりあえず、私は、私たちは。

【天候】
終日、曇天。
夕方より小雨。

1530声 公開発表会

2012年03月10日

さて、日曜日の朝は曇っていたのだが午前10時を過ぎた現在。
雲間から薄日が差し込んで来た。
昨夜の悔恨を忘却したいがために、飲み倒してしまって、土曜日の朝。
睡眠時間が極端に短いがために、酒が残っているのだがいないのだか。
判別もおぼろげなまま、一日の予定をこなす。

仕事はあるし何はあるし。
判別もおぼろげなまま、一日の予定をこなす。

この日の最大の予定は、群馬県立女子大学で行われている、
「群馬学リサーチフェロー公開発表会」
と言うもの。
およそ一年間の研究内容を、大学の広い教室の壇上で発表せねばならない。
一人終わって、私の番。
「えーっ、わたしは群馬県の銭湯の事について、えーっ」
その後は支離滅裂もどんどん加速し、もはや凄惨な状況。
冷汗三斗の思いで、そそくさと発表を終えた。
終えてからしばし、質疑応答の時間がある。
聴衆は、「銭湯」事に関して、むしろ私よりも思い入れの強い世代の方々ばかりである。
いくつか鋭い質問もあり、たじろいでしまったが、それはこう言う発表会のような場所では、
発表者にも発見があるので、むしろありがたい事だと思った。

なんだかどっと疲れたが、一応、群馬学リサーチフェローとして、
最後の大きな仕事を終えることができた。
と言う安心感はあった。
麦酒ではなく、コカコーラを飲んで、早めに床に就いた。

【天候】
終日、曇天。

1529声 断念

2012年03月09日

週末の初日から押し寄せる波にのまれて、いま日曜日の朝である。
そして、本来これを書くべき日である金曜日の事を、
パソコンの前で思い出している。

この日は夜、「太田市新田文化会館」で開催される落語会に行く事になっていた。
過去形にしてある時点で、だいたい察しがつくと思うが、行けなかったのである。
私だけ。
なので、素晴らしい師匠の一門会なのであるが、それがだれかは書きたくない。
当日の落語会の素晴らしさは、その日の夜。
観て来た仲間から酒場でさんざん聞いて、げんなりしている。

電車に乗り遅れる。
と言う失態をしてしまった自分を許す事が出来ず、
そのまま伊勢崎駅構内の居酒屋で、自棄酒に至った。
とても楽しみにしていた、師匠が出て来る姿を拍手で迎える情景を想像していた。
それは仲間も同じであろう。
それなので、遅れて来て高座の途中でホールの席を腰をかがめつつ、
うろうろするくらいなら。
ましてやそれで仲間の空気、いわんや師匠のみならず、
前座の噺家さんの空気に水を差すそうな事は、できぬ。

割り切って。
また、観に行こうと思う。
空席をひとつ作ってしまった事が面目ない。

【天候】
終日、冷たい雨。

1528声 春の嵐の前

2012年03月08日

天気予報を見るに、明日は更に冷え込むらしい。
関東地方の気温も、軒並み一桁台である。
それにもかかわらず、最近、テレビを見ていると、
麦酒関連のCMが多くなって来たと感じる。
タレントや俳優が、汗かいたグラスの麦酒を、
美味そうにごくごく飲んでいる。
そんなところにも、明るい春の気配。

巷は卒業式が終わってがらんとなった学校や、
人気の無い酔街などが目に付くが、それもあと数週間。
月末から月初にかけて、送迎会、歓迎会などで、
俄かにまた春狂乱の時期がやってくるだろう。
いまは未だ、嵐の前の…。

【天候】
終日、曇り。

1527声 あやしげ熱気

2012年03月07日

「なんか俳句の賞獲ったらしいよ」
てぇのが、徐々に仲間内に浸透してきて、ご無沙汰している友人や、
遠方に住んでいる知人などから、最近になって祝いの便りが届きはじめた。

今月来月は、その関連で出掛ける予定が少なからず入っている。
その大半が、祝いの席なので嬉しい限りであるが、中には、
お祭り好きな知人もいて、「それきた」とばかりに目下、宴席の段取りを決めている。
お祭りで思い浮かべるのは、一つの対象物でなく、
その場の一切合財が混ぜこぜになって放っている、あやしげな「熱気」である。
つまりは、賞でもなんでも、みんなで「わっ」とできれば一番良い。

それなので、今月来月は、「ありがとうございます」を言う機会が極端に多いであろう。
先月の終わりに参加した大きな俳句大会でも、そんな状況であった。
「ありがたい」と言う事をじわじわと感じるのは、
俳句なんて絶対に興味の無さそうな知人から、お祝いの言葉をもらった時。
「なんか分からんけど取り合えずおめでとう」的な軽さが、丁度好い時もある。

【天候】
終日、曇天。

1526声 太陽と青空とソーダ水

2012年03月06日

昨日から一転して、好天の今日。
三月も上旬だと言うのに、四月を飛び越えて、
もうゴールデンウィークの頃の暖かさだと感じた。
長袖のワイシャツ一枚で歩いていて、丁度良い。
小走りに駆けると、薄っすら額に汗のにじむほど。

いつもはコンビニへ寄ると、決まってホットコーヒーを買っていたが、
今日ばかりは、冷えた炭酸飲料を買った。
外に出てグビグビ飲んでいると、ペットボトル越しに太陽と青空が見えた。
太陽と青空とソーダ水。
「プカッ」っと、頭の中に一句浮かんできて、メモした。
しかし、この「ソーダ水」てぇのは夏の季題である。
句会などで、やかましく季題と季節の齟齬を指摘する人がいるが、
私は殊更、歳時記に縛られなくとも良いと考えている。
例え三月上旬でも、歳時記の「三月」欄にその季題が載っていなくとも、
そこで夏を感じたら迷わず夏の句を作るべきである。

【天候】
終日、晴れて暖か。

1525声 ペンギンの旅

2012年03月05日

起床してカーテンを開けると、意外にも外が白かったので驚いた。
雪であるが、まさしく春の雪で、たいして積もる事はなく、
まもなく霙に変わって冷たい雨になった。

終日、冷たい雨が降り続いた。
朝の報道番組で、東京の水族館からフンボルトペンギンが一羽、
脱走したと言うニュースを伝えていた。
旧江戸川へ逃げて行ってしまったと言う。
そのまま太平洋へ出て、どうにかいい波を掴んで、
地球の裏側辺りへ行って欲しいと思った。
探している人は大変だろうが。

【天候】
朝より雪のち霙交じりの雨。
夜半には上がる。

1524声 梅林の夕景

2012年03月04日

「箕郷梅林はもう咲いていますか」
電話の画面には、そう書いてあった。
眠い目を擦りつつ、意識朦朧としつつも、
「たぶん咲いてます」
と言う旨の一文をどうにかメールで返信して、また寝床に潜り込んだ。

起床し、珈琲を一杯飲んで意識もはっきりして来ると、
だんだん不安になって来た。
「果たして咲いているのだろうか」
それがどうしても気になって、自分の目で確かめることにした。
開花状況を確かめると共に、梅の句も作ってこようと思った。

ぐずぐずしてから家を出たので、梅林に到着した頃には、日が傾いていた。
概ね二部。
高台から眺める梅林は、そのくらいの開花状況だった。
中には、早咲きの種類なのであろうが、ほぼ満開になっている紅梅も数本あった。
日没の滲んだ日色と、紅梅の深い色合いが溶け合って、美しい。
逆光の中で、その光景を五七五にしようと試みたが、
どうにもしっくりした句ができなかった。
がらんとした駐車場には、まだ骨組みだけの梅見小屋が建っていた。
メールをくれた主には、ちと悪いことをしたと反省した。

【天候】
朝より曇天。
日が沈んでから、雨。

1523声 桜山 ~後編~

2012年03月03日

昨日の続き。

数年を経て、桜山があった場所の近くに、新しく小学校が出来ることになった。
この新たな小学校の名前は、近隣住民の投票で決めると言う。
回覧版で回って来た、三つの名前の候補の一つに、「桜山小学校」と言う名があった。
その名前見た時に、「みんな憶えていたんだ」と、感じた。
「高崎市なんたら第二小学校」などと、それらしい名前の候補がある中、
どう言う訳か、小学校の名前はこの桜山小学校に決定してしまった。
かつての鬱蒼とした雑木林は、近代的で大きな小学校に生まれ変わった。

現在、桜山小学校に通っている生徒たちあるいは先生までも、
なぜこの小学校が「桜山」小学校なのか知り得ないだろうと思う。
私は、桜山小学校と聞くたび、見るたびに、あの怖い森と楽しい夏休みの思い出が甦る。
もしかしたら、その昔は、桜が生い茂る山が、そこに実存したのかも知れない。
しかし、私には、桜山小学校の生徒と同じく、それを知り得るすべがない。
土地の名前を受け継いでゆく事は、土地に生きた人たちの記憶を受け継いで行くことでもある。
怪しげな場所が無くなってなんだか、あっさりさっぱり整然としてしまった風景を眺める。
私の心は何だか、新しく出来たものの喜びよりも、無くなってしまった古いものの寂しさに、ひかれている。

【天候】
終日快晴で、いよいよ春めいて来た。

1522声 桜山 ~前編~

2012年03月02日

「高崎市の思い出の場所を紹介」
そう言う事を受けて、一昨日メールで送った文章がある。
いま読み返してみて、なんだか、この「めっかった群馬」っぽい印象がしたので、
ここに載せておこうと思う。
長いので、二回に分ける。

「桜山」
そう呼ばれている場所があった。
過去形なのは、現在、その場所はもう無いからである。

文字通り、そこには桜があった。
しかし、「山」ではなかった。
鬱蒼と木々が生い茂る、雑木林だった。
だれがいつ、どんな由来が合ってこの場所を「さくらやま」と呼んだかは知らない。
子供時分は夜になるとこの森が怖く、近くを通らないように回り道をして帰った。
近所の子供たちの遊び場だったが、近隣からささやかれるのは悪い噂ばかりだった。
昼間でも暗く、怪しげな雰囲気漂うこの場所に遊びに行く事を、大人たちはみな嫌った。
しかし、子供たちが当然、好奇心を抑制する事などできるはずも無く、
私も友達と一緒に朝方カブトムシを捕りに行ったり、夜中に肝試しに行ったりした。

確かに、気味悪かった。
時期になると見かける、野良猫の死骸。
戦時中は防空壕だったらしい穴に、不法投棄か当時の生活用品か、ともかくゴミが沢山あった。
近隣からうとまれていたこの桜山が、ある年、忽然と姿を消した。
高崎市と渋川市を結ぶ、通称「新高渋線」が出来て、木を全て切り倒してしまったのである
それからは誰も、桜山の話などする人も無く、私自身も記憶の中に紛れて忘れてしまった。

【天候】
終日、しとしと雨。

1521声 雪解雫

2012年03月01日

昨日の雪模様から一転して、好天。
気温もぐんぐん上がって、二桁を越した。

起きて窓を開けると、屋根に解け残っている雪が、
軒先からぽたぽたして、朝の町はきらきらしていた。

どう言う訳か、シャケ弁当が食べたくなって、
昼にスーパーでシャケ弁当を買って、公園へ行った。
しかし、三寒四温の暖かさはまだたよりなく、風が冷たい。
仕方なく、車にもどって、窓から公園を眺めながら弁当を開いた。

シャケ弁当に入っているシャケは、おしなべて、
どうしてこんなに美味しいのだろうか。
などと考えつつ、弁当を食べ終え、一息付いた。
今月の末くらいなら、公園のベンチで弁当を食べれる気候になるだろうか。

【天候】
終日、快晴。

1520声 春の雪だるま

2012年02月29日

しかし、よく降った。
今日の雪が、である。

突然の大雪によって、都内の方では交通事故が多発したらしい。
関東一都六県で、けが人の数は208人。
いま、テレビのニュースがそう伝えている。
たしかに、街では終日、サイレンの音が鳴り響いていた。
私などはのんきなもので、今期は雪の句を作っていないと思い、
ここぞとばかりに俳句帖とペンを持って、窓の外ばかり見ていた。

雪は早朝から降り初め、小一時間も経たぬうちに、
靴を覆い隠すほど積もった。
正午を過ぎる頃に降り止んで、夕方にはほぼ流れてしまった。
満足な句も出来ぬうちに、あっけなく、無くなってしまった。
この解けるはやさがやはり、春の雪である。
あの曲がり角の家で朝に見た雪だるまは、夜。
私が帰る頃にはもう消えていた。

【天候】
朝から雪。
関東地方は大雪となるが、正午過ぎにほどなく止む。

1519声 食堂のテレビ

2012年02月28日

行きつけの食堂には、テレビが一つある。
見ながらラーメンを啜っている人もあれば、テレビなど全く気にせず、
新聞を読みながらカツ丼を食べている人もいる。

時刻は十二時半を回り、その時店に居る大方の人が食事を終え、
まったりと時間を過していた。
テレビはニュース番組になっている。
アナウンサーは無機質な声で淡々と、悲しいニュースを伝えていた。
ふと、一番の席に座っていた、大工の棟梁のようなおやっさんが、太い声で言った。
「暗れぇニュースばっかりだな」

誰とはなしに言っているのだが、誰とはなしに、共感した。
ような気がした。
そして、「すっ」と店中の空気がおやっさんの言葉に集まってっゆくような、
そこはかとない一体感が、一瞬、生まれて消えた。
テレビのアナウンサーはもう、次のニュースを読んでいた。

【天候】
曇りのち晴れ。
冷え込み強し。

1518声 食べ放題

2012年02月27日

三寒四温もそろそろ板について来たらしく、
暖かく始まった先週は、末頃から冷え込んでしまった。
その伝で行くと、後は四温を待つばかりである。

最近。
と言っても、ここ四五年の話であるが、巷の飲食店に、
「食べ放題」を謳う店が増えて来たと感じている。
ちょっとしたレストランでは、バイキング形式で食べ放題。
と言うシステムが流行しているようで、そこかしこで見かける。

二十年くらい遡って思い出すに、「食べ放題の店」、と言うところは、
あまり行儀のよろしい印象を持っていなかった。
「食べ放題=大食い」
と言う様な公式通りに、制限時間内にどれだけ多くの食料を胃袋に掻き込めるか。
各テーブルで、もう味も種類もへったくれもなく、ただ食料をむさぼっている。
そうとして見えない様な光景が見られた。

それから見れば、最近の食べ放題の店は、随分と行儀よろしく感じる。
食べたいものを食べたいだけ、豊富な種類の料理を少しづつ食べて味わう。
そんな印象に変わって来ている。
食べ放題と大食いが必ずしもイコールにならなくなったのは、
女性客の影響が大きいと感じる。
食べ放題のバイキングに目が無いのは、最近では女性が多く、
またそう言う店も女性で賑わっているように見受ける。
逆を返せば、男が食べなくなったのかもしれない。

【天候】
晴れるが風強し。

1517声 曇りのち曇り

2012年02月26日

昨日の寒さが、どっかりと腰を下ろし居座っていた。
外へ行くにも、春を待つ体が、寒暖の差についていけないようで、
足がどうしても重たい。
なので、足を引きずるようにして、なんとか映画館へ行ってきた。

観て来たのは、デヴィッド・フィンチャー監督作品である「ドラゴン・タトゥーの女」。
フィンチャー作品との出会いは、レンタルビデオで借りて観た「エイリアン3」である。
そして、この監督の名前が痛烈に記憶させられた作品は、次回作である「セブン」だった。
それから、「ゲーム」、「ファイトクラブ」と、作を重ねるごとに、
その作品に注目せねばならぬ映画監督となった。
早い話がいちファンである。

内容は勿論。
良かったと思ったのは、今日のような鬱屈とした曇天の時に観に行ったこと。

【天候】
終日、曇天。

1516声 成田の春雨

2012年02月25日

6時に起きて、7時の列車へ乗った。
次の駅へ着かぬうちから、ワインで乾杯。
その後はもう、全体的に朧になりつつ、列車は東京方面へと進んで行った。

JR上野駅から京成上野駅へ移動し、京成線の成田駅で下車。
激しく降っている雨を考慮し、駅前から皆でタクシーへ同乗。
目的地の「成田山新勝寺」へ着いたのは、10時半をまわっていた。

綻びはじめていた梅も、冷たい雨のせいでその開花を遅らせているようだった。
昼までも薄暗い雨雲の下、参拝を済ませ小一時間ほど境内を吟行した。
酒が抜けて来たせいもあって、一挙に寒さを感じつつ句作も一向に捗らなかった。
暖かい蕎麦をすすってから、今回の俳句大会の句会場へ入り、いざ句会。

予想に反することなく、自分の成績は芳しくなかった。
一緒に行った句友と言うか先輩がたは、絶好調までは行かぬも好調な様子だった。
それでも、普段あまり顔を合わさぬ、
遠方の俳人たちの顔を見られただけでも、よかった。
帰る頃に雨は上がっていたが、冬の寒さだけを残して行ってしまったようで、
成田の街は丸ごと冴え返っていた。

【天候】
朝から雨。
昼過ぎには止んだが、寒い一日。