日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。担当者は堀澤、岡安、すーさん、坂口、ぬくいです。この5人が月替わりで担当しています。令和6年度は4月(ぬ)5月(岡)6月(す)7月(堀)8月(坂)9月(ぬ)10月(岡)11月(す)12月(堀)1月(坂)2月(ぬ)3月(岡)の順です。

12声 ナメクジ人間の弁解

2008年01月12日

今日は土曜日、朝から冷たい雨がシトシト降っている。
こう言う日は、外へも行かずに家の中でジメジメとナメクジ化してしまう。
せっかく家にいるのだから、この「めっかった群馬」に載せる文章でも書けば良いのだが、
中々そう都合の良いようにはならないのが、ナメクジ人間の悲しい性なのである。
では何をやっているのかと言えば、ストーブにあたりながらコーヒーを飲んでいる。
日が傾いてきたら、コーヒーがビールになる。
やがて、ネル。

どうにもヨロシクナイ。
現状において一番ヨロシクナイのは、この様なナメクジ文章を「鶴のひとこえ」などと言う名の下、
世間の方々(と言っても極々一部ではあるが)の目に付く場所に載せると言う事ではなかろうか。

そもそも、この「鶴のひとこえ」。
ことわざとして聞いた事はあるが、正確にはどういった意味であるのかと思い、辞書をめくってみた。

【つるの一声】
おおぜいでいろいろ議論してもきまらなかったことを、ひとこえできめてしまう、
えらい人の発言。  〜三省堂 例解新国語辞典〜

なんだか、己に塩を振りかけたい気分である。

あっ!それと、なんて言うおおよそえらい人の発言とは思えないルーズな文体だが、
「言っておかねば」と思っていた事を唐突に思い出した。
この「鶴のひとこえ」でたまに、前編後編などと非常にコザカシイ二部構成にする事がある。
しかしそれは、一回の更新で掲載できる最大文字数が1.000文字までとシステムの構造上決まっているらしく、
一回では載せ切れない為なのである。
決して、更新引き伸ばしの常套手段では無い。
これは一体、誰に向けた弁解なのか。
定かでは無いが「これでいいのだ!」。
と、最後だけでも「鶴のひとこえ」っぽくしめようではないか。

11声 黄昏の喫茶店空間

2008年01月11日

「モーニングセット」と言う画期的なシステム。
そして、「モーニング習慣」を楽しむ優雅な人達や、
その背中から「ドラマ」を感じる人達などなど、喫茶店における魅力的な点を数多く発見。
「ナニか」起こりそうな気配漂う、妙に黄昏ていて不思議な雰囲気の喫茶店空間。
そこはあくまで、「CAFE」でなく「喫茶店」でなくてはならないのだ。
かくいう私も、喫茶店に行ってこの「鶴のひとこえ」を書いてみたらどうだろうか。
さぁ、妄想ジェットコースターが頭の中を駆け回って行く。

いつものカウンター席に座り、おもむろにノートパソコンを広げると、
いつもと変わらぬ微笑みを浮かべながら注文を聞きに来る、えりちゃん(仮名)23歳。
「おはようございます」
「おはよう」
「今日は何になさいますか」
「いつものブレンドを」
「はい、かしこまりました」
「ところで、いつもこうやってノートパソコンを広げて、
一体どんなモノを書いてらっしゃるんですか」
「あー、これかい」
「これはね、『めっかった群馬』と言うサイトにあるコンテンツで、
『日刊鶴のひとこえ』と言うモノなんだ」
「そんなくだらないモノだったら家帰って書きなさいよ、このとうへんぼく!」

えりちゃん(仮名)23歳の逆上する顔が目に浮かぶので、
喫茶店で優雅に、この「鶴のひとこえ」を書くのは止めておいたほうが良さそうだ。
良く考えたら、ノートパソコン持ってないし。

10声 憧れの喫茶店空間

2008年01月10日

仕事などの打ち合わせで、極々たまに喫茶店を利用する。
今日がその、極々たまにだった日であった。
木曜日の朝10時である。
店内で打ち合わせをしていると、驚いた点が二つあった。

まず一つ目は、「モーニングフリー」と言うその店舗独自のシステムである。
これは、珈琲(ドリンク)を一杯注文すれば、モーニングタイムの午前11時まで、
無料でパンとゆで卵がいくらでも食べられると言うシステム。
「11時ギリギリに来て食べれば昼食が浮くなぁ」
などと、即座に貧相な思考回路が働いてしまった。

そして二つ目、「モーニング習慣」な人達の存在である。
カウンター横の席で打ち合わせをしていると、
60年配と見受けられる、ハンチングを被った初老の男性が一人入って来た。
カウンターの席に腰掛けたその男性に、席を一つ飛ばした左隣に座っている、
これまた初老でタートルネックを着た男性が声をかけた。
「おはようございます」
「今朝は随分暖かかったですねぇ」
など、二人で世間話を始めたのである。
するとすぐに、カウンター内の黒エプロンを着けたマスターらしき男性が、
ハンチング氏に「本日はいかがいたしましょう」と低い声で言った。
そこでハンチング氏、「いつもの」とこれまた低い声で言ったのであった。

そうなのだ、このハンチング氏とタートル氏は間違い無く、
この喫茶店での「モーニング」が「習慣化」している人達なのだ。
なんと優雅な生活。
店内よく見渡せば、スーツを着たサラリーマン風の人は意外と少ない。
顔を寄せてヒソヒソ話をしている30代後半風、素性がしれないあやしげ男女。
店内の奥で背中を丸めてノートパソコンに噛り付いている、清潔感のない若い男。
地方都市版セレブ妻と言ったいでたちの、生活臭が感じられない奥様三人組。
意外と様々な人達がいる中、モーニング珈琲を飲みながら小説を読んでいる、
正統派優雅生活を送っていらっしゃる方もいて、羨ましい限りである。

私もいっその事、休日などはこの「鶴のひとこえ」を喫茶店で書いてみようか。
明日はその辺りを検証、いやもとい妄想してみよう。

9声 アンタとアタシはすれ違い

2008年01月09日

「はぁー」。
本日316回目のため息が、虚空へ切なく消えて行った。
グラスに注ぐビールの声、諸行無常の響きあり。
この様に、今回は全身的に虚脱人間化しながら書いている。
と言うのも、昨日の上毛新聞社会面記事を読んでからの事である。

当せん金の支払いが七日に始まった「年末ジャンボ宝くじ」で、
高崎市中泉町の「とりせん群馬町店」の売り場から一等(賞金二億円)
が二本出たことが分かった。
二十県で一等が出ない状況の中、一ヵ所の売り場から二本出たことに、
関係者は「全国的にみてもすごい確率」と驚いている。
※上毛新聞1月8日記事抜粋

同じ売り場で一等が二本出たのである。
しめて四億円。
あの売り場で…。
そうなのだ、この売り場と言うのは私の家の近所でよく知っている。
知っているどころか、昨年まで、年末ジャンボは大抵ここで買っていた。
しかし、今年に限ってついうっかり買うのを忘れてしまった、矢先の出来事。
自身のブログでは、買い忘れた事に対し、「何か、別な夢を見ていたからかも」
と書いている。
本当にヘマした。

しかしもし、と言うのは後の祭りであるが、後の祭りと知っていながらも、
行ってみたい時だってある。
寂寞の思いを抱きつつ、後の祭り会場を練り歩こう出ではないか。
いや、やはり行くのは止めておこう。
行ったとしても、もうそこには肝心の「願望」がないのだから。
「はぁー」。
あっ、317回目。

8声 The War 後編

2008年01月08日

大便帝国との和平交渉を、何度と無く試みるがすべて決裂。
我が国の大腸肛門連合艦隊は、ほぼ壊滅状態。
本土へ上陸されたら一環の終わりだ。
「もう…行くしかない」。
「お父さんお母さん、先立つ不幸をお許し下さい」。

ここまで来るともう、戦争劇風に実況出来ない程、事態は切迫。
体は小刻みどころの騒ぎか、もはや蠕動運動を起していた。
「もう、ノックしよう」。
「ノックして、真剣にお願いしてみよう」。

週刊誌を元の位置に戻し、覚悟を決めてドアを開け、便所へ入る。
すると、「大」側のドアからなにやら、笑い声混じりの話し声が聞こえてくるではないか。
そう、携帯電話通話中なのである。
しばし呆然としてしまったが、気持ちやら何やら、色々とゆるめられない状況である事に気付く。
そのゆるんだ話し声に、瞬時に怒り心頭。
「ハナスかウンコするかどっちかにしろ!」。
「むしろ、ケータイデルナウンコデタラデロ!」。
と、怒りのあまりカタコトでキレてしまった。

なんて事、小心者の私が出来る筈も無く、怒りの言葉は胸の内壁に叩き付ついた。
素早く4回、「ココココッ」と忙しくドアをノックした。
程なくしてドアが開き、間一髪、ホント間一髪滑り込みセーフだったのである。

今書いていても、身の毛がよだつ。
便所での携帯電話使用は、厳しく取り締まるべきである。
しかし、取り締まるとなれば、果たして誰が取り締まるのであろうか。
便所に警察が出動するとは思えないので、やはり店舗などは、その店の店員さんと言う事になる。
店員のおっさんが掃除用具入れの奥の方で、「ヌッ」と潜んでおり、
時折その「ジメッ」とした眼と眼が合う。
ん〜なんだか、ウンコが引っ込んでしまいそうである。

大変下品な内容で恐縮です。

7声 The War 前編

2008年01月07日

正月連休明けで、今日から仕事始めってな方が結構多いらしい。
こう言う時期は交通取り締まりも活発な様で、本日も県内のアチラコチラで、
パトカーに寄せられている人を目撃した。

近年特に取締りが厳しくなったのが、運転中の携帯電話使用。
警察の方々は決まって、道路脇の物陰や、カーブで見通しの悪い道の死角などで、
全体的に「ヌッ」っとした感じで潜みながら、「ジメッ」とした眼を光らせている。
なんだか批判的な印象になってしまったが、むしろその逆で、
もっと各状況下での取締りを強化すべきと感じているのである。

ここで、各状況下取締りランキングを挙げるとすれば、
その上位に確実にランクされる状況の一つが、「便所」だ。
もうこうなったら、「トイレ」などと生易しい表現は使わない。
ともかく、本日の事である。

運転中、不意に下腹部を深く突き刺す様な痛みを覚える。
それが、大便帝国の宣戦布告と気付いた時にはもう遅い。
奇襲攻撃により、壊滅的なダメージを受けた我が国の大腸艦隊。
もはや交戦の気力も無く、半ば戦意喪失状態でヨロヨロと最寄のコンビニに避難。

虚ろな眼を伏せ気味に、「ワワッ」と自由の国便所へ直行。
ドアを開け、自由の国へと続く扉のドアノブを開けようとすると、
「ワワワワッ」なんと恐ろしい赤色。
そう、別の御仁が戦闘中であったのだ。

眼の前が途端に暗くなった。
フラフラっと便所脇の本棚へ行って、どーでもいい週刊誌を逆さに読んだ。
口からは何故か般若心経が漏れていた。
我が軍の生き残る道は、待つ意外になかった。
体は何故か、全体的に小刻みに振動していた。

明日へ続く (「こんなモノ続かせんな」と言う声が聞こえて来そうではあるが)

6声 依然として、色褪せる

2008年01月06日

ぼんやりと、無為に過ごした一日。
時間はたっぷりとあるのだが、書き始めるのは結局日付変更線ギリギリ。
学生時分の、テスト前夜を思い出すようである。
学生の様に焦ってはいないが、眼の前の色は褪せている。
つまり、頭の中真っ白状態。

椅子の上で腕を組みつつ、文章作成の為の回想にふける。
回想作業により、発想の断片の在りかを探す。
なかなかこの作業が、うまい事運ばない。
無為に過ごした時間は、時計の針が進むごとにじわじわ復讐する。

すると、道端に落ちている10円玉を見つける様に、
不意に発想の断片が見つかる。
その瞬間、褪せていた色は鮮やかに染まり、
後は焦る気持ちを抑えつつ、着実に発想の芯に迫るだけ。

とこの様に、本日は絶不調。
正月明けの日曜日と言う状況下の影響が、非常に大きく出ている。
一考しただけでは、一向に発想の断片なんて出て来ない。
しかし、もう六十三考目である。
依然として色は褪せたまま。
とうとう月曜日になってしまった。

5声 月朧なる零時半刻前

2008年01月05日

酔眼をこすりつつ更新作業。
明日にすればよいのだが、
日刊鶴のひとこえ戦線の最前線を死守する事が目下、私の役目なのである。

SAKEの影響もあり、いつもより大袈裟具合が3.5倍増になっている。
酒の表記がローマ字になっているあたりから、
酔っ払いの小賢しさが伝わる事だろう。

大体、酔っ払って文章を書く、それも人目に触れる文章を書くなんてぇのは…。
と、支離滅裂経由袋小路行きのバスが発車しかかっているが、
乗る前に止めておこう。

この文章推敲作業と言うのも、一層自身を酔わせるものだと感じる。
「あれ、この表現はなかなか」とか、
「いやいや、まだこんな軽快にキーボード打てるではないか」とか、
「むしろ酔って書いた方が」とか、
全てまやかしである。
しかし、酒が喉を滑って行くと、どうもこれがいやはや。

さて、酔いざましに外の野辺でも歩くかな。
月朧なる零時半刻前、鼻水を啜りつつ自宅にて。

4声 今年のおみくじ

2008年01月04日

ゆきくれて まよえる 野辺の ほそみちに
さやけき 月の かげは さしけり

運勢  吉

と言った具合な今年のおみくじ結果。
ちなみに願望(ねがいごと)は、「他人の助けにより早く成功します」との事。
そうかそうか、すると今年のつとめ方が自ずと決まってくる。
行き暮れて野辺の細径で迷っても、清かな月のかげがさしている事を心に留め、
ドンドン他人の助けを借りて行こうではないか。

まてよ。

このWebサイト「めっかった群馬」の運営は、クレインダンスと言う活動の一環。
そのクレインダンスのキャッチフレーズは、たしか「助太刀屋」である。
(※Topページ「クレインダンス情報」参照)
助太刀屋クレインダンスの助太刀をしている場合では無い、特に今年の私は。

まてよ。

何も助けを借りるのではなく、助けてあげれば良いではないか。
そうすれば、助太刀屋の助太刀も今年の願望も早く成功させる行いとなる。
よしよし、ココまで二回もまってもらったが、これで良いのである。
なぜなら、今年のおみくじの恋愛は、「ちょっと待ちなさい」なのだから。

3声 青空が目にしみる

2008年01月03日

新年早々、更新が危ぶまれているこのコンテンツ。
やはり今年も、相変わらず泥酔型雑魚寝式人生を送っている。
旅に出たと聞いていた某氏が、昨夜は斜向かいで芋焼酎を呑んでいた様な。
いや、そんなはずは無い。
あれは幻、鍋の湯気の向こう側に見えた幻だったのだ。
しかしまぁ、青空が目にしみる。

2声 ヤケクソ的謹賀新年

2008年01月02日

しかしまぁ、「ヤケクソ的だな」と感じている。
これは媒体の中、と言っても特にテレビなのだけれど、
ここぞとばかりに和装して司会進行、芸人さん達も各局各番組に出ずっぱり。
もうヤケクソ的に謹賀新年しているのである。

ここ群馬でも、郊外に乱立する大型SCの初売りに向かう為、
駐車場に入りきれない車が長蛇の列。
車社会特有のナニコノ的ヤケクソ的な正月風景。

そんな渋滞の横には、田んぼを駆けずり回って凧揚げする父と子。
しっかりと正統派な光景も在り、一先ず胸を撫で下ろす。

この謹賀新年の「謹賀」。
三省堂例解新国語辞典で引いて見ると、
「つつしんで、喜びを申し上げること」とある。
この様な巷のヤケクソ的謹賀新年状況を、つつしんで書かせて頂まする。

1声 謹賀新年

2008年01月01日

あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願いする事ばかりでございます。

本日より、この「日刊鶴のひとこえ」の書き手が変わりました。
旅に出られた堀沢宏之氏に代わりまして、私、抜井諒一が書かせて頂きます。
宜しくお願い致します。

しかしまぁ、元旦からPCモニターの前で腕を組んでおります。
おや、TVから「昭和のいる・こいる」師匠の漫才が聞えてきました。
「あ〜〜そーかいそーかい−そーかい」。
やはり、正月ぐらいは笑って過ごすべきですよね。

さて、私の2008年もそろそろ始まります。
まずは、おみくじ引きに行ってこよ。
これからまぁ〜〜よろしくよろしくよろしく。

ね、宜しくお願いする事ばかりでしょ。

ひとまずおしまいっ!

2007年12月31日

それじゃあまた

旅に出ようか

2007年12月30日

子供の頃、
正月といえばよく映画を見に連れて行ってもらいました。
親父の好みは‘寅次郎’よりも‘桃次郎’だったんでしょうね。
いつも決まって「トラック野郎」だったことを覚えています。

もののはずみで 生まれつき
もののはずみで 生きてきた
そんなセリフの 裏にある
心のからくり 落とし穴
あああ〜 ああああ〜
一番星出る頃は 俺の心に波が立つ♪

まだ学校に入る前でしたけど、
毎回喜んでついて行ってました。

アタシは愛川欽也ふんする‘やもめのジョナサン’が好きでしたね。
おっちょこちょいで人情味があって。
元警察官なんですけど、
パトカーの飲酒運転で仕事をクビなってトラック野郎になるという経歴。
今じゃありえない設定ですわね。

そんな映画で育ったアタシ、
一所にとどまるのが苦手であります。
鶴というのは渡り鳥。
初めから鶴にも縁があったのかもしれません。

‘鶴のひとこえ’なんて仰々しい名前で始まったこのコーナー。
はじめは‘掃き溜めに鶴’にしようと思っていたのですが、
それはやりすぎだとやわらかい方を選びました。
気が小さいのです。

鶴はなんでも絶滅危惧種なんだとか。
この頃アタシなんかもそれに近いのかなと思ったりします。
もちろん保護はされません・・・

さて、
久しぶりに旅に出てみようか。

え?
そしたらこのコーナーはどうすんだ?
あ、
いたいた、
もう一人ゼツメツキグシュが。
そうだ、
アイツに頼んでみよう。

今年ももう終わりというところで、

2007年12月29日

芸能人の駆け込み結婚、駆け込み離婚。
正月はワイドショーも手薄ですから、
あまり騒がれずにすみますもんね。

おととい知り合いの女の子が、
といっても30を過ぎているのですが、
友達がいっぺんに二人結婚するからというので、
めでたいめでたいとはしゃいでいた。

そんなにはしゃいでどうなんダイネ。
まあいいか、
どっちでも。

“お供えは 二つ重ねて 仲よいものよ
 末は焼いたり ふくれたり”

好きなんですけどねぇ、
これ。

“こぼれ松葉を あれ見やしゃんせ
 枯れて落ちても 二人連れ”

でもなんだか今日の都々逸は、
響きがこう、
いまひとつ。

“信州信濃の 新そばよりも
 あたしゃアンタの そばがいい”

「ナニ言ってんのよぉ、新そばの方がいいに決まってるじゃなぁい」

それを言っちゃあおしまいかぁ?

「凶器は冷凍タラバガニ!万引き見つかり警備員を小突く」 スポーツ報知

2007年12月28日

「凶器はタラバガニ−。函館中央署は強盗の現行犯で、函館市内の無職男(64)を逮捕した。同署や被害にあったスーパーの話によると24日午後8時20分ごろ、男は商品棚にあったタラバガニを背中に隠しながら代金を払わず店を出ようとした。万引きを警備員に発見され、事務所に連れて行かれたところ態度を急変。タラバガニを持って暴れたという。・・・男はカニの先端を警備員ののどをめがけて小突くなどしたが、すぐに別の店員などに取り押さえられた。犯行当時、男は酒に酔っており所持金はほとんどなかった。調べに「カニが食べたかった」と供述しているという。」

お見事っ!

別にたいして用もないのにスーパーに入ったんでしょうねぇ。
一杯やっていい気分になって、うちに帰ってもつまんねぇし、というので。
で、プラプラしてたらカニなんか見つけちゃって。
シラフだったら盗もうなんて思わないんでしょうけど、
そこは酔っ払い。
気が大きくなってるもんだからなんとかなると思ったんでしょう。
で、考えたんでしょうね。
どうやって持って帰ろうかと。
それで選んだのが、‘背中に’です。
背中ですよ。
背中にタラバガニ、ですよ。
思いつきませんよそんなこと。
ものすごいチャレンジ精神です。
気になるのは発見したのが警備員だということ。
ということは、
店を出るまで誰も気がつかなかったんですかねぇ。
そんなことないですよねぇ。
店員ははた目で見てたんでしょうねぇ。
一生懸命カニを背中に入れている姿。
笑えたでしょうねぇ。
「カニが食べたかった」
いいなぁ、正直で。
今年一番のニュースかもしれないなぁ。
しかし、
これクリスマスイブでしょう。
クリスマスイブだから起きた万引きですよ。
‘クリスマスイブは誰かといなきゃいけない’というのをこれでもかと押しつけてくる世の中ですからねぇ。
ことのほか卑屈になっちゃったんだろうなぁ。
で、その鬱憤がタラバガニを盗ませたんだと思うなぁ。
そう考えれば被害者ですよ、
このおじさんも。
同情するなぁ。

「所詮人間、何も判っちゃいないのではなかろうか。」 立川談志

2007年12月27日

「いえ、あのネ、“人間てのはどうしたらいいのか”てえことが理解らない生き物なのだろう。もし、もしも、それが判明ったら、とても生きていけない生き物なのだろう……。」

あなた変わりはないですか

2007年12月26日

日毎寒さがつのります
効いてくれないヒーターと
寒さこらえて住んでます
男やもめの試練でしょう
壁がほしい東の窓♪