予想通り昨日は暇だった。テイクアウトを始めたが、お客さんだってそんなにすぐに反応してくれるわけもない。地道に魚をまわしていく。白身魚は昆布締めに、鰤は塩を当てて熟成に、血合いの多い部分は煮物に、ゲソや耳は焼いてサービスで、それでもあまりそう。そしたら自分で食べる。今朝も市場へ。一昨日もそうだったが、いつも見る常連がいない。従業員がいるところはほんとに大変だよな。つい必要以上に買ってしまう。売らないと。
2021年01月09日
予想通り昨日は暇だった。テイクアウトを始めたが、お客さんだってそんなにすぐに反応してくれるわけもない。地道に魚をまわしていく。白身魚は昆布締めに、鰤は塩を当てて熟成に、血合いの多い部分は煮物に、ゲソや耳は焼いてサービスで、それでもあまりそう。そしたら自分で食べる。今朝も市場へ。一昨日もそうだったが、いつも見る常連がいない。従業員がいるところはほんとに大変だよな。つい必要以上に買ってしまう。売らないと。
2021年01月08日
昨年の春以来の緊急事態宣言が出た。今日から夜20時以降の出歩きが少なくなる。昨年の春と似ているのは、未知の不安、わからないという恐怖が増してきたこと。今まではなんとなく収まっていた感染者数が止まらなくなってきて、数が桁違いになってきていて、変異種という、よくわからない報告も始まっている。ここから1ヶ月、夜の出歩きが少なくなる。昼の出歩きも減ると思うが、心配なのは、1ヶ月後も増え続けていた場合、ちょっとしたパニックになるんじゃないかという心配はある。そのくらいに追い込まれている人は少なくないと思う。46,000人いる現在の感染数が、1ヶ月後にもし倍くらいになっていたら、ちょっと大変になると思う。倍じゃなくても+1万人くらいでも、結構あたふたするんじゃないか。1ヶ月後はまだ、ウイルスには好都合の季節である。
2021年01月07日
今年は丑年なんだけれど、ということはトシオトコ。生まれた年を省いて、自身何回目の丑年かというと、4回目。次回は12年後、無事生きていれば5回目で、還暦となる。人生はまったくあっという間である。紛れもない48歳のおじさんが考える「寂しさというもの」について、書いておく。寂しさというものを「」付きにしたのは、こういうことを書くと、どういうわけか「あ、寂しいんだな」というところだけ早々と抜き取って、大事なところまで辿り着かない読み手が多いから。とくに最近。私を含めてね、そうなの。どこの誰、ということじゃないんだな。最近の世の中の脳は、そういう脳に多くの人がなっちゃった。ジャッジが早急だから浅くなって、それが氾濫する。そうすると、人間を掘り下げる丁寧さとか、我慢強さとか、それが謙虚さなんだけれど、そういうものまで、脳は知らないうちに放棄するようになる。浅い部分しかなぞらないジャッジが多くなると、そんなジャッジに巻き込まれたくない、と今度は別の脳は思うようにもなる。知らないうちに。すると言わないようになる。言わないようになると、考えないようになる。人間そのものについて考える大切さが薄まるのね。本当に。いつの間にかね。寂しさについて、だった。寂しさなんて、いつか時が解決してくれるんじゃないかと期待していた若い頃もあった気がするが、これは時が解決してくれるような話じゃないな、と、トシオトコ4回目にして薄々感じている。何かに依存しなければ生きられない話を、以前に書いた。寂しさっていうのは、そういう、依存しなければ生きていけない瞬間を感じたときに潜んでる感覚、なんだと思う。どこにもごろごろ転がっている感覚。例えば、何かを考えたいときについコーヒーを飲んでしまうようになってしまった、とか、仕事が終わってまっすぐ家に帰ればいいのに、帰れなくなってしまった、とか。子供の頃は帰れたのにね。あ、今誰かがいたら家に帰れるのに、とか、誰かがいたらこんなにすぐに飲み始めてしまわないのに、という、そういう瞬間に、寂しさは潜んでいる。酒を売る仕事をずっとやってきて、昼から飲む人は圧倒的にひとり暮らしの方が多いよね。そういう人たちに私は好感を持ってるけれど。岡安さんが、#寂しさよこんにちは、というやり方で日常を切り取っているけれど、とてもまともな人のあり方だと思う。それで、やっと本題、おじさんの寂しさについてだけれど、寂しさは、おじさんだろうが若者だろうが、変わらない。変わるのは、寂しさに「こんにちは」と向き合う体力が違う。別の言い方をすると、業の肯定には体力が必要、なのね。一方で、寂しさに「こんにちは」と向き合う、テクニカルな距離感は知っている。寂しさにノックアウトされない距離感だね。距離感は、皮膚感覚の蓄積で磨いていくわけだけれど、それだけだとだめで、考え続ける、という我慢強さがないと、微妙にずれていく。考え続けるとは、依存しなければ生きていけない瞬間を感じたときに素通りしない、ということなんだよね。
2021年01月06日
よく寝た。昨日は夜の6時に寝て、今朝7時まで、13時間、寝過ぎでちょっと腰が痛い。ずっと眠ったまま、なんて、50歳を前にしてできなくなり、途中何度も目が覚める。それでもよく寝た。今日は何もしないと決めていて、何もしないということは、時間も気にしないということでもあり、SNSなんか見ないということでもある。ゆっくり起きてコーヒーを飲みたくなり、スタバへ。最近は決まってアメリカーノ。寿司の本を読んでいたら、どうしてもシャリを試してみたくなった。イオンでいろんな酢を買い込んで、ザブンへ。朝から酢のティスティング。酢もこんなに違うんだ。改めて知った。そろそろご飯が炊きあがる。合わせたシャリ酢を試す。そして握りの練習をする。
2021年01月05日
昨日は午前中は今日の仕込みの準備をして、昼前から中之条へ。正月恒例の俳句ingである。俳句とハイキングを掛けているわけだが、こういうのも恥ずかしくなる年齢となった。今回は事情あり、岡安さんと私だけになりそうだったが、高崎から坂口さんが初参加となった。吾妻線に揺られて高崎から中之条へ。そこからバスに乗り換えて四万温泉へと向かう。毎年正月に開催しているが、毎年天気がいい。今年も快晴で、風もなく穏やかな一日だった。前日までの慌ただしさからの開放感からか、電車に揺られているだけで意識が遠のく。まだ松の内だというのに、温泉街は閑散としていた。わしの屋酒店で四万温泉エールをいただいて、高台の八幡さまでお参り、男三人、おじさんが三人で、澄み切った空気の温泉街を歩いた。ただそれだけで気持ちがいい。温泉街を少し下り、予約しておいた老舗の寿司屋に入る。だるまストーブがちりちりと鳴いて迎えてくれた。店の中は昔ながらの町寿司の風情である。板場に立つご主人は、来月81歳になるという。それを聞いて背筋が伸びた。熱燗をやりながら、熟練の握りをいただく。たくわんに白菜漬けが箸休め。こういうのを喜々として書くんだから、もうますます、おじさんだ。おいしかったな。その後日帰り湯に入って、2度目の意識不明、撃沈。そりゃ疲れてるよねぇ。でも終始、気持ちのいい小旅行だった。日が変わって今日は仕込み。早朝からどうにか日が傾くまでには終わった。
2021年01月04日
昨日で三が日の営業が終わった。年末から続いた仕事も一段落。今日はゆっくりすることにして、正月気分で過ごすことにする。飲食店は日銭暮らしだから、ましてや個人店はなおさらで、その日の売上に戦々恐々とし一喜一憂する。売上の振れ幅が大きければ大きいほど、精神の揺れ幅も大きくなる。不安定な精神は集中力を削いで、料理や接客の端々に出てしまう。そんなとき、いともかんたんに、自分を保つのが難しくなる。料理の質、接客の質、と売上の両方が担保されて初めて一段落できるのが、個人飲食店なのである。質と売上どっちが先かと言えば、当然質である。質にお客さん(売上)が着いてくるのだから。一段落したらまた、すぐにその質を求めていかなければならない。いつまでこの質を求めていけるのだろうか。質を求めることに取り組めるのは永久ではないことだけは確かである。
2021年01月03日
昨日は忙しかった。天気に恵まれて、だるま市をやっている街の人出も多かった。若いお客さんが多く、ほとんどが寿司を食べて帰った。およそどう見ても、寿司屋に行く習慣がある風には見えない。おいしい寿司を食べさせてやりたい。回転寿司は私も行くが、回転寿司は満腹にはなるが、満足感に乏しい。いつの間にか、満足感のレベルを下げられていることを気づかせてあげたい。そういうことからしか、伝統文化は残せない。そういえば最近ばっちゃんが、味の話、食べ合わせの相性の話をするようになってきた。やっと興味が出てきたか。
2021年01月02日
昨日は何人かの常連さんが来てくれた。「混むかもしれませんよ」とばっちゃんに言われていたのでどうなるかと思ったが、結果はのんびり少人数のお客さんで済んだ。常連さんに混じって、常連さんではないが、五郎さんが来てくれた。散歩の途中だったのかふらりと入ってきた。「黄色い看板がついてたからさ。幸せの黄色い看板が」新年早々、得意のシャレが飛び出す。「猫がいてさぁ」と照れながらスマホの写真を他のお客さん達に見せる。「コレがさっき出てくるときに早く帰ってきてねって言うから、もう帰らなくちゃなんだよ」ビール一本飲んでみんなをひと通り楽しませて帰っていった。料理の世界では大先輩だが、人間としてこの方が好きすぎて、いつも吾郎さんに会うと胸が熱くなる。まだまだ元気でいてほしい。元旦から五郎節を聞けるなんて最高のお年玉だな。
2021年01月01日
朝起きて昨夜の格闘技ニュースを見てみかんを食べる。今年も普段の新年と変わらず静かな朝である。一昨日おせちの準備の最中の話、都内の感染者数が1,300人に増えたと聞いた。1年前の元日はコロナウイルスなど知らなかった。それが2月の後半くらいからあれよあれよとコロナ一色となる。コロナ一色は何度か薄れる気配があったものの、結果的には逆にどんどんと色濃く、いくら洗っても落ちないシミのように、すっかり生活の中に定着してしまった。ワクチンができたとして、1年後の元日の朝はどのくらいに、コロナの前の世の中に戻っているのだろうか。あるいはコロナがあろうがなくなろうが、もうこの状態が定着するのだろうか。世の中を変えるのに1年は十分な時間なんだとわかってしまった。そんなことを知った1年はまた、あっという間の1年でもあった。これまでもいつだって1年はあっという間だった。だからこうして、せめて4ヶ月に一度くらいは、日々のことを記すことで自分の足元を確かめる時間が必要なのだなと思う。新年が始まる。1年前、ピルスナーの作り方など知らなかった。寿司の握り方すらロクにわからなかった。1年あれば人は変われる。さて、仕事に行かなければならない。元日から営業なのだ。
2020年12月31日
大晦日。予約シンキチのおせちを購入し実家に届ける。
親父が大量の薪を用意してくれいる。
聴けば本格的な斧まで購入して薪割りしてくれたとのこと。
ほんとに感謝しかない。
今年はいろいろあったが、仕事的には入社以来、
精神的にも一番きつい年であった。
おかげで妻や家族、友人のありがたさを改めて認識できた。
あと焚き火ね。これは精神の浄化作用が間違いなくある。
些末な日常のエトセトラなんてどうでもよくなる。
いい加減年も取り、自分的には落ち着いた手触りのある時間を過ごせている。
これまでの個別にあった色々な経験が、一つに合わさり
熟成が始まったことを感じるような年でもあった。
少なくとも、マインドセットとしては
これからはいただく存在ではなく、与えられる存在になりたいと思っている。
ではでは、みんさん良いお年を。
2020年12月29日
いよいよ先輩が珈琲豆を挽き始める。
これに合わせるスィーツとして焼きリンゴをチョイス。
リンゴの芯をナイフで切り取って、バターと砂糖、シナモンを入れて
アルミ箔で包んで焚き火台に投入。
均等に火が回るよう、時々向きを変える。40分ぐらい焼いたかな。
珈琲の良い香りが立ち込めたところで、焼きリンゴを取り出し、
恐る恐る開けると、見事な焼き加減。思わず歓声が上がる。
挽きたて淹れたての珈琲と一緒にいただく。まさに感無量。
珈琲があるだけで、ワンランク上の満足感。感謝。
2020年12月28日
シンキチで乾杯した後、カマンベールチーズをベーコンで巻いて
スキレットで焼く。チーズのとろけ方が、カマンベールの方が旨い。
先日の強風を耐えたので、天国のような陽気。
初メスティンだったが、固形燃料に火をつけ放置でご飯も上手に炊けた。
参加者の一人がダッチオーブンを使って
ジャガイモとサバのチーズグラタンを作ってくれる。
ダッチオーブンの蓋にも炭を乗せて全体をまんべんなく加熱。これやりたかったやつ。
ダッチオーブンの威力はさすが。ジャガイモの芯からホックホクである。
RYDEEN BEERのWEIZENを合わせる。良い感じ。
2020年12月27日
快晴、風もなく、温かくて絶好のtakibe-er日和。
道々、参加者を拾って石原緑地へ。最早5週連続7回目の聖地入り。
テントの設営も慣れたもの。
薪を割ったりバドニングしたりと、各自が好きな作業を。
火付けまでのこの作業がいちばん楽しい。
モノラルの焚き火台をセットし、ファイヤースターターでの火付けを体験。
やはりなかなか付かないが、最後はナイフで擦ったら豪快に火が付いた。
いよいよ今年最後のtakibe-erスタート。
2020年12月26日
いよいよ年の瀬も押し迫ってきたが
今週末もtakibe-erの決行を決める。
FBで非公開グループを作成し、これまでの参加者を招待。
名称はtakibe-er base。
ビアと自然を愛する人間と、リラックスした時間を過ごしたい。
今週末も何人か集まってくれる。先輩に珈琲も所望した。
焚き火で作る珈琲に合うスィーツを探さないと。
2020年12月25日
妻を病院に送って駐車場で待つ。
アウトドア用の調理道具をアマゾンで物色。
やっぱり固形燃料でご飯が炊けるメスティンは必須。
下にチップを入れて付属の網を使えば
スモークもできる優れもの。
鍋とフライパンの中に、薬缶が一体収納できる
クッカーと一緒にぽちり。薬缶があれば美味しい珈琲も飲める。
2020年12月24日
そろそろ帰り支度という時間に、薪を分けてくれた社長が
まさかの、ブリュードックの生サーバーを持って参戦。
こんなとこで、生が飲めるとは。一同、テンションMAXに。
圧巻は、青竹を切っただけの酒器に、金箔入りの日本酒を入れ
そのまま直火で温める熱燗。冷えた体が温まる。最高。
遊びを知ってる大人は格好良い。
2020年12月23日
今回は昨夜YouTubeで見た、ジャガイモとブロッコリーと鶏肉のワイン蒸しを創作。
料理の初期段階で、腕に覚えのある女性陣に主導権を奪われる。
じゃお任せします~と焚き火を見ながらビアをちびり。
風は強いが空は青く抜けて、気持ちが良い。
メインのクリームパスタに、シンキチのベリーズシェイクが抜群のマリアージュ。