日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。担当者は堀澤、岡安、すーさん、坂口、ぬくいです。この5人が月替わりで担当しています。令和8年度は4月(坂)5月(ぬ)6月(岡)7月(す)8月(堀)9月(坂)10月(ぬ)11月(岡)12月(す)1月(堀)2月(坂)3月(ぬ)の順です。

2641声 藪椿

2016年01月01日

あけましておめでとうございます。
堀沢さんから引き継いで、今月の担当は抜井となります。
元日の夕映えの中、届いた年賀状をめくりつつ、書いております。

 

元日の藪椿ぽつちり赤く  山頭火

 

今しがためくった年賀状に添えられていた句です。
俳句などやっておりますと、その方面の年賀状も増え、
御慶の脇に当然、俳句が添えられております。
友人の下手な字を眺めるのも、元日の楽しみではあるけれど、
この日こそ俳句の手軽さ、隠し味の効いた味わい深さを、
しみじみと実感いたします。

 

明日は浅草へ吟行の予定があるのですが、
朝から、いささか年酒を飲みすぎました。
それよりも、堀沢さんの体調は大丈夫だろうか。
ひとまず、本年もよろしくお願いいたします。

 

2540声 樹高千丈 落葉帰根

2015年12月31日

年が明けてしまった。
いま元日の午前1:26。
寝正月である。
29日の夜にどうもくしゃみが出るなと思っていたら翌日起きられず。
夕方まで寝ていておせちの仕込みをして、帰って仮眠して昨日は早朝から最後の仕上げ作業をした。
おせちは無事お客さんに渡すことが出来た。
まったくどうしてこんな時にと思うが仕方ない。
出来たてのおせちにお酒を合わせてみようと家に帰るが、程なくダウン。
着替えもせず寝ていたら、少し前に鐘の音で起こされた。
除夜の鐘である。
若松町は除夜の鐘が聞けるんだなぁ。
まちなかではこれはなかった。
しっかり聞くのはこの年になって初めてかもしれない。
聞いていたのは布団の中だがね。
静かな暮れの町を空気に乗って鐘の音が、微振動で体に響いてくる。
こんな年越しもまぁいいか。
このひと月のひとこえのタイトルは中島みゆきの歌の名前から。
書いたことが歌の内容に関係性のあるタイトルになっている。
明日から抜井です。
そういえば抜井が俳句ですごい賞をとったらしく、来年句集を出版するそうだ。
自費出版じゃないやつを。
すごい。
お祝いをしよう。
明後日は恒例の新春俳句ingである。
これが楽しみなんだ。
それまでになんとかして風邪を治そう。

2539声 瞬きもせず

2015年12月30日

風邪をひいた。
明日までだというのに。

2538声 下町の上、山の手の下

2015年12月29日

おせちの仕込み。
仕上がりの想定と、それに向かって下ごしらえの要所を押さえることを臨機応変にやっていく。
想定、想像しないと料理は始まらず、そこへ向けて何をどれだけやればよいのかが鮮明にならないとうまくいかない。
鮮明になって、それを実現するための体力も必要になる。
体力や技術の足りなさから、完成図に向かう要所を押さえられないと、思うような仕事はできない。
今年はここまでいい感じ。
要所は昨年より、鮮明になった。
増えもした。
こうなると、細かなディテールが気になってくる。
口あたりを二の次にして味を引いたり、接続語的に晴れやかな味を足したり。
出来上がったおせちに合わせる酒は何かと考えた。
ビールならキリン一番搾りがまず浮かぶ。
酒は日置桜生もと玉栄。
そういう太くて甘味はほどほどで酸がしっかりしている、きれきれの熟成酒がいい。
冷酒なら宝剣純米。
宝剣の香ばしさと合うと思う。
正月だから華やかに、松の司あらばしりも想定内である。
ワインなら四恩。
勝沼醸造のボシケもいいと思う。
閉じた酸のある、華やかではあまりないけど綺麗な甘味のあるワインが合うはず。
これら全て、共通するのは甘味のライン。
ここが合えばだいたい合う。
このおせちはどんなおせちかと聞かれたら、こういう酒たちが合う甘味のラインを大切にしているおせち、ということになる。
甘味の良識があるならば、その範囲内だと思う。
甘味の了見、好感よりは少し強め、ではあるかもしれない。

2537声 ツンドラ・バード

2015年12月28日

寒い。
この冬一番の寒さかもしれない。
寒さは年が明けてからが本番だとすると、この冬一番の寒さはあと何回くるのか。
寒い日の風呂は格別である。
寒ければ寒いほど、風呂は格別だ。
何年か前に、四万温泉に借家をしていた時期があった。
温泉街はそこで暮らすと、住人は組合で共同浴場を持っていて、いつでも入ることができる。
その組合に入っていた。
温泉街だから勾配のある坂道を風呂まで向かうのだが、あの湯に使った時の格別さは、そんな苦労も忘れさせるくらい別格だと思う。
別格な格別か。
一日の疲れどころか、もっと奥、芯から疲れが取れる。
地球に浸かってる、そんな感じかもしれない。
とにかくあったまる。
今思えばなんて贅沢な時間だったかと思う。
街場の住宅風呂は掛け流しではないから、冷たい奴が入ればぬるくなる。
お湯をたすか、今日みたいに寒いと、追い炊きが必要になる。
それはそれで、追い炊きの贅沢、というのもあるかもしれない。
贅沢の尺度もいろいろである。
風呂は、そこに至るまでが寒ければ寒いほど、裏切らない。
風呂に入る時は一人だから特に言葉にしないが、風呂は最高である。
十分だ。
別格な格別の先は最高か、十分か。
明日は朝からおせちの仕込み。
いよいよ今年もあと三日である。

2536声 愛情物語

2015年12月27日

昼間テレビを見ていたら立川談春原作のドラマ「赤めだか」の宣伝をしていた。
赤めだかは何年か前にベストセラーになった本で、談春師匠の半生記みたいなもの。
それがドラマになるそうだ。
談春役に嵐の二宮和也、師匠の談志役がビートたけしだという。
それぞれ落語にも挑戦しているらしい。
これはなんとかして見たい。
撮影時の様子がテレビに流れる。
たけしが談志をやっている。
似てると思う部分もあれば、違う気がするという部分もある。
例えば談志師匠は高座で照れ笑いはあまりしない。
たけしはよくはにかむ。
本編ではどう映っているのだろうか?
赤めだかの原作を私は読んだ気がするがあまり覚えていない。
弟弟子の志らく師匠が書いた、「雨ン中のらくだ」の方がよかったという記憶だけがある。
「雨ン中のらくだ」は切ない。
落語も談春より志らく師匠の方が切ない。
切なさが立川流の尺度だと思うと、談志を知りたいなら志らくを聞くべきだというのが私の意見である。

2535声 月迎え

2015年12月26日

夕べも3時をすぎて帰宅。
それから缶ビールを開けて、寝たのは5時を過ぎていたかもしれない。
昼近くに起きたら、コンビニのケーキの食べ残しがコタツの上にあった。
飲むと甘いものを食べたくなるのだが、あると食べてしまうからできるだけ買わないようにしている。
このケーキは貰い物。
あると食べてしまう。
仕入れに行ってから昼飯。
初めて行く近所の食堂に入ったら、岡安さんに似ている人がいた。
まさかと思ったが、なんと本人だった。
シネマテークに用事で来ていて、そのついでだったらしい。
カツ丼と焼きそばとポテトサラダを食べていた。
よく食べる人だなと思っていたら、焼きそばを分けてくれた。
偶然の出来事に嬉しくなり、ビールを注文して飲んだ。
飲んだのは私一人である。
日がくれて仕事の前に、観音山まで走ってみた。
少し長めの距離を走ろうと思い、いつもとは別のルートへ。
途中街を見下ろすと夜景が眩しかった。
ちょうど目線と水平に月が出ていた。
そういえば昨日が満月だと夕べお客さんに聞いた。
街の明かりと月明かりがとても調和して綺麗だった。
いい場所を見つけた。

2534声 暦売りの歌

2015年12月25日

午前中からおせちの容器やら食材などの買い出し。
部屋でノートとにらめっこしているより、実際に食材が並ぶ場所に行った方がアイデアが湧く。
まだ少し時間はあるからしっかり考えて丁寧に作りたい。
おせちというのは、新年最初の食事である。
それをあなたのところの料理で始めるよと言ってもらえるのだから、そこはちゃんとやるべきだろう。
ちゃんと、喜んでもらえるものを作りたい。
それは消費物としての責任を果たす、ということだと思う。
一方で、そう簡単に消費されてたまるか、という矜恃もどこかにある。
伝えたいことを料理に盛り込まないといけない。
野暮な言い方だが、そうなのだ。
そうすると料理だけでは不十分かもしれない。
酒もセットでのおせちであろうとしているわけだから。
ゆっくりと、お酒をおいしく飲んで欲しい。
お酒をおいしく飲めるありがたさがひしひしと伝わるおせちを作りたい。

2533声 あなた恋していないでしょ

2015年12月24日

終日暖かかった。
夕べも懲りずにコタツでうとうとしてしまい、けれども明け方目が覚めて、やっとのことで布団のある部屋まで移動した。
それが理由か目が覚めたのは昼頃だが、いつもより体が軽かった。
暖かいせいもあるかもしれない。
このところ少し太り気味で、日中できるだけ運動するようにしている。
ジャージに着替えて、受け取り不在の郵便物を本局まで取りに行き、そのまま光熱費の支払いにコンビニ、駅の100円ショップで買い物をして、帰宅した。
その間はジョギングをしながら。
これから年が明けてさらに冷え込むだろうから、運動して少しでも身体の代謝をよくしておきたい。
今日はクリスマスイブ。
夕べは予想通り暇だったが今日はどうか。
そういえば夕べは女性2人のお客さんが幸せについて話していたっけ。
年は私と同じかもう少し上くらいか。
いくつになっても女には男が、男には女が必要になるように、人間はできているのかもしれない。
一方で皮肉なことに、必要が満たされないことに向き合い続けたときに深くわかれるようになるのも人間であったりもする。
必要が満たされないことに向き合っている者に対して感じてしまう好感、とか。
そうは言ってもクリスマスイブ。
好感をかなぐり捨てて、男が欲しいわ、女が欲しいんだと叫んでみたって、今日くらいいいのではないか。
あぁ、なんて自分は下品なんだと思うところから、再出発すればいいのだから。

2532声 あぶな坂

2015年12月23日

日暮れ間近に清水寺へ。
野球のユニホーム姿の若者が自主トレをしていた。
階段を一段飛ばしに上へ上へ。
よし俺もと思ってやってみたが、すぐに息が詰まる。
若者、何か背中に変なエネルギーを感じたのか、上から振り返った。
キミの真似をしてみただけで、怪しい者じゃない。
トレーニングの邪魔をして悪かった。
境内にたどり着いてお参りをして、下り。
今度は年配の細身の男性が、息を切らせて一段一段ゆっくり走りながら、登ってきた。
健康づくりなのか。
それにしては相当必死だ。
参道はどこか人間の内部を浮かび上がらせる。
もう日は暮れて帰り道。
石原の交差点の近くで玉ねぎを加熱する匂いがした。
肉じゃがだろうか。
あるいはカレーか。
夕暮れ時の玉ねぎの甘い香りはノスタルジックである。
家に着くと、ほどなくして雨が降ってきた。
祝日だし、今日は暇かもしれない。

2531声 アザミ嬢のララバイ

2015年12月22日

夕べもコタツで寝てしまった。
日をまたいでこれを書いている。
明け方目が覚めても布団に移動できずコタツ。
午前中買い物に行き、帰ってきたらそれでも動けずコタツ。
夕方になってようやく出ることができた。
疲れていたのかもしれない。
なのにコタツでは疲れが取れない。

でも布団まで行けないのである。
夕べは久しぶりに忙しかった。
街は今年一番の人出だったかもしれない。

店のお客さんも少しずつ戻って来てくれると嬉しい。

コタツで見る夢は、だいたい困った夢ばかりだ。

今日は布団で寝よう。

2530声 問題集

2015年12月21日

3:13、まだ店にいる。
ワインのテイスティングをしていたらこんな時間になった。
ワインは日本ワイン。
勝沼醸造のクラレーザとボシュケ。
ヒトミワイナリーのカリブ2014と2015。
四恩醸造クレマチスの2013と2014。
小布施オーディネールカベルネメルローと四恩窓辺カベルネメルロー。
他をいくつか。
そこで終わらずに、日本酒。
加茂金秀のしぼりたて生と火入れの純米。
加茂金秀と宝剣。
刈穂、穏、と加茂金秀と宝剣。
今なら、とても緻密に違いを説明できる。
メモをしたから明日も大丈夫だろう。
早く帰った方がいい。

2529声 倒木の敗者復活戦

2015年12月20日

話をしていて、たまたまその話が深くなったとき、話は感覚的になる。
感覚が通じるとちょっと安心する。
感覚は、過去にあるいは現在に、同じような経験がまずないと共有できない。
その場合の経験は、ぜんたい違和感である。
同じことを経験しても、違和感を感じる人もいればそうでない人もいる。
同じような経験に対する違和感を言語化して、その表し方は違くとも、同じことを言っているときがある。
これは深さの共有である。
違和感は重い。
それを一人で持ち続けるのは大変なときがある。
こういう共有ができたとき、違和感は軽くなる。
最近たまに聞く言葉にディスるというのがあるが、それとはちょっと違う。
ディスるは他者否定で終了するが、違和感の共有は他者否定ではない。
あくまで違和感を違和感として尊重する作業である。
違和感を手放すわけではない。
手放さず、持っていて、持ったまま成仏させる、みたいなことかもしれない。
違和感の弔いなんだと思う。

2528声 蕎麦屋

2015年12月19日

恵比寿屋で昼食。
今日はかき揚げ丼セットのかけそば。
店内のテレビで佐野の食べ歩きの番組を放送していた。
三つの店から二店舗を選び、タレントが二手に分かれて食べてくるという段取り。
佐野だから選択肢はすべてラーメン屋かと思ったらうどん屋が一軒ノミネートされていた。
栃木の伝統食耳うどんが食べられる店らしい。
私が出演者なら真っ先にこの店に行くだろう。
うどんが好きなのだ。

そばもよく食べる。
ダシが好きなのだろう。
高崎は、老舗のそば屋がわりと残っていて、そういう意味じゃ嬉しい街だ。
恵比寿屋もその一つ。
甘めのダシが特徴である。
好みは九蔵町の笹屋。
笹屋のメニューなら毎日でも食べられる。
引っ越す前は週に3、4回は通っていたかな。
おすすめはきつねそば。
かきたまそばもいい。

あんかけであったまる。

2527声 ごまめの歯ぎしり

2015年12月18日

寒さ対策で購入したプチプチは窓と合わなかったようで、結局剥がれてしまう。
代わりにカーテンがついた。
いただき物のカーテンだが、十分である。
やはりあるのとないのとでは随分違う。
カーテンレールを取り付けるところからだったので、腰を上げるまでに時間がかかってしまった。
やろうと思っていてもできない時はなかなかできない。
読もうと思って買った本が脇にあっても、読めない時は1ページも読めない。
昔はもっと簡単にできた。
なにか、どこか躊躇してグズグズしているうちに、できない時間が長くなってきた。
できないとそのできなさを埋めるために、満たされなさを簡単に埋められる何かを探すようになる。
必要以上に食べちゃうとか。
それでまた動けなくなる。
人間て、たぶん、満たされない何かを埋めるためのツールを探しているときより、生きるために必要なツールを探している時の方が、満たされる。
でも満たされない何かを埋めることだって生きるためだ。
ただやりすぎると危険も伴う。
できない時間が長くなる。

2526声 ベッドルーム

2015年12月17日

2:40。
だいたいこのくらいの時間に帰宅。
近所は寝静まっていて、気の早い新聞配達を見かけるくらい。
深夜営業というのは、人生の受け皿なんだなと思う。
何か伝えたいことなどは二の次の何か、がないとできないかもしれない。
私でよければ受け皿になる。
体力次第だが。
この時間から、缶ビールを開ける。
缶ビールが私の受け皿である。
それで十分な時もあれば、物足りない時もある。
物足りなくても仕方が無い。
まずは酔えれば合格である。

それにしても今日はひどく寒い。

2525声 背広の下のロックンロール

2015年12月16日

近くのスーパーに買い物。
レジが遅く、たまたま混んでいたこともあるだろうが、あるいは自分が急いでいたからそう感じたのか、それにしても遅かった。
伊勢崎のやましろやのレジの誰か一人がここにきたら、スターだろう。
昼飯を食べて、移転届けなど、役所と郵便局に用事。
共に歩いていける距離にあるのはありがたい。
役所など時間のかかるものかと思っていたら、今日の市民課の窓口の男性はとてもテキパキしていた。
見るからにスピード感、リズム感を持って仕事をこなしている。
あのスーパーは彼をスカウトした方がいい。
おばちゃんにも好かれるはずだ。
郵便局の用事は印鑑を忘れたため振り出し。
こういう用事が一度で済んだことがほとんどない。
まったくやり直しばかり。

2524声 夜行

2015年12月15日

昨日から深夜2時までの営業に。
さすがに疲れた。
帰宅後ビールをとりあえず開けるが、一口飲んで終わり。
飲めるかどうかもわからないのにビールを開けるのがくせになっている。
どうにかした方がいい。
開いたビールもそのまま、布団も敷かずにホットカーペットの上で寝てしまった。
ひとこえは更新できず、日をまたいで書いている。
深夜の生活に早く慣れたい。
一昨日のメモの出所がわかった。
昨日の朝、便所で思い出した。
あれは、スヌーピーのゲームに出てくる登場人物の誰かのセリフだった。
460というのは、そのゲームのレベルのこと。