日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。担当者は堀澤、岡安、すーさん、坂口、ぬくいです。この5人が月替わりで担当しています。令和8年度は4月(坂)5月(ぬ)6月(岡)7月(す)8月(堀)9月(坂)10月(ぬ)11月(岡)12月(す)1月(堀)2月(坂)3月(ぬ)の順です。

1511声 世代として

2012年02月20日

今日はなんだか一挙に、春めいていた。
澄んだ青空の下、遠山が随分と近く感じた。
「山笑ふ」
と言う春の季題があるが、今日は眠っていた山もいよいよ起きて、
欠伸して微笑くらいしていたように見えた。

今日の報道で知った。
山口県の「光市母子殺害事件」。
事件発生から13年、5回の判決を経て、今日。
被告の死刑判決が確定することになったと言う。
事件の凄惨な状況を伝える報道もさることながら、
事件当時、18歳と言う被告年齢が強く焼き付いている。

「自分たちと同世代…」
その後焦点となった、「少年法」の問題を絡め、
「世代」として何か、大きなものを背負った印象を受けた。
そして、今日、裁判に大きな区切りが打たれた。
区切りが打たれたが、背負っているものが軽くなったかと言えば、
その逆である。

当時青年だった被告は、現在30歳になっている。
同世代の私たちも、もう結婚して家庭を築き、子供がいる人の方が多いと思う。
そう、当時の被害者だった本村さんと同じ、幸せな家庭の中にいるからこそ、
この事件の重みを、背負わねばならぬのだろうと感じる。

【天候】
終日、快晴。

1510声 春の水

2012年02月19日

風も無く穏やかな早春の空。
つられてふらふらと、近所の公園まで自転車で出かけた。

雲は薄くなり、どんどん春が近づいている感があるが、ともかく寒い。
影になっている畦道の溝には、薄氷が残っていた。
犬ふぐりや仏の座などが顔を出しており、いよいよ春の色が整ってきた。
この分だと、再来週の三月初旬あたり、梅の花も榛名山麓で見頃を迎える頃だろうと思う。

公園内にある池では、鴨たちが随分と大胆に活動していた。
滑空して来て、水の上に滑り下りたり、大袈裟に水を蹴って飛翔したり。
春の訪れを感じて、うきうきしている様に見えた。
ひとつづつ光る漣は、もう春の水になっていた。
ひとしきり日向のベンチで眺めながら、俳句帳にペンを走らせた。

公園内にはまだ蝋梅が咲いており、まだまだ早春の域を出ていなかった。
園内の子供たちはおしなべて元気で、女の子も棒きれを持って走り回っていた。
園内をひとまわりして、日が傾く前に帰路についた。
寒気にあたったせいか、いま、少し頭痛がしている。

【天候】
早春の気持いい快晴。

1509声 新前橋の名店

2012年02月18日

またひとつ名店をみつけた。
こう言う店の発見の喜びこそが、
この「めっかった群馬」を始める動機且つ原動力になっている。
そう偉そうに述べているが、それはこのサイトを立ちあげた、
ほのじ氏にこそ当てはまるのであろう。

その名店は新前橋にある。
通り沿いのビルの一階にある目立たない店。
ほのじ氏がめっけて来る店なので、コンビニの棚に並んでいるガイドブックには、
載っていないような。
ともかくそう言う気骨と言うか、時代の目抜き通りに面していないような雰囲気のある店。
また、そう言う店を見つけ出す事に関しては、警察犬の様に鼻が利く。
知らない街の路地裏にほのじ氏を放てば、立ちどころに「名店」を見つけ出す事が出来るだろう。

釣りに心血を注いでいる主人であった。
サクラマスの出る時期に、もう一度行ってみたい。
その時、お造りに良く合った、あの「あらばしり」と言う酒があったら、
また飲んでみようと思う。

【天候】
朝は雪が薄くつもっていた。
おそらく昨夜に降ったものだろう。
終日、雲多くも晴れ。

1508声 店じまい

2012年02月17日

どっさりと、本を引き取って来た。
「群馬伝統銭湯大全」を、である。
高崎市にあるこの書店には、およそ2年間、置いてもらった計算になる。

本屋さんに本屋さんを紹介してもらう。
と言う形で、訪れたこの書店には、大型と言うこともあって、
強気にどっさりと置かせてもらった。
それが災いした訳だが、まぁ、高く平積みされている自分の本の眺めは、
悪いものではない。
それが、一年経っても二年経っても、減らないから神経に悪いのである。

集金を済ませ、本をひと抱えにして店を出る。
「ちくしょう」
なんて、本をぶちまけても、気分が晴れる訳でもなし。
それに、この本をぞんざいに扱う事を、どうして生みの親である私ができようか。

まぁ、いいさ。
コンビニに寄って、500mが6缶入った麦酒のパックと、
適当なつまみ類を買ってから、まっすぐ家に帰った。
それを買ったら、さっき集金にしたお金が、もうそこをつきそうじゃないか。

【天候】
終日風強くも、晴れ。
雪雲が千切れて流れ出しており、時折の風花。

1507声 チャーシュウメンと統治機構

2012年02月16日

今週は、一挙に冴え返ってしまって、
週末には日本海側でまた大雪の懸念がある。

大阪市の橋本市長が、霞ヶ関で「大阪都構想」を一席ぶってきた。
というニュースを、いまテレビで見ている。
私は、寒いは親知らずは痛いはで、もうげんなりとしている。

なので、チャーシュウメンを食べるようかと思う。
勿論、元気を出すためである。
チャーシュウメンの醍醐味。
それは、あの丼の周りに並んだチャーシュウを一枚一枚、
スープに沈めて行く瞬間にこそある、と感じている。

けっして、550円のラーメンがチャーシュウメンになると、250円値上がって800円。
と言う事は、このチャーシュウ一枚が50円もするのか。
などと考えてはいけない。
スープに沈んだチャーシュウを一枚食べ、いつもは最後までとっておく一枚を、
あと四回も味わえる。
その幸福感に浸ることで、元気を得られる。

日本の統治機構を変えるようなことには関係ないが、
せめて歯医者に行く元気くらいはつけないといけない。

【天候】
終日、曇りがちなる晴れ。

1506声 化政の再来

2012年02月15日

それぞれの事情があるが、ここ数年。
私の周りの勤め人たちの、離職率が高い。
男女とも、である。

転職を成し遂げた人。
転職を成し遂げるまで、一時的。
と思いつつ、バイトや派遣社員をやっている人。
近しい友達も、目下、転職動中と言う人がある。

先にも書いた様に、それぞれの事情があるが、
その下敷きとして、やはり近年の「景気不振」が挙げられる。
世情も政情も、不安と言う感は、私の生活圏内でも顕著である。

こうなりゃいっそ、江戸の化政文化のようにならんか。
と、かなり真剣に考えている。
それぞれの都市圏が独自で繁栄し、商人、文人などが活発に活動する。
「町人文化」が栄えて、「面白いこと」になってくる。
俳諧や川柳の一大ブームが興り、レトロな銭湯文化も息を吹き返す。
三味線を習うのがトレンドになり、町内に一人は落語家がいる。
町内の人たちはこぞって、「お伊勢さん」に行ってきた話。

夢のような話だが、その夢が見られそうな予感もある。
政治の匂いには鼻が利かないが、大衆文化の匂いから察するに、
もっともっと熟れて行くのではと思う。
なんにせよ、わくわくする世の中になってほしい。

【天候】
終日、曇りで風強く、寒かった。

1505声 チョコの日

2012年02月14日

今日はバレンタインの日。
元、千葉ロッテマリーンズ現、ボストンレッドソックスの、
ボビー・バレンタイン監督の日ではない。
チョコの方の、日と言うことになっているらしい。

チョコではないが、先日の句会の時に、参加者のおばちゃんにもらった、
黒飴を舐めている。
それは別にいいのだが、自分で、買おうと目論んでいる。
バレンタインチョコを、である。

クリスマスのケーキ。
節分の恵方巻き。
そして、バレンタインのチョコ。
これはもう、当日を一日過ぎれば、値が急落する商品である。
なので、明日あたり売れ残りのバレンタイン商品が、
大量セールになっているはず。
いつしか、そんな状況になってしまった。

【天候】
朝より曇り。
昼過ぎから冷たい雨。

1504声 霜柱

2012年02月13日

詠みたいけれど、どうしても困難。
そんな季題がある。
厳寒の折、それは朝の間だけしか姿を保っていない。
先の冬は、一度だけ朝の十時頃に公園の日陰で見つけた。
霜柱、をである。

花壇の土がこんもりと盛られているようなところに、
土を押しのけて地中から突き出している。
地中から突き出しているようにも見えるし、
地上に降ってきて刺さったようにも見える。
清らかな光を放っているその柱は、まさに自然の神秘と言う印象である。

それを見るには、どうしても早起きが、必要なので困った。
早起きして、裏の田圃へ出掛けて鼻水垂らしながら句を作る気力。
私には到底ない。
しかし、朝の公園で花壇一面の霜柱を見てしまったものだから、
早朝の、まだ薄い日差しの中で輝く霜柱を見てみたい。
そして、もうことごとく、白い息をはきながら霜柱を踏んづけてみたいのだ。

【天候】
朝より晴れ。
夕方あたりから雪雲が流れ込んできて、夜半には曇天。

1503声 早春の挨拶

2012年02月12日

春寒し。
てぇな具合で、外を歩く時でも、ダウンジャケットなしではいられない。
あまりにも空が綺麗に澄んでいたので、ふらりと高崎市内の公園へ出掛けた。
休みのたびに公園へ出掛けているが、公園てぇのはつくづく良く出来た所で、
俳句を作るにはうってつけなのである。
花や鳥、水辺や東屋などがあって、手軽に句を作れる。
人によっては、都会の雑踏の中でこそ生まれるのだ。
という俳人もあろうが、私は犬が昼寝などしているような、
のんびりした場所で作りたい。

どこへ行っても、公園の人間模様と言うのは似たりよったりだと思う。
小さな子と一緒にボール遊びに興じる若夫婦。
毛並みのいい犬を散歩させている、老夫婦。
イヤホンを耳に、ウォーキングをしている人。
自転車で走り抜けて行く、近所の子供たち。

園内をほっつき歩く。
ウォーキングをしている人や散歩している人と、すれ違う。
その時、挨拶をするかせぬかで、一瞬迷う。
目線だけ動かして、大抵は挨拶をしない。
目線が合った時にだけ、軽く会釈をする。
あくまで、軽くさりげなく。
それくらいが、早春の日差しの中では、丁度よいと思った。

【天候】
終日、風強く寒い一日。
空澄んでおり、日差しも豊か。

1502声 春寒句会

2012年02月11日

朝から風が吹いているせいで、とても寒い。
乾いた寒さと言うのは、身を切るようで耐えがたい寒の感がある。

そんな折に、句会の予定が一件。
赤城山の麓を吟行してから句会なので、もう寒さからは逃れられない。
立春を過ぎて、日々暖かくなってきた折の、寒さなのでつらい。
春の山、川、風、雲。
なんて言う、大きな季題で俳句が作れるぞ、などと、
話を頂いた時は浮き立つような心持だった。
しかし、「余寒」、「春寒し」、「冴え返る」と言った具合。
それもまた一興、てぇのがこの詩形にたずさわる者には必須の感覚である。
さて、まったく冬の装いと同じく、出掛けようと思う。

【天候】
朝より風強くも、晴れ。

1501声 白鳥の河川敷

2012年02月10日

今日、玉村町の利根川に架かる橋を通ったら、遠くの河川敷に、
ひと固まりの人たちが見えた。
皆、じっとして、中には三脚を立てている人もいる。
シルエットから察するに、カメラで撮っているのだと思う。
水面に浮かんでいる、白鳥の一団を。

この時期に飛来する白鳥は、「鳥インフルエンザ」を運んで来る。
てぇんで、数年前はたいそうおっかながられたのだが、
現在は、人間のインフルエンザの方が猛威を振るっている。
私の生活環境の周辺も、多くの人がインフルエンザに倒れている。
急激発熱して、それから三四日は半生半死で、大変らしい。
そんなのんきなことを言っているが、私も具合があまり芳しくない。
白鳥だって、シベリヤから飛来して来るのだから、
風邪ひく奴も一羽くらいいるだろうね。

【天候】
終日、晴れ。

1500声 第1500声記念特別企画「鶴の俳句グッズ恩返し PARTⅡ」

2012年02月09日

榛名山の麓では、はや、梅が綻びはじめたらしいと、風の噂でききました。
2012年早春、日刊「鶴のひとこえ」も、どうにかこうにか、
めでたく第1500の声を迎えました。
そこで今回は、日頃の「恩返し」と致しまして、読者の方へ、
前回に引き続き、ささやかなる恩返しさせて頂きます。

私、書き手である抜井が、「俳句グッズ」を抽選で1名様に、
我が蔵書から厳選した「句集」を1冊プレゼントさせて頂きます。
いま、「いらねぇ」と言う心の声が、刺さるように聞こえてきました。
では、お気に入りに「詩集」も1冊、足しておきます。
この詩集は、気力体力ともに疲れた時に、読むようにしている大切な詩集です。
栄養ドリンクと言うか、サプリメントと言うか、「短詩」には即効性があるので、
生活の中でとてもすると思います。

さて、厳正かつ公平な抽選をもって、当選を決定させて頂きます。
それでは、下記を参照したうえのご応募、お待ちしております。

■応募方法
送付先の「郵便番号」・「住所」・「氏名」を明記の上、
Topページにある【お問い合わせ】よりご応募下さい。

■応募締切
平成24年2月12日(日)

■当選発表
厳正な抽選のうえ、当選者には発送をもってかえさせて頂きます。

■アンケート
日刊「鶴のひとこえ」に対して、ご意見ご感想をご記入下さい。
※後日掲載させて頂く場合がございます。(無くても可)

※お一人様、メール一通のご応募とさせて頂きます。
応募に際し、頂いた個人情報は、当企画の目的にそった賞品送付等にのみ利用し、
他目的には利用しません。

【天候】
終日、快晴。

1499声 春眠

2012年02月08日

「コテッ」
と寝てしまって、本来、水曜日に更新するはずが、木曜日になってしまった。
ここ最近、昨年末くらいからだろうか。
日付が変わる前に寝るようにしている、もとい、寝ざるを得なくなっている。
体が、である。

それ以前は、日付が変わってからこれを書き出していた。
しかし、ここ最近は十一時頃から押し寄せて来る睡魔に対し、
もう以前のように、がっぷり四つに組んで力比べをすることも無くなった。
机の前から押し出されて、寝床の中へ倒れ込んでしまうと言う有り様。

早寝したから早起きできる。
と言う訳でもなく、朝は半死半生の状態。
しかし、早く寝た分だけ、次の一日は体が軽い。
体も軽いし、頭も軽い。
そう、思考回路もすっきりと清浄になったような感覚がある。
したがって、物事をあまりネガティブに考えずに済むような気がする。
反面、寝不足状態では、物事をネガティブに考える傾向があるような気がする。
あくまで、私の実感だが、そんな気がする。
だから、寝たい時は寝る事にしようと思い、睡魔とは相撲をとるつもりは、あまりない。
これから、春が近づいてくるので、寝るにはいい季節である。

【天候】
終日、快晴。

1498声 傘から出でざる息

2012年02月07日

朝から雨。
と言うのも、今年は初めてだし、随分と久しぶりである。
朝から日が出ておらず、どんよりと曇った空を眺めながら溜息をひとつ。
子供も大人も、そしていつの時代も、雨降りの朝には、
沢山の溜息が天に上っているのであろう。
地上の家々から、「ぽわんぽわん」と溜息が出てきて、
ゆらゆら上って行く光景が思い浮かぶ。

倦怠感が浮き彫りになった体を、背広に押し込んで家を出る。
傘をさして庭先へ出ると、息が白かった。
白い息は傘の縁まで行って、傘の外へ出ると消えてしまった。
傘の中から出られない様にも見えた。

【天候】
朝から雨。
昼過ぎには止み、その後曇天。

1497声 流氷飴

2012年02月06日

午後からどんよりとした雲が流れ込んできて、雨になった。
夕方近くに霰になったが、またすぐに雨に戻った。
インフルエンザも流行しているようなので、
これで幾分か洗い流されるといい。
月曜日から雨と言うのも、なんだか気が滅入ってしまうが、
その影響で寒さが緩んでいるので、過ごしやすい。

今日の昼。
食堂のテレビで、北海道は、知床の流氷が紹介されていた。
1月~3月まで見られるらしいその光景は、眼前の海一面に広がる、
壮大な氷の世界だった。
学生時分、私の友人の多くは、吸い寄せられる如く北海道を旅していた。
その一人から、お土産に「流氷飴」を貰った事を思い出した。

私は北海道へ一度も行ったことが無い。
周りがみな、行っていたこともあり天邪鬼になって、行かなかったのか知れない。
しかし、必ず、いつかじっくりと旅してみようと思っていた。
「いつかいつか」が、今になって、とてもじっくり北海道旅行など、
できる状況で無いような生活になってしまった。
しかし、心のどこかではこのテレビの流氷が、いつか見れそうな気もしている。
また、「いつか」であるが、そんな気持ちがいい歳になっても常に胸の奥にある。
その時はあの流氷飴を、自分で買ってみようと思う。

【天候】
朝は晴れ、午後より冷たい雨。

1496声 また春が来て

2012年02月05日

早いもので、もうこの鶴のひとこえも、第1500声に手の届くところまで来た。
2008年の元旦から私が担当するようになって、足掛け5年目。
365日×5年で、計算は合う。
二十代半ばの青年も、三十路へと入るおっさんになる訳である。
なんだか、これを書くためにパソコンの前で費やした膨大な時間を思うと、
おそろしくなる。
そして、青春のやり場がもっと他になかったものかと、
思いつつも、まぁそんなものだと納得する気持もある。

これからまた春が来て、鶴のひとこえも回を重ねて行く。
私は思う。
銭湯の好きなところは、昔の風情が残っているところ。
俳句の好きなところは、季節が新しく移ろってゆくところ。
人間だって、それに当てはまる。

【天候】
終日、穏やかな晴れ。

1495声 立春の散策

2012年02月05日

朝、窓を開けると、日差しがされまでよりも、そこはかとなく白く感じた。
今日から立春なので、やはり季節の境目なのであろう。
身支度を済ませ、昼の手前頃、近所のバス停へ出掛けた。

バスを降りたのは、前橋市街。
まず、商店街にあるレストラン「ポンチ」まで、広瀬川沿いを歩いた。
一人吟行、と自らのこの散歩に銘打って出掛けたので、句帖片手の散策である。
特に締め切りも無いので、思い付いただけ詠めばよい、
と気楽な気持ちが心地好かった。

ポンチに着いて、早速、カツカレーと瓶麦酒を注文した。
立春を口実にして、昼から麦酒を飲んだ。
食べ終えてから、中央前橋駅から上毛電鉄に乗車し、
終着の西桐生駅まで行こうと思い付いた。

ブリキの玩具のような列車に揺られ、まだ薄っすらと雪をかぶった赤城山を、
ぐるりと回って桐生の街へ着いた。
この列車は自転車と一緒に乗れるので、高校生が車両内に自転車を駐輪させている姿は、
風景と相まって牧歌的な雰囲気だった。
西桐生駅から、JR桐生駅は程近く、乗り換えて両毛線で高崎駅を目指した。

それまでの車窓風景と一変して、今度は小さな都市を結んでいく。
春も浅いので、中々、俳句の素材が難しかったが、この散策自体を楽しんだ。
高崎駅へ着くと、改札口の雑踏の埃っぽさに、都会的な匂いを感じた。
時間も早かったので、駅前の適当な居酒屋で少し飲んでから、バスに乗り家路へついた。
帰る頃には月が出ており、少し手前のバス停で降りて、
春の夜空を眺めながら、ふらふら歩いて帰った。
結果、句帖には毛虫の這ったような文字が、20個並んでいた。

【天候】
終日、穏やかな快晴。

1494声 節分と南京豆

2012年02月03日

節分。
それに気が付いたのは、先程、スーパーに寄った時のこと。
麦酒を買おうと、総菜売り場の横を通ったら、何やら人だかり。
横目で覗くと、その中心にあったのは、「恵方巻き」である。

恵方巻きの巻き寿司が、タイムセールで半額になっており、
「待ってました」とばかりに群がっての、人だかり。
近年は、豆よりもこの絵方巻きが節分の代名詞になっている印象がある。
麦酒と南京豆を買って、そのまま帰りいつもと何の変哲もない夜を、
いま過ごしている。

豆まきは、厄落としで、恵方巻きは、招福。
そうして翌日の立春を迎えれば、なんだか楽しい春がやってきそうである。
いま、南京豆を部屋にまいたところで、
鬼に金棒でぶん殴られるのがオチであろう。
少し後悔しつつも、一夜寝れば、明日は立春。
よし、止まない雨は無いし、治らない口内炎は無い。
いやはや、どうにも、最近、口内炎が痛くて痛くて。

【天候】
終日、冷え込み強くも快晴。