日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。担当者は堀澤、岡安、すーさん、坂口、ぬくいです。この5人が月替わりで担当しています。令和6年度は4月(ぬ)5月(岡)6月(す)7月(堀)8月(坂)9月(ぬ)10月(岡)11月(す)12月(堀)1月(坂)2月(ぬ)3月(岡)の順です。

4223声 白い街

2019年06月08日

関東地方南部入梅。
午後からは町の影が白く見えるほど強く降った。
雨の中でこそ、紫陽花がいきいきとしていた。

4222声 全体的に灰色

2019年06月07日

季節柄か、都内の駅構内で、修学旅行の学生たちをよく見かける。
学生服を着て、「旅のしおり」らしき冊子を握り締めているので、直ぐに分かる。
引率の先生たちも、みな若く、周囲の私を含めた疲れた勤め人たちのオーラとは、
一線を画している。
彼、彼女たちの目には全体的に灰色のオーラを持つ集団がどう映っているのか。
旅を終えた彼らの目に、故郷の山河がより美しく映れば幸いである。

4221声 エスカレーターの先

2019年06月06日

朝、時間があるときは、よく駅構内の喫茶店に立ち寄る。
今朝も、丁度十五分くらいの空きができたので、
モーニングセットを注文して窓側の席に座った。
アメリカン珈琲片手にサンドイッチ。
窓ごしのエスカレーターからは、もう何かの工業製品のごとく、
とめどなく人が上がってくる。
その光景を眺めているとなんだがおそろしくなってきて、
ぱぱっと食べて、エスカレーターからの人波に紛れ込んだ。

4220声 瞬き

2019年06月05日

蜥蜴を見た。
光沢のあるニホントカゲではなく、乾いた枯色のカナヘビだった。
じっと観察していると、瞬きをした。
一瞬だったが、確かに瞬きをしたように見えた。
それも、片目だけ。

4219声 季の移ろい

2019年06月04日

今月は、句会の予定が多い。
私は、その日の句会に投句する句は、その日に作ることにしているので、
句会が増えることは作句する機会が増えるので、身になるし単純に楽しい。
しかしながら、疲労するし時間も取られる。
句会などネットで済ませてしまう若い世代が多いと聞くし、私もひとつ参加している。
ネットでの句会も手間がかからず良いのだが、他人と時間を共有することの大切さや、
季節や俳句と向き合う自分の緊張感がもてない分、味気ない。
この間、仙人のような老俳人と話しをしたとき、なるべく句会はしたほうが良いと言っていた。
氏は続けてこう補足した。
できれば週に一回、それくらい、季の移ろいは早いから。

4218声 ダンボール箱の中

2019年06月03日

先月の末に引越しをしたので、まだ新居での生活が覚束ない。
スイッチを押してどこの電灯が点くか、分かっていないので、
やたらとカチカチやってみたり、消したと思ったら点いていたり。
引越しと言っても同じ町内に移っただけなので、
さほど大変ではなかろうと甘く考えていたが、
旧居では荷造りが終わらぬは、
新居ではエアコン等の設置が間に合わぬはで、
てんやわんやしていた。
もっともエアコンなどは、金銭的問題でつけれていないのだが。
そんな調子で、引越しから一週間経ったいまも夥しいダンボール箱の中で暮らしている。

4217声 昭和歌謡と花菖蒲

2019年06月02日

朝からやり残した草取りをしよう思っていたが、寝過ごした。
昨夜の麦酒が過ぎたか。
列車では間に合いそうもないので、車で水元公園に向かった。
これが正解で、二十分程度で着いてしまった。
喜んで車を駐車場に入れたが、
駐車料金を見た途端、その喜びが吹き飛んでしまった。
気を取り直し、早速、吟行。
今日は「菖蒲祭り」が開催されていて、園内はとても賑やか。
ステージでは次々に演歌歌手が歌っており、
穏やかな水辺に日がな昭和歌謡が流れっぱなしだった。
菖蒲池は盛況で、いまだに江戸っ子は花菖蒲が好きなのであろう。
午前午後と句会。
俳句漬けの二日間が終わった。

4216声 目の光

2019年06月01日

朝曇りの中、家の周りの草取り。
主にどくだみの蔓を引っこ抜く。
わたわたしているだんご虫たちをどかし、薄めに除草剤を撒いた。
入梅前、これで狭庭の雑草もすこしはおとなしくなるだろうか。
汗拭く間もなく、列車に乗って駒込の六義園へ。
午前午後と句会。
その後、麦酒を飲みながら、やはり句会。
土曜日の六義園は観光客が多数いたが、
我々のほかにも句帳片手の人たちが多数いた。
吟行をしている人は、その目の光り方ですぐに分かる。

4215声 新元号最初の一ヶ月

2019年05月31日

今月も今日で終わり。すーさんも書いていたが、新元号最初の一ヶ月だった。この前どこかで令和って書いたが、令和は平成よりも書きやすい。バランスが取りやすい。新元号最初の一ヶ月にわかったのは、私にはゆらぎが価値があるということと、そのゆらぎとは安定を真剣に求めた中で収まらないゆらぎに価値があるのであって、お構いなしにゆらぎ過ぎたら支離滅裂にしかならない、ということが、わかった。若いうちは支離滅裂でもいい。支離滅裂でも、立っていられる。ある程度年をとったら、自分に所属しているものと思っていた様々なところが分断されていく。まず脳と身体が分断される。ふらつくし転ぶし、涙もろくなるし、恐怖心が強くなる。だから、何かしらのまとまりがないと立っていられない。何かしらのまとまりがほしいから、考える。身体も動かす。支離滅裂になったら立っていられないから、酒も控えようとする。この元号を、少しでもしっかりと立っていたい。

4214声 熊谷のワインスタンド

2019年05月30日

案の定、飲みすぎてロクに動けない。身体が冷えている。けれども昨日は楽しかった。嬉しかった。とくに、熊谷のワインスタンドのマスターの立ち居振舞いが気持ちいい。感性を言語化して語れる若者はそうはいない。ほんとに考えている人が選んだ言葉か、取ってつけたような垢まみれの言葉か、すぐにわかる。彼は一流になる。

4213声 飲む

2019年05月29日

昨日は結局仕事にならず。ふらふらするのでザブンの厨房で座って回復を待ったが変わらず、酒も飲みたいと思えず、早々と店を閉めて帰って寝た。今の段階で一人の料理接客仕事と一人のビール仕事の両立は難しい。ビール仕事がもう少しなれてくれば料理接客もできるようになるか。体力トレーニング、体調管理がいよいよ大事である。年上の方々はまだ君は若いよと言うが、実感としてはいつまでやれるかわからないと思っている。少しでもまともな仕事を長くしたい。一昨日に続き、2度目のマッサージ。今日は一昨日よりも指が入りますと言われた。終わったあとも前回より軽い。今日は、もう仕事はしない。飲む。マッサージをしたら飲めそうな気分になった。言ってることがめちゃくちゃ。精神のリセットに、酔えた、という瞬間が必要なのである。本当か。

4212声 ベンチで

2019年05月28日

朝目が覚めて疲れたまま。身体が重くとも着替えて外に出る習慣がついてきた。走ろうが歩こうが外に出るのが大事。腹周りが締まってきた。歯医者に行って、高島屋へ。北海道展が今日までだから、出店している小樽の寿司屋の寿司を食べに。ビールがあるはずだったが売り切れらしく、仕方がないので握りは持ち帰りにしてもらった。地下の酒売り場でビールを買い、階段の下のベンチでビールを開けて、寿司を食べた。高島屋にそんなお客はいない。

4211声 マッサージ

2019年05月27日

朝ジョギングをして樽洗浄、スタバでメールなど整理返信、帰って食事をして寝る。そろそろ首の痛みが限界である。あまりに重いので、マッサージに行ってみることに。少し軽くなった。マッサージは贅沢だが、人に触ってもらうのは大事だと思った。飲酒を減らした分をそういうことに回したらいい。下の階に移動して床屋。坊主になった。これで十分。帰ってまた横になる。夕方からザブン。

4210声 おいしいと思うビールを求めて

2019年05月26日

朝起きて駅へ。サーバーの撤収。着替えてジョギングをして、たまった樽の洗浄。昨日と一昨日の2日間で150㍑のビールが出た。こういう場があると、経営的にもとても助かるし、いろんな反応を見ることができてありがたい。今のうちのビールが好みに沿っていそうなのは、半数くらい。ものにもよる。みんな、揺らがないのを求めてる。その中で揺らぎを許容する人が半数、そんな感じ。うちのビールがたまらなく好み、という人もいる。1割くらいか。そもそも、シンキチじゃなきゃだめ、という人のためにビールを作ればいいと思っているが、残りの4割も喜んでもらえるものにしたいとも思っている。揺らがないものしかだめな人においしいと思ってもらわなくていい。

4209声 今日もイベント

2019年05月25日

朝起きてジョギング。昨日もノンアルコールだった。月火水金とノンアルコール。週に4日のノンアルコールなんて、人生の記憶にない。やればできる。昨日のイベントは予想以上だった。ビールがうちのだけ、ということだからよくでたのだが、普段シンキチのビールを飲まない方に飲んでもらえたのはよかった。今日は15時から。それまでになにかやれるかと思ったが、無理。もう少し寝る。

4208声 液体酵母

2019年05月24日

朝から仕込み。今週は、月水金と3回目。週に3回の仕込みは初。水曜日の仕込みから液体酵母のみで行っている。もとの酵母の量が少ないので、培養することになる。年のはじめに今年取り組むテーマとした、酵母と向き合うことのまず第一弾が、まさにこれ。始まるまでに半年かかった。水曜日は培養3日目の酵母、今日は培養5日目の酵母を使用。培養酵母は3日目でほぼ糖が切れていた。今日はさらに進んだ感じ。最初の酵母培地の量が少なかったかもしれない。午前中に仕込みを終え、午後からイベントの準備。仕込みが間に合ってよかった。

4207声 酒と脳

2019年05月23日

朝からランニング。5時代と、6時代と、7時代と、土手にいる人間が違う。遅くなるとともにだんだん若くなる。5時代に歩いている人は、早起きなのにどこか暗い感じがある。丸3日酒を飲まなかった。それでわかったことがある。酒を常飲しているときと酒が抜けているときは、脳が違う。体調が違うのかと思っていたがそうではない。脳が開いている感じ、というか、酒が身体に滞留しているときの閉じている感じはよくわかるので、飲んでいないときは明らかに脳が、パカッと開いている感覚がある。脳は、たとえば肉体疲労でも閉じるし、ストレスでも閉じる。逆説的だが、酒はそれを強制的に開いてくれる作用がある。ところが、開いたら開いたぶんだけ閉じるのもまた道理で、飲めば飲むほど閉じたままの脳になる、ということではないか。この1ヶ月位ジョギングをしていて、走ったあと、自分の写真を撮っている。それは体型の変化を知りたいからであったけれど、それよりも面白いのは、表情、とくに目つきが日々違うということである。可能な限り同じ目つきで撮っているが、身体が重いとき、体調が良くないときは目が死んでいる。それはつまり脳が閉じた状態のとき。脳が開いているときは、表情が生きている。酒を飲むことを、エネルギーの前借りと言ったのはまきちゃんだが、酒を飲むことは、脳的開放の前借りだったと、酒を飲み始めてから30年も経って、やっとわかった。酒を飲み続けてきた人間にとっての40代というのは、脳的開放の返済を迫られるときなのかもしれない。それにしても不思議なのは、脳が開放されているときは夢がおもしろい。創造力がある。あと、散らかったものを片付けようという気になる。何より恐怖心が少ない。

4206声 アイスコーヒーもでかい

2019年05月22日

昨夜は寝るのが遅かったが早く目が覚めた。ランニングをして、仕込み。今日は晩柑のビール。体調がいい。午後、コストコに連れて行ってもらい、アイスコーヒーを飲んで撃沈。コストコは何から何まででかい。アイスコーヒーもでかい。のどが渇いていたからガブガブいったが、だめなやつだった。夕方すでに眠い。すかやでタンメンを食べた。早いが寝よう。今日もノンアルコール。