雲ひとつ無く晴れた。 青空の目が詰まっきて、冬らしくなってきた。 家の中に蟷螂が入り込んでいて、驚いたが、 まじまじと観察してみた。 鎌で顔をこする動作が、顔を洗う猫のようであった。
2014年10月29日
雲ひとつ無く晴れた。 青空の目が詰まっきて、冬らしくなってきた。 家の中に蟷螂が入り込んでいて、驚いたが、 まじまじと観察してみた。 鎌で顔をこする動作が、顔を洗う猫のようであった。
2014年10月28日
飲みすぎて寝たことに起因しているのだろうが、 寝違えた。 大方は首だが、今回は背中。 左肩甲骨の下部の筋肉が絶えず緊張していて、 動作によって激痛が走る。 この痛みをも酒によって緩和させようと言う了見が、 自分でもつくづく悲しい。
2014年10月26日
旅疲れを癒すべく、昼は寿司、夜は蕎麦で一杯。
ささやかなる贅沢をした。
昔から、観光と言えばもう取りつかれたように、
街を歩き回ってしまう性質なので、疲れる。
最近は年齢のせいか、翌日、殊に疲れが残る。
夜半から雨、ぐっと、秋が深まってきた。
2014年10月25日
嵐山へ行き、渡月橋を渡った。
紅葉にはまだ早いが、人波は絶えることなく続いていた。
人力車の兄さん曰く、それでも紅葉の時期には今の倍は人が出る、らしい。
夕方にはぐっと川風が冷え、境内の夕闇に砂利を均す音が響いていた。
その後は、京都タワーにある銭湯へ入り、旅塵を流してから、
しこたま缶麦酒を買い込み、新幹線へ乗った。
2014年10月23日
今日から仕事で京都に来ている。
一見して、外国人旅行者と修学旅行の生徒たちが、
界隈にあふれている。
紅葉はまだ二部といったところ。
そして酔街のともし火も人、「はんなり」していて良い。
2014年10月22日
夜、スーパーマーケットによると、見つけた。
「一番搾り とれたてホップ生ビール」、である。
毎年、その発売を楽しみにしている麦酒の一つなので、
躊躇なく六缶の入りのパックをレジへ運んだ。
今年は、「サッポロクラシック’14富良野VINTAGE」なる、
富良野産のホップを使用した麦酒も冬に発売される。
惜しむらくは北海道限定なので、入手が難しいこと。
通信販売で入手すれば事足りるのだが、北海道で飲んでこそ、
限定の効果を最大限に味わえるだろうから。
その日までは、我慢することにしようと思う。
2014年10月21日
今宵は、ぐっと冷え込んできた。
おでんの恋しくなるくらいに、寒い。
寒くなると、台所の水音がいささか鋭角的に聞こえる。
音が鋭角的になるのではなくて、
感受性がそうなっているのだろう。
2014年10月20日
帰りがけに秋葉原の電気店へ寄ったら、いささかカルチャーショックを受けた。
店舗ビル内、日本人よりも外国人のほうが多いのではなかろうかと言う盛況ぶり。
三階カメラコーナーはもとより、群を抜いてにぎわっていたのが時計売り場。
腕時計でもお土産に買って行くのだろうか。
行くのである。
見ていると、ショーケースからセイコー、シチズン、カシオと様々なメーカーの
腕時計を出して積極的に質問している、観光客然としたグループが多数。
日本人ではあまり見られない積極性はもとより、英語と日本語とミックスし、
巧みに会話している様には驚いた。
新婚旅行だろうか、かわいらしい女性を横にアジア系の若い男性が、
熱心に質問しているどうやら中国語らしい。
応答している店員も中国語、日本人としての私はなんだか肩身の狭い思いさえする。
踏ん切りをつけ、爽やかに、ペアでカシオの時計を購入したその夫婦。
ソーラー電池の電波時計、まさに日本土産らしい時計のチョイスである。
2014年10月19日
日差しが降り注ぎ、晩秋とは思えぬ暖かな一日だった。
家の前の桜並木では朝、蝉がほんのわずかな時間だが、
喘ぐように鳴いていた。
群馬に住んでいる頃、このくらいの時期に地方の銭湯を、
回っていたことを思い出した。
真っ青に澄み切った空の下、路地裏をほっつき歩いて煙突を探した。
地図から忘れ去られたような街で、夕暮れにひとり銭湯の湯船に浸かっている郷愁は、
なんとも、「こころをばなににたとへん」と言う心境であった。
あんな寂しさを味わうのは嫌だが、しかし心の奥のどこかが、求めてやまない。
2014年10月18日
千葉県の佐原へ行ってきた。
さっぱ舟と言う小型の木造船で、街中の水路を走った。
去年も訪れており、その時は利根川を越えて、田んぼのホソを走った。
ホソと言うのは田んぼの水路のことで、水郷地帯なので至る所に、
このホソが入り組んでいるのである。
この悠久からなんの変哲もない、ただ川と空と蜻蛉だけがいる光景は、
貴重である。
2014年10月17日
先日、酒屋で仕入れてきた、英国の麦酒の栓をいくつか開けてみた。
中でも、美味しかったのが、Belhaven Breweryの「Belhaven Twisted Thistle IPA」である。
インディア・ペールエールなど久しく飲んでいなかったためか、妙にしっくりと美味かった。
テレビで五月蠅いくらいにCMしている大手メーカーの麦酒など一瞬にかすむほど、
独特のぴりりした苦味と香りが病みつきであった。
私の中でIPAの認識をまた新たにした。
特筆すべきは「キレ」である。
飲んだ後味が、晩秋の夕風のように余韻を残しつつ良くキレる。
2014年10月16日
今日から朝晩が一挙に冷え込んで、待ちゆく人の多くは、
ジャケットを羽織るようになった。
朝、八丁堀駅の改札を出ると、外国の観光ツアーと思しき人たちが、
構内の一隅に集まっていて、みなダウンジャケットなど着込んでいた。
流石に十月にダウンジャケットでは早すぎると思ったが、
それよりも、その用意の良さに感心した。
翻って私。
用意、と言うのが大の苦手で、寒冷地へ行くのに軽装だったり、
句会へ行くのに歳時記を忘れたり。
用意、準備不足による失敗例は枚挙にいとまがない。
これからは年末。
「年用意」なんて言う季語もあるように、新年を迎えるため、
なにかと用意が必要になってくる時期である。
つまり、私にとっては畏怖の念を抱かざるを得ない時期の到来なのである。
2014年10月15日
テレビや雑誌などのアンケートで外国人から見た日本人の印象として、
「礼儀正しく親切」と言う旨の内容が、必ず挙がっている。
そんな日本人の行動の中で、彼らを落胆させるものの一つが、「優先席」だと言う。
電車やバスなどの優先席に、平然と若者が腰かけている光景が、
信じられないと言うのである。
確かに、特に大都市圏にはそれが顕著だと感じるが、日本人なら誰しも、
そんな優先席の光景を見たことがあるであろう。
慢性的になりすぎていて、私もそうであるが、注意もしなければ、
日常において、それを特に気にかけてもいない。
しかし、ごくたまに、席を譲っている光景を目の当たりにすることがある。
それは今日、総武線車両内の優先席でのこと。
座っていた男子高生がすっと立ち上がり、杖をついているお婆さんへ、
席を譲ったのである。
優先席に初めは座っていたと言う部分は差っ引いて、えらいもんだと思った。
さっと、高校生が退いたその席には、薄い陽光が残っており、
一呼吸おいて座ったお婆さんを包んだ。
2014年10月14日
いま東京国立近代美術館にて菱田春草展が開催中なので、
期間中にぜひ出かけたいと思っている。
春草の作をはじめて観たときは、いつだったか。
どこかの常設だったような気もするし、そうでなかった気もする。
しかし、静寂を描き得ている作品の数々は、心に焼き付いている。
そして、以前から大橋翠石展がどこか近場で開催されないものかと、
待っているのだが、まだ巡り合わない。
2014年10月13日
昨日、群馬からの帰路の途中、やまやへ酔って、
いや寄って、たくさん酒を買い込んできた。
もっぱら麦酒なのだが、英国麦酒のフェアで、
二本買えば割安になると言うことなので、
いろいろなエール麦酒を選んだ。
まだ飲んではいないのだが、英国の麦酒は恰好が良いのである。
瓶のフォルム、ラベルのデザインから王冠の意匠に至るまで。
これなら、瓶から直接に飲みたい気になる。
もちろん、ラーメンと餃子、湯豆腐と目刺しなどには合うのは、
断然に日本の瓶ビールであるが。
2014年10月12日
大型の台風接近中だが、一路群馬へ。
高速道路は空いていて快適だが、
秋晴れの山並みを見られなかったのは残念であった。
実家での用事を終え、とんぼ返り。
稲田と稲刈りの終わった田と、隣り合っている光景は、
毎年、郷愁の念を強くする。