日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。担当者は堀澤、岡安、すーさん、坂口、ぬくいです。この5人が月替わりで担当しています。令和6年度は4月(ぬ)5月(岡)6月(す)7月(堀)8月(坂)9月(ぬ)10月(岡)11月(す)12月(堀)1月(坂)2月(ぬ)3月(岡)の順です。

お酒

2013年06月07日

飲まない日はない、というくらいに日々お酒を飲み続けている。
あまり強い酒に手を出すことはなくなったが、
それでもこれだけ切れ目なく飲んでいれば同じだろう。
おそらくは飲まない方が体調もいいに違いない。
けれどもアルコールを口に運ぶのが腹が減ったから飯を食うのと同じくらい自然だから、
一向に止むことがない。
飲まないのはあまりに飲み過ぎた次の日くらいか。
まだ日も落ちぬ明るいうちからグラスにビールを注いで、
ただ、飲んでいる。

街角文庫

2013年06月06日

伊勢崎駅の構内に「街角文庫」という、「小さなただの本棚」がある。
並んでいるのは図書館などで読まれなくなったであろう本たち。
誰でも持って帰って構わないということになっていて、
電車でどこかに出かけるときはいつもこの本棚を眺めるのがなによりの楽しみである。
たとえば先日見つけたのは「秘密のワイン造り」という本。
自家製ワインの造り方がこと細かく書いてある。
「秘密のワイン造り」、名前がまたいい。
本屋ではあまり見かけないような面白い本に出会えるとうれしい。

わかりにくさを経由して

2013年06月05日

ある会合で、「公共ってなんだ?」という話になった。
「公共」というのは「私」の反対にあるものだろうけれど、
誰にもわかるように簡潔に説明しようとすると言葉に窮する。
それはいまだ分かっていないことを説明する難しさというよりは、
そもそもそこにない思考回路を無理なく作り出す難しさ、なのだと思う。
「公共」と言って「私」の反対を考えようとしたときに「私にはあまり関係のない何か」を想像してしまいがちな思考回路、
というのがあるということ。
たぶん「私」に関係のあるのが「公共」で、だから説明はどうしても複雑になる。
この頃、わかりにくさを経由しないとわかれないことの多さにとても気づく。

ワールドカップ

2013年06月04日

どちらかというと日本人は自己主張をするという、いわゆる1人称で生きることが苦手である。
組織の中で意思表示をすることを「はしたない」と思ってしまうふしがある。
あるいは単に意思表示に伴うリスクが怖いだけかもしれない。
けれども1人称が認められない組織は停滞してしまう。
組織を機能させるために自分を抑える場面が必要である一方で、
組織に血を流し、風通しを良くしていくために必要なのは構成員が1人称であるかどうかだったりする。
サッカー日本代表の国際試合を見ていて、
どこで1人称を突き出してリスクを冒すかの準備を常にしておくことも大事、なんだと思った。

コンピューター

2013年06月03日

以前パソコンが壊れたことがあり、
データがなくなるとたいへんだから外付けのなんちゃらでデータの保管をすることにした。
そしたら今度は、
そちらのデータを誤って消してしまった。
機械は正確に動いていても、
こちらがそれに興味がなく大雑把だとこういうことになる。
困ったものだ。

クラフトビール

2013年06月02日

東京は恵比寿でビアフェスに参加して。
国内外から集まったブルワリーの数50あまり。
出品されたビールの数は150超。
これらすべてが飲み放題なのだが、当然全部は無理で。
ちなみに飲んだあとガイドブックにチェックしたのを数えたら34種類だった。
十分だ。
一昨年初めて抜井にこのイベントに連れて行ってもらい、それ以来のクラフトビール愛好者。
日本の大手ビールはビールの中でもごく一部の種類のものだというのはその時知った。
2年たって、日本のクラフトビールはさらに数段レベルアップしている。
今では世界に目を向けどんどん輸出しているブルワリーも増えている。
その前に、もっと群馬で飲めるようになってほしい。

再筆延期

2013年06月01日

「真打ちはまだ到着できないようで」
待てど暮らせど会場にやって来ない落語家のごとく、抜井諒一の再筆開始は延期となりました。
楽しみにしてくださっていた読者の皆様、申し訳ありません。
本人曰く、「込み入ってる」ようです。
渋滞に巻き込まれたのか。
そんなこと言いながら銭湯で寛いでる可能性もありますが。
いずれにせよ、いま暫くお待ちください。

 

飲みたい

2013年05月31日

梅雨に入っていきなりの、
晴れ間。
こんなしっとりと風が心地いい日は、
ワインでも飲みたい。

依存

2013年05月30日

怒りたくなるのはきっと、
怖いから。
仮に「私」に非はなくて「あなた」に非があるに違いない事も、
「私」の思いの範疇に収まらなかった「あなた」が怖いわけで。
どんなに聞き分けの悪い「あなた」であろうとも、
「あなた」は「私」のことをわかるのが当然というのは、
聞き手責任の立場に立った、
依存で。
依存を押し付けようとしてしまったら、
そもそもが違う人間の関係は成り立たない。
依存そのものが悪なのでなく。

梅雨入り

2013年05月29日

関東でも梅雨入りしたとの知らせ。
水分が体にたまりやすいこの季節、
水をおろす(排出する)ことが元気に過ごすには肝腎。
まずは適度な運動かな。
それから水分や糖分を取り過ぎないこと。
小豆は水を出してくれると昔からよく言われる。
「小豆かぼちゃ」なんていいかもしれない。
砂糖は使わずに。
それから代謝を良くするためには発酵食品がいい。
梅雨時はちょうど微生物が活発に動き始める時期。
たとえばぬか床を仕込むにはもってこいの季節。
向こう1か月半、
低気圧にうまく対処しながら乗り切りたいですな。

茨木のり子の詩より『聴く力』

2013年05月28日

ひとのこころの湖水
その深浅に
立ちどまり耳澄ます
ということがない

風の音に驚いたり
鳥の声に惚けたり
ひとり耳そばだてる
そんなしぐさからも遠ざかるばかり

小鳥の会話がわかったせいで
古い樹木の難儀を救い
きれいな娘の病気まで
「聴耳頭巾」を持っていた うからやから

その末裔は我がことのみに無我夢中
舌ばかりほの赤くくるくると空転し
どう言いくるめようか
どう圧倒してやろうか

だが
どうして言葉たり得よう
他のものを じっと
受けとめる力がなければ

早足の日常

2013年05月27日

朝から厚い雲に覆われていて、
終日曇り。
梅雨がすぐそこまで来ているのかもしれない。
今年は桜が咲くのも早かったけれど、
その後の季節も早足で過ぎているようだ。
この「鶴のひとこえ」の代筆もあっという間に一月が過ぎ、
毎日書くことの大変さと、
日常を書き留めることの意義深さを感じている。
私の担当は今月いっぱい。
もうしばらくお付き合いください。

大人の遊び場

2013年05月26日

渋川にて「かみつけきき酒会」に参加。
よくある日本酒党の会と違うのは、
日本酒に対して細かく探究したがるというか、
つまりしつこい参加者が多いこと。
けれども酒が進めばありふれた機嫌のいい酔っ払いとなるのだから、
結局純粋においしく酒を飲みたくて集まるのだと思う。
有名な都々逸に、
「お酒飲む人花ならつぼみ 今日も咲け咲け明日も咲け」というのがあるが、
そういうご機嫌さというかある面においては無鉄砲ともいえるような大人の遊び場が、
この頃は少なくなってきている気がする。

発酵

2013年05月25日

「発酵」というキーワードは、
歳を重ねれば重ねるほど共感せざるをえなくなるのかもしれない。

選択

2013年05月24日

選択するということは、
一方を選んで一方を選ばないということではあっても、
正しいことを選んで正しくないことを選ばないということではない。
その選択が正しかったかどうかの判断は、
正しいと思えば正しくもなるし正しくないと思えば正しくなくなるというくらい、
たえず揺れ動いていくものだから。

大泉町

2013年05月23日

大泉町に行ってきた。
住民の1割がブラジル人と説明されたが、
1割どころではないだろうと思いたくなるくらいに町中がブラジルの店だらけだった。
ブラジルの飲食店に入るとまず驚くのは肉料理の多さ。
付け合せにはフィジョアーダという豆の煮込み料理が必ずあって。
味付けはほとんどが塩だとのこと。
醤油の味になじみはないらしく、
とくに甘辛の醤油味がダメなんだとか。
料理に砂糖は使わないのだそう。
その分デザートは飛び切り甘いのだが。
シナモンの味がするスティックドーナツのような揚げ菓子を食べたけれど、
その中にたっぷり入っていた練乳のあの甘さはきっと一生忘れない。
こんな近くで味わえる異国。
食文化だけでなくいろんな面で交流したら楽しそうだが、
意外と日本人との交わりは進んでいないという印象だった。

認識改善

2013年05月22日

誰しも体質改善を必要とするときが人生の中で何度か訪れる。
疲れやすい。集中が続かない。病気になった。理由はいろいろだと思う。
そんなときは生活を見直して、中でも食を改めることで改善できたりする。
これに似たことで、「認識」を改める必要を迫られるときも人生には多々あって。
いいと思っていたことがそうではないと思い知らされたり、
うまくいかない理由が自分のわがままにあることに気づいてしまったり、
目の前の誰かを何とかして助けたかったり。
けれども体質改善より認識の改善の方が容易でないのは、
体の弱さは自分の生活の仕方や食べ物、運動不足など己に非があるとは思えても、
人生の上手くいかなさを、自分の考え方、物事のとらえ方がよくないからとは認めにくいからなのだと思う。
まずは他者否定をやめる。
そんなに簡単なことではないかもしれないが、他者否定してしまう限りはなにもわかれない。

2013年05月21日

横綱白鵬が、無傷の10連勝。
これで二けた勝利が38場所連続となり、北の海を抜いて歴代単独1位となった。
今の大相撲は年に6場所あるので、6年以上も10番以上勝っていることになる。
この数字がいかにすごいか。
大相撲は1場所15日制で、横綱以外はみな8番勝てば番付が下がることはない。
そのくらいに勝ち続けることが難しいのが相撲というもので。
そもそも江戸時代まで、番付に横綱はなかった。
番付最上位は大関で、その中で人間離れして強い力士に称号を与えたのが横綱誕生のきっかけ。
つまりそれは神の域、ということになる。
その、歴代の土俵の上の神の中の一つの記録において、白鵬は史上最強となった。
白鵬の取り組みが神々しく見えるのはきっと私だけではないはず。