日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。担当者は堀澤、岡安、すーさん、坂口、ぬくいです。この5人が月替わりで担当しています。令和6年度は4月(ぬ)5月(岡)6月(す)7月(堀)8月(坂)9月(ぬ)10月(岡)11月(す)12月(堀)1月(坂)2月(ぬ)3月(岡)の順です。

1500声 第1500声記念特別企画「鶴の俳句グッズ恩返し PARTⅡ」

2012年02月09日

榛名山の麓では、はや、梅が綻びはじめたらしいと、風の噂でききました。
2012年早春、日刊「鶴のひとこえ」も、どうにかこうにか、
めでたく第1500の声を迎えました。
そこで今回は、日頃の「恩返し」と致しまして、読者の方へ、
前回に引き続き、ささやかなる恩返しさせて頂きます。

私、書き手である抜井が、「俳句グッズ」を抽選で1名様に、
我が蔵書から厳選した「句集」を1冊プレゼントさせて頂きます。
いま、「いらねぇ」と言う心の声が、刺さるように聞こえてきました。
では、お気に入りに「詩集」も1冊、足しておきます。
この詩集は、気力体力ともに疲れた時に、読むようにしている大切な詩集です。
栄養ドリンクと言うか、サプリメントと言うか、「短詩」には即効性があるので、
生活の中でとてもすると思います。

さて、厳正かつ公平な抽選をもって、当選を決定させて頂きます。
それでは、下記を参照したうえのご応募、お待ちしております。

■応募方法
送付先の「郵便番号」・「住所」・「氏名」を明記の上、
Topページにある【お問い合わせ】よりご応募下さい。

■応募締切
平成24年2月12日(日)

■当選発表
厳正な抽選のうえ、当選者には発送をもってかえさせて頂きます。

■アンケート
日刊「鶴のひとこえ」に対して、ご意見ご感想をご記入下さい。
※後日掲載させて頂く場合がございます。(無くても可)

※お一人様、メール一通のご応募とさせて頂きます。
応募に際し、頂いた個人情報は、当企画の目的にそった賞品送付等にのみ利用し、
他目的には利用しません。

【天候】
終日、快晴。

1499声 春眠

2012年02月08日

「コテッ」
と寝てしまって、本来、水曜日に更新するはずが、木曜日になってしまった。
ここ最近、昨年末くらいからだろうか。
日付が変わる前に寝るようにしている、もとい、寝ざるを得なくなっている。
体が、である。

それ以前は、日付が変わってからこれを書き出していた。
しかし、ここ最近は十一時頃から押し寄せて来る睡魔に対し、
もう以前のように、がっぷり四つに組んで力比べをすることも無くなった。
机の前から押し出されて、寝床の中へ倒れ込んでしまうと言う有り様。

早寝したから早起きできる。
と言う訳でもなく、朝は半死半生の状態。
しかし、早く寝た分だけ、次の一日は体が軽い。
体も軽いし、頭も軽い。
そう、思考回路もすっきりと清浄になったような感覚がある。
したがって、物事をあまりネガティブに考えずに済むような気がする。
反面、寝不足状態では、物事をネガティブに考える傾向があるような気がする。
あくまで、私の実感だが、そんな気がする。
だから、寝たい時は寝る事にしようと思い、睡魔とは相撲をとるつもりは、あまりない。
これから、春が近づいてくるので、寝るにはいい季節である。

【天候】
終日、快晴。

1498声 傘から出でざる息

2012年02月07日

朝から雨。
と言うのも、今年は初めてだし、随分と久しぶりである。
朝から日が出ておらず、どんよりと曇った空を眺めながら溜息をひとつ。
子供も大人も、そしていつの時代も、雨降りの朝には、
沢山の溜息が天に上っているのであろう。
地上の家々から、「ぽわんぽわん」と溜息が出てきて、
ゆらゆら上って行く光景が思い浮かぶ。

倦怠感が浮き彫りになった体を、背広に押し込んで家を出る。
傘をさして庭先へ出ると、息が白かった。
白い息は傘の縁まで行って、傘の外へ出ると消えてしまった。
傘の中から出られない様にも見えた。

【天候】
朝から雨。
昼過ぎには止み、その後曇天。

1497声 流氷飴

2012年02月06日

午後からどんよりとした雲が流れ込んできて、雨になった。
夕方近くに霰になったが、またすぐに雨に戻った。
インフルエンザも流行しているようなので、
これで幾分か洗い流されるといい。
月曜日から雨と言うのも、なんだか気が滅入ってしまうが、
その影響で寒さが緩んでいるので、過ごしやすい。

今日の昼。
食堂のテレビで、北海道は、知床の流氷が紹介されていた。
1月~3月まで見られるらしいその光景は、眼前の海一面に広がる、
壮大な氷の世界だった。
学生時分、私の友人の多くは、吸い寄せられる如く北海道を旅していた。
その一人から、お土産に「流氷飴」を貰った事を思い出した。

私は北海道へ一度も行ったことが無い。
周りがみな、行っていたこともあり天邪鬼になって、行かなかったのか知れない。
しかし、必ず、いつかじっくりと旅してみようと思っていた。
「いつかいつか」が、今になって、とてもじっくり北海道旅行など、
できる状況で無いような生活になってしまった。
しかし、心のどこかではこのテレビの流氷が、いつか見れそうな気もしている。
また、「いつか」であるが、そんな気持ちがいい歳になっても常に胸の奥にある。
その時はあの流氷飴を、自分で買ってみようと思う。

【天候】
朝は晴れ、午後より冷たい雨。

1496声 また春が来て

2012年02月05日

早いもので、もうこの鶴のひとこえも、第1500声に手の届くところまで来た。
2008年の元旦から私が担当するようになって、足掛け5年目。
365日×5年で、計算は合う。
二十代半ばの青年も、三十路へと入るおっさんになる訳である。
なんだか、これを書くためにパソコンの前で費やした膨大な時間を思うと、
おそろしくなる。
そして、青春のやり場がもっと他になかったものかと、
思いつつも、まぁそんなものだと納得する気持もある。

これからまた春が来て、鶴のひとこえも回を重ねて行く。
私は思う。
銭湯の好きなところは、昔の風情が残っているところ。
俳句の好きなところは、季節が新しく移ろってゆくところ。
人間だって、それに当てはまる。

【天候】
終日、穏やかな晴れ。

1495声 立春の散策

2012年02月05日

朝、窓を開けると、日差しがされまでよりも、そこはかとなく白く感じた。
今日から立春なので、やはり季節の境目なのであろう。
身支度を済ませ、昼の手前頃、近所のバス停へ出掛けた。

バスを降りたのは、前橋市街。
まず、商店街にあるレストラン「ポンチ」まで、広瀬川沿いを歩いた。
一人吟行、と自らのこの散歩に銘打って出掛けたので、句帖片手の散策である。
特に締め切りも無いので、思い付いただけ詠めばよい、
と気楽な気持ちが心地好かった。

ポンチに着いて、早速、カツカレーと瓶麦酒を注文した。
立春を口実にして、昼から麦酒を飲んだ。
食べ終えてから、中央前橋駅から上毛電鉄に乗車し、
終着の西桐生駅まで行こうと思い付いた。

ブリキの玩具のような列車に揺られ、まだ薄っすらと雪をかぶった赤城山を、
ぐるりと回って桐生の街へ着いた。
この列車は自転車と一緒に乗れるので、高校生が車両内に自転車を駐輪させている姿は、
風景と相まって牧歌的な雰囲気だった。
西桐生駅から、JR桐生駅は程近く、乗り換えて両毛線で高崎駅を目指した。

それまでの車窓風景と一変して、今度は小さな都市を結んでいく。
春も浅いので、中々、俳句の素材が難しかったが、この散策自体を楽しんだ。
高崎駅へ着くと、改札口の雑踏の埃っぽさに、都会的な匂いを感じた。
時間も早かったので、駅前の適当な居酒屋で少し飲んでから、バスに乗り家路へついた。
帰る頃には月が出ており、少し手前のバス停で降りて、
春の夜空を眺めながら、ふらふら歩いて帰った。
結果、句帖には毛虫の這ったような文字が、20個並んでいた。

【天候】
終日、穏やかな快晴。

1494声 節分と南京豆

2012年02月03日

節分。
それに気が付いたのは、先程、スーパーに寄った時のこと。
麦酒を買おうと、総菜売り場の横を通ったら、何やら人だかり。
横目で覗くと、その中心にあったのは、「恵方巻き」である。

恵方巻きの巻き寿司が、タイムセールで半額になっており、
「待ってました」とばかりに群がっての、人だかり。
近年は、豆よりもこの絵方巻きが節分の代名詞になっている印象がある。
麦酒と南京豆を買って、そのまま帰りいつもと何の変哲もない夜を、
いま過ごしている。

豆まきは、厄落としで、恵方巻きは、招福。
そうして翌日の立春を迎えれば、なんだか楽しい春がやってきそうである。
いま、南京豆を部屋にまいたところで、
鬼に金棒でぶん殴られるのがオチであろう。
少し後悔しつつも、一夜寝れば、明日は立春。
よし、止まない雨は無いし、治らない口内炎は無い。
いやはや、どうにも、最近、口内炎が痛くて痛くて。

【天候】
終日、冷え込み強くも快晴。

1493声 味の裏側

2012年02月02日

近頃、冷え込んでいるせいもあって、
昼食はもっぱらうどんにしている。
行きつけのうどん屋があって、月、火、木、明日行けば金曜日と、
週四回行っていることになる。
因みに、水曜日はこの店の定休日。

いつもと同じ席に、ほぼ同じ時間に座り、同じうどんを注文する。
ほぼ同じ味のうどんを、ほぼ同じ時間に食べ終え、ほぼ同じ時刻に店を出る。
それが苦にならない、と言うよりも、それが習慣化してしまって、
それでないと何だか落ち着かぬ心持になる。
「今日の昼は何食べようか」
などと言う、小さな悩みを持ちたくないと言うこともある。

毎日同じうどんを食べていると、昨日と今日で、
うどんの味の機微に気がつくようになる。
麺のこしや汁の塩加減。
それを確かめつつ食べる面白味も出て来る。

以前、あれはまだ伊勢崎駅に立ち食いうどんがあった頃。
常連であるほのじ氏が、こんな事を喜々として言っていた。
「あそこの立ち食いうどんは、作るおばちゃんで味が全然違うんだ」
そう言うほのじ氏は、料理人である。

ひとつの料理の向こうに作り手が見えた時。
それが駅の立ち食いうどんでも、味の裏側言うか、ひとつ食べ甲斐が生まれる。
それを探したい自分の気持に、うどんを啜りつつ、気が付いた。

【天候】
終日、快晴。

1492声 白く白く

2012年02月01日

毎晩、寒い。
これは全国的なもので、日本海側では、「もう勘弁して」。
と言うくらいの大雪になっている。
死者の数も日に日に増えており、抜き差しならぬ事態である。
平成になってからの記録で、一等賞を獲れる勢いで降り続いているらしい。
雪も、豪雪になると、ロマンチックでも叙情的でもなく、
ただただ、おそろしい存在である。
白く埋め尽くされた世界で、詠んだ句があったっけ。

雪原に立ちて焦点失へり  (諒一)

【天候】
日中、山より雪雲が雪崩れ込んできて、
一時、風花が吹雪く。

1491声 ろーばいの丘

2012年01月31日

「ろーばい」。
「狼狽」の方ではなく、「蝋梅」の方。
西上州では、いま八分咲きと言ったところ。
今日も、山間部を車で走行していたら、
偶然蝋梅の丘を見つけ、車を停めてしばし眺めていた。

寒い時期の花なので、雪と取り合わせた俳句が多くある。

蝋梅や雪うち透かす枝のたけ  (芥川龍之介)

確かに、丘の上の蝋梅は、彼方の雪峰と、互いに輝き合うようだった。
あの、小さな飴細工のように艶やかで、明るい黄色の花は、
澄んだ冬空と良く合う。
悲しくも、平日の昼間にそんな風光をゆったりと楽しむ余裕はなく、
ぼーっとしていた時間を取り戻すべく、あたふたと車に戻った。
それからの一日は、もうひとつの「狼狽」と馴染み深い。

【天候】
終日、快晴。

1490声 渇き

2012年01月31日

「砂漠でオアシス」
とは安直な例えで、「深酒の翌朝」の方が、枯渇感を飲み込みやすい。
もう喉が渇いて、渇いて。
そんな調子で水を求める如く、ここ二、三日は本を求めていた。

ここ数年はもう、ネットと7割書店3割くらいで、年間の本の購入率は、
ネットの割合が大半を占めている。
黴臭い古書店の棚を隅から隅まで探すのも良いが、
やはり、一覧参照できるネット書店は便利である。
ネットでの購入で一番辛い点が、「待ち時間」だと感じている。

ネット書店で、画面上のボタンを二つ三つを押せば、
もう支払い手続きから発送まで完了している。
あとは商品の到着を待つだけだが、この時間が辛い。
書店で購入したならば、店を出て直ぐ、公園のベンチでも、街中の喫茶店でも、
帰路の電車内でも読む事ができる。
活字中毒者ならずとも、この「買い食い」ならぬ「買い読み」しながら、
大幅に道草を食って家に帰のが好きな方も多い筈。
この症状が酷くなると、電車で遠出する際に、
必ずキオスクで適当な文庫本を羽目になる。

その感覚があるので、購入した本をすぐに読めない。
と言う状況に、もう喉が渇くと言うか、目が渇くと言う感覚を覚える。
そうして、今日。
勤めから買って来て、ポストに突っ込んであった封筒を見つけた時は、
もう一心不乱に裂いて中身を出し、玄関で頁を捲った始末。
さて、買った本を枕元に積んで、この一週間くらいは、安心して床につけるだろう。

【天候】
終日、冬晴れ。
朝晩冷え込むが、日中の日差しはやや温か。
日々、日脚が伸びてゆく。

1489声 パンジーの一日

2012年01月29日

毎回、である。
酒場に行った翌朝は。

起床して、まず。
ゴソゴソとジャケットのポケットを探す。
携帯電話は、ある。
財布は、ある。
句帖も、ある。
そこでやっと、一安心できる。
そして、ここからが、気の沈む作業である。

携帯電話の送受信や通話履歴などを調べ、
曖昧な記憶との辻褄を合せる。
財布の残金を調べ、気持の中で後悔の念を割り切る。
最後に、句帖を開き、酔眼朦朧として作った句に斜線をひく。

冷たい水を二三杯飲み、ひとまず、今日一日をやってみる。
窓のところの日溜まりで、白い小さな鉢に植えてあるパンジーが、
黄色い花を、力強く咲かせている。

【天候】
終日、冬晴れ。

1488声 加藤楸邨と寒雷展

2012年01月28日

休日で特に予定も入っていない。
もう、やらねばならぬ事はひとまず放擲する覚悟を決め込んだので、
今日は終日ゆっくりした。

まず、土屋文明記念文学館へ行き、「加藤楸邨と寒雷」展を鑑賞。
館内で、県内外の俳句誌や短歌誌などを閲覧し、外の芝生をほっつき歩く。
文明の句碑がある、ちょっとした公園になっており、吟行に丁度良い。
榛名おろしが寒いので、ぱっぱっと二、三句作って、移動。
今度は、近くにある三ッ寺公園まで来て、池の鴨やかいつぶりで句を作ろうと言う魂胆。
しかし、これもまた寒いので、二、三句作って退散。
一人吟行の場合は、締め切りがないので、どうしても集中できない。
やはり、「何時までに何句」と言う制限があってこそ、集中力が生まれるのだと感じた。

子供時分、釣りなどをして遊んだこの池で、まさか俳句を作るようになるとは。
暗くなればなったで、今度はそわそわしてくる。
そして、酒場へ。
まさか、休日にこんな過ごし方をする大人になろうとは。

【天候】
終日、風強くも快晴。

1487声 寝俳句

2012年01月27日

今朝、私の体感では、今期一番の冷え込みであった。
家の中の水道はどこも凍てて出ないし、窓だって結露が凍ててしまって開かない。
日本海側に住む人にとっては、「なんのそれしき」と思われるかもしれないが、
首都圏の人が想像している程、群馬県平野部の降雪量は少ない。
よって、長年住み暮らす人では、防寒対策には疎いと思う。
豪雪地帯も寒いが、空っ風吹きすさぶ乾いた寒さも、身を切られるようで辛い。

昨夜、榛名山へ俳句合宿に行っている仲間を羨んで、
こっちはこっちで、温かい部屋で句を作ろう。
そう決めて、蒲団にもぐり込んで、ストーブを付けたまま、
腹ばいになって句作していた。
一句できたところまでは憶えているのだが、「はっ」と気がつけば、朝。
薄暗い部屋を、ガンガンに燃えた電気ストーブが、ほの赤く照らしていた。
おかげで、喉、鼻はもとより、肌や髪の毛に至るまで、カラカラに乾燥してしまった。

火事にならなかっただけ、よかった。
寝煙草もよくないが、寝俳句もまたよくないのである。

【天候】
晴れて入るが、山から雪雲が流れ込んできて、寒い一日。

1486声 雪の山上湖

2012年01月26日

朝の間は、榛名山に霞みの様な雪雲がかかっていて、
「雪だなぁ」と、しみじみ思った。
いつもの景色なので、特に新鮮な感慨も無い。
しかし、今日は先生を含めた俳句の仲間が、榛名山で恒例の俳句合宿をする日なので、
普段とはやはり違う景色に見える。
そして、下界に残って山を仰いでいる私の心は、いま千々に乱れているのである。

一昨年は、日取りの都合が合ったので、参加した。
もう、豪雪。
榛名湖周辺一帯が、である。
結氷した湖上には、数多の釣客のテント。
その中を、句帖を握りしめた私たちがのそりのそりと歩き回っている。
唱歌に、「犬はよろこび庭かけまわる」と言うフレーズがあるが、
まさに、よろこびながら雪原となった湖上を駆け回っている犬がいた。

何十句も雪の句を詠んだ。
そして、何百と言う雪の句を読んだ。
東京からいらしていた女流俳人の方は、
午後から受け持っている俳句教室があると言う事で、
朝、榛名山をバスで下山して行った。
朝、山上湖の銀世界で句会をやって、午後には大都会の中心で句会。
なんだか、大変だけれど、贅沢な一日だと思った。

独り部屋で羨ましがっていても、こんな愉しげな思い出がスライドショーで甦って来るので、
ストーブの前で麦酒をかっくらって寝てしまおうと思う。

【天候】
終日、風強くも快晴。

1485声 わたわたわたわた

2012年01月25日

今日の日中は、日差しも力強く、やや春めいてきた空気を感じた。
しかし、遠景の榛名山を仰げば綺麗に雪化粧をしており、
一気に寒さを覚える。

公園の小川、である。
川面の表面に、薄く氷が張っていた。
俳句では、「薄氷」と言う春の季題があるが、
まだ寒明けしていない一月後半の今日にあって、
まさにその薄氷と言えるような氷だった。

季節を先取りして薄氷の句を作ろうと、
しばらくその小さなせせらぎを眺めていた。
解けて始めている切り口が絶えず輝いていたり、
所々、空いた穴には空が映っていたり。
薄氷の表面を指で押して見ると、その下に閉じ込められている気泡が、
「わたわたわたわた」していた。
眺めていると、なんだかこの小さな泡の粒に、妙な親近感が生まれた。

【天候】
終日、雲多くも晴れ。

1484声 ぶちまけたこと

2012年01月24日

珈琲が好きで、良く飲んでいる。
家に居る時はドリップ式のものを、
外に居る時は缶珈琲などを買って飲んでいる。
麦酒と違って、左程、味の優劣が分からないので、
銘柄にはあまりこだわりが無い。
それでも、缶珈琲よりもドリップしたカップの珈琲の方が、
同じ自動販売機で買う時でも、魅力がある。

酒での失敗は数限りなくあるが、珈琲でも失敗もある。
いま、大切な書類に珈琲しみを作ってしまって、思い出したついでに書く。
最近の失敗は、店内で買ったばかりの珈琲をぶちまけてしまったこと。
マクドナルドの店内で、ホットコーヒーを買った。
砂糖とミルクを注文時に入れてもらえばよかったものを、
自分の分量で入れようと思った。
ブラックで購入し、後の棚でミルクだけ入れ、手に持った瞬間。
「するり」
やってしまった。
平日だったので、店内が空いていたことがせめてもの救いであった。
直ぐに店員の方が来て、迅速に処理をしてくれ、
親切にも新しい珈琲を一杯作ってくれた。
いささか苦みのきいた味になったしまったが、それ以降、
マクドナルドを見つけては、コーヒーを買う様にしている。

失敗はやはり、カップコーヒーがらみが多い。
車の中でぶちまけてしまったり、口にくわえながら階段を降りようとして、
服にぶちまけてしまったり。
白いワイシャツを、珈琲色に染めてしまったことも、一度や二度ではない。
そう考えると、酔っていて酒をぶちまけたことはあまりないが、
素面の時は、珈琲をよくぶちまけている。
特に、新しい発見も無いが、そう言うことである。

【天候】
終日、風強くも快晴。
東京方面では、前日の行きにより路面凍結。

1483声 メタボガメタボ

2012年01月24日

現在時刻は深夜2時。
なぜ、こんな時間になってしまったのかと、振り返っているので、
こんな時間になってしまった。
都心部では雪が降っているようであるが、
ここ上州平野部は風ばかり強い夜である。

最近、食生活が乱れがちで、いささか太ってしまった。
先日、森美術館で「メタボリズムの未来都市展」を観ていた際、
いささか太っちょな人が目について思わず、「メタボガメタボ」などと、
思ってしまったが、人の事は言えなくなってしまった。

じゃあ、腹八分目。
と言う事で、昼食すこし減らしたら、夕方にどうしても腹の虫がおさまらず、
コンビニで菓子パンなどを買い食いしてしまう。
そう言う悪循環になるから、あまり余計な事は考えずに、
食べ物に少し気を使うことしようと思う。

【天候】
終日、曇天。