日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。担当者は堀澤、岡安、すーさん、坂口、ぬくいです。この5人が月替わりで担当しています。令和6年度は4月(ぬ)5月(岡)6月(す)7月(堀)8月(坂)9月(ぬ)10月(岡)11月(す)12月(堀)1月(坂)2月(ぬ)3月(岡)の順です。

5239声 3日

2022年10月12日

4日ぶりの出勤。若干の疲れもあるが、今週は3日しかないので勢いで乗り切る。

5238声 撤収

2022年10月11日

ゆっくり朝ご飯を食べて撤収作業に入ったが、これもまた想定以上に時間がかかった。11時のチェックアウト時間を少し過ぎてしまった。設営・撤収の手順について妻と反省会をしながら帰路に。お昼は満場一致でスシローに。ボックス席だと広くて子供を安心して連れて行ける。今回のランチビアは私がいただく。感謝。これまでより、大分ハードさが増したキャンプに、しばらく行かなくてもいいかなと思った2泊3日の秋キャンプ。

5237声 満点の星空

2022年10月10日

朝から小雨がふったりやんだり。朝食は、昨日のスープとチキンラーメン飯。食後にコーヒーを飲んでゆったりした気持ちになる。寝室でゆっくりした後、日帰り温泉に。前にも来たことのある嬬恋村のつつじの湯。ここはぬる湯で娘も湯船に入れる。お風呂でさっぱりして気分もすっきり。妻はランチビアを飲んで、機嫌もだいぶ良くなった。お昼は近くの八景食堂という定食屋に。ここが広い座敷で、子供が歩き回れ、家庭的なご飯も美味しくてゆっくりできた。キャンプ場に戻ると雨もあがり、娘はアスレチックで小学生のねーたんと遊んでもらったり、たき火でポップコーンを作ったりと目一杯はしゃぎ、7時には寝てしまった。昨日はほぼ満室だったが、今日は打って変わって貸し切り状態。妻と二人、時折獣の遠吠えを聞きながら、遠慮することなく焚き火。空を見上げると満点の星。

5236声 雨キャンプ

2022年10月09日

ほぼ時間どおり11時過ぎにキャンプ場に到着。冬用にギアが増えてたので車上に乗せるキャリアケースに荷物を入れてきたが、この上げ下ろしが地味に大変。今まであれば数分でテントの設営がきていたのが、1時間たっても設営が終わらず。空腹により妻の気分が斜めになっておりところで、昼食用に水に浸していた米の入ったメスティンを、本人はお手伝いのつもりだろうが、持って来ようとしてずっこけ。放物線を描いて水と米が地面に。これで妻の雰囲気は斜めから険悪に。なんとか設営が終わったのが2時間後。ランチは手軽にピザにしたが、その後もトラブルは続き、夕飯のメインで予定していたローストチキンは大きすぎてダッチオーブンが微妙に閉まらず。結果、熱がうまく通らず、ぜんぶスープにするという大ピンチ。結局、夕飯はチキンラーメンに。夕方から雨が本降りになり、初の雨キャンプ。泥だらけの靴でリビングを出入りする娘に妻がイライラ。テントを打ち付ける大粒な雨音だけが心地よかったが、今まで一番アゲインストなキャンプで心が折れそうになる。

5235声 仕込み

2022年10月08日

要人訪問はまさかの休止に。どれだけの人が準備したのか想像もつかない。おかげで休日となったので、明日から2泊3日のキャンプの用意。ニトリでダッチオーブンを、業務用スーパーで丸鶏も初めて購入。鶏はクレイジーソルトを肉の外側と内臓をくりぬいた内側にすり込んで冷蔵庫で一晩保存する。今回はニューテントや車上に乗せるキャリバックの装備など新しいギアが多く、設営に時間がかかりそう。

5234声 歯車

2022年10月07日

娘の初めての遠足の日。晴れていれば群馬の森の予定であったが、生憎の雨。行き先は前日の段階でめんたいパークに変更になった。仕事の都合で出席はできなかったが、ある意味諦めがついた。明日は要人の訪問があり、おそらく今日はいろいろと降ってくるだろう。まぁ、ほんと面倒くさいくてくだらないが役割を淡々とこなすのみ。

5233声 典型

2022年10月06日

今日は1日でリアルとオンライン合わせて6本の打ち合わせをこなす。相手によりこちらの立ち位置も話すことも違う。あるときは現場監督になり、マネージャーになり、営業マンになり、時には宣教師になった。人間の1日に発する言語はおよそ2万語らしいが、おそらく今日はその倍はしゃべった。今は酸欠気味で呆然としている。テクノロジーの発展により簡単に誰とでも会議ができるようになったが、所属で共有するスケジュールにが空いていれば次々と打ち合わせが入れらていく。テクノロジーの進展は、余暇時間の創出ではなく、さらに過密になり人を追い詰めるの典型。

 

5232声 食欲の…

2022年10月05日

今日は有楽町にある東宝と打ち合わせ。会議室の名前はモスラ。隣はキングギドラだった。クリエイティブ業界における人材不足は業界全体の課題であり、小中高生という若年層でのデジタル教育の取り組みは多くの企業に注目されている。普段であれば敷居の高い大手企業とも話ができ、現場のニーズや世界の動きなどをアップデートできた。こういったチャンスはものにしないと。帰りに万世麵店にて排骨拉麺とキーマカレーのセットを食す。最近、食欲に負け続けている。

5231声 生存戦略

2022年10月04日

娘が同い年の女の子と公園で遊んでいる。同級生とはいえ10ヶ月近く年が離れ、背も2/3ぐらいしかない。基本的には一緒に仲良く遊んでいるのだが、そこは相手もこども、家の娘が持っているものを欲しくなる。「○○ちゃん、それかしてー」と娘の持っていた木の実やおもちゃのサングランスを取り上げている。娘はあんまり抵抗せずに渡している。先日、保育園で娘が、おもちゃと取られても、最近返してと言えるようなったんですよ~と先生が話していたが、ある意味、早生まれで体も小さいので取られ慣れているのかもしれない。ただ、娘が大事にしている、中にガラスの宝石が入った首から提げる小さなバッグだけは、貸してと言われても容易に渡さず、遠くまで駆けて逃げていた。でも結局捕まって、そのバッグも渡していた。ある意味、娘の多彩な感情表現や他人を観察する姿勢は、早生まれというハンディの中で、この子なりに見つけた生存戦略なのかもしれないと思った。

5230声 不二子ちゃんばりの脱出

2022年10月03日

比べたことがないので分からないが、家の娘は泣く、拗ねる、ぐずる、甘える、誘い笑いなど、多彩な感情表現を使い、人の機微をつかんで、自分の要求にまでたどり着く天才だと思っている。お風呂にはいるのを最近嫌がるので、アンパンマンのバスボム(中からキャラクターが出てくる。)を購入したところ、お風呂には喜んで入るようになった。ただ、体を洗うと鳴き始める。泣き叫ぶ時も多い。ただ、こちらも体を洗わずに出す訳にもいかない。今日もバスボムで遊んだ後に、そろそろ体を洗おうかというタイミングで、おしっこに行きたいという。お風呂だからここですればと言っても、トイレじゃなきゃいやだとぐずる。妻を呼んででトイレに行かせる。その後、娘がお風呂に戻ってくることはなかった。お風呂に入れて安心した父と、トイレで排泄ができるようになって欲しい母の思いの間隙を縫った、ルパン三世の不二子ちゃんばりの見事な脱出であった。ちなみに妻に確認したが、おしっこは出なかったとのこと。

5259声 新幕初張

2022年10月02日

冬用に新しくツールームテントを購入。半月あまり吟味に吟味を重ねた。今日は石原緑地に持って行き初張り。いままでポップアップテントを使用していたので、ポールを刺してテントを立ち上げる作業に難航。40分程度が作業時間の目安だが、1時間半近くかかった。テント内で立ち上がることもでき、前面メッシュになり夏でも使えそう。スカートも寝室まであるので冬は申し分ない。シンメトリーが外観がおしゃれだし、サンドベージュやダークブラウンのカラーは飽きがこなそうである。かなりの時間を割いたが、満足のいくテントに出会えて報われた思いである。冬の雪原でのキャンプが楽しみである。

5258声 溢れる言葉

2022年10月01日

先晴れの爽やかな土曜日。今日は妻が仕事なので終日娘と二人。子守という感じはない。どちらかというとデートな気分。お気に入りのワンピースを着せて、近所の小学校で行われている運動会を見学。1歳児と見比べるとほんとに大人。おなじみの赤城団、榛名団にほくそ笑む。ランチを食べてから昼寝がルーチンなのだが、一人では寝られないのでおんぶをおする。ちょっとむずがったが秒で寝落ち。おんぶの与える安心感は半端ない。午睡後も外に行きたいと言うので図書館へ。いつものごとく本はほとんど読まないのだが、後ろも振り向かずにコーナーをどんどん進んでいく。意外と器用に大人の間をすり抜けていく。言葉もずいぶん増えた。単語だけでなく短い文章で自分の要求を伝えたり、見た場面を話せるようになってきた。毎日新しい言葉を話し始める。言葉が溢れてくる。

5257声 実を以て

2022年09月30日

独立して2か月が過ぎた。早い。仕事が遅いこともあるが途切れず、まだあれこれ納めなくてはいけないのでとても有難い状態なのだろう。けれどなんとなくやる気が立ち上がらない。明日は早起きして太田での撮影があり、ふと前橋シネマハウスを調べたら、アフガニスタンで活躍した故・中村哲さんのドキュメンタリーを上映している。観て、泊まって、即明日現場に行けば良いじゃないかとこじつけた(こういうことも自営ならではなのだろうな)。

 

テレビの報道などを通して中村さんのことを知っている方は多いと思う。映画はテレビ的な作りであったが、中村さんがもともとは中東の山に惹かれて現地を訪れ、医療を求める人たちを振り切って帰国したことを悔いていたこと、テレビでも印象が大きかった、見渡す限りの荒野を水路開拓によって緑地に変え、けれど2022年の今激しい干ばつで緑地が元に戻っていっていること(中村さんなき後も、技術を継いだ現地人が作業にあたっていること)など、はじめて知る事もあった。欲を言えば、「カメラ回っています、中村さんお願いします」という撮影ではない、自然体の中村さんが見てみたかった。

 

僕は、中村さんに纏わることを見る時にもう1つフィルターが入る。それは、群馬高専時代に同じ学年で寮生だった鈴木学くんの存在だ。彼は高専卒業後、進学を経て、中村さんを支援するペシャワール会に参加。バングラディッシュで現地語も駆使しながら学んだ土木工学と現地応用とで水路事業の大事な部分に加担した。その後帰国した際にたまたま会う機会があり、彼の人生の選択と逞しさに驚いた。一緒に露天風呂に入り、彼が両手で湯をすくって「この湯が汚れているとするだろう、ろ過したり薬剤加えたりしてきれいにしようとするけど、そうじゃない、この湯の源泉まで辿ってそこからきれいにしたいんだよ俺は」と話した光景は25年くらい過ぎた今もなんとなく思い出すことができる。彼はもうずっと前に四国に家を構え、家族で農業を営んでいるという話を聞いた。

 

さて、中村さんのドキュメンタリーを見て「俺もやるぞ!」と士気が上がったかと言えばそうでもない。若ければ違ったかな、嫌な感じに年をとってしまった。けれどなんとなくぼくは「発奮しながら0から1を立ち上げる」性格ではなく、「何かやらなければいけない状況下に置かれると、やる」性格なんだということが再認識できた。さすがにバングラディッシュに投げ込まれたら生きていく自信はないが、今接点があるあの人やこの人が何かやろうとしている時に、寄り添える仕事をしたい。ぼちぼちやっていく。そしてなんとなく、映画の最後で語られた中村さんの言葉を置くと終わった感じになるので、今月の投稿をこの一言にて終えたい。

 

絶望的な状況にあってこそ、実を以て報いたいと思います。(中村哲)

5256声 この道何十年かのビーフシチュー

2022年09月29日

中之条町観光協会制作による温泉×地元俳優のドラマシリーズ「中之条ぽわぽわ」。そのドラマパートは今月撮影が終わっていたのだが、ドラマの後に流れる情報映像の撮影を行うために再び四万温泉を回った(ドラマパートの撮影は映画カメラマンの角洋介くんが行うが、情報パートは毎回僕が撮影を担当させてもらっている)。

 

甌穴や、奥四万湖などの名所を1つ1つ撮影していく。今日は絵に描いたような秋日和で、四万ブルーもいつも以上に蒼く見えた。途中、観光協会の原澤さんらと昼飯はどうしようという話になり僕ははじめて伺ったのだが、日向見にある洋食屋「摩耶」の戸を開いた(店の入り口とトイレの入り口がいわゆるウエスタンドア?的な中央から左右に開くドアで、店内も昭和レトロな感じであった)。

 

こういう時に来たら、出し惜しみしちゃいかんよね、と看板メニューであるというビーフシチューのセットを注文。カウンターの奥では、この道何十年と思われる高齢のシェフと、その奥さんかな、とても息の合った様子でマイペースに仕事をこなしていく(時々シェフが奥さんかなにダメ出しのようなことを言っているが、それも日常なのだろう)。コーンスープ、サラダ、ビーフシチューと順に運ばれ、仕事途中の昼食はぐんと華やかなランチになった。ビーフシチューのビーフはスプーンで切れる柔らかさ。なによりシチューが、深い。いろんな野菜とかワインとか入っているのだろうが、その深さはこの道何十年が出す味のような気がした。

 

ふとした話で、来年2月頃にはもう店を閉めるつもりである事を伺った。ふと、絶メシ、なる言葉が頭に浮かんだが、不謹慎な気がして頭から追いやった。初めて足を運ぶ身、こんなに美味しくて雰囲気があるのにもったいないですね、という言葉も不謹慎。店に思いを感じたのなら黙って足を運ぶだけで良いのだから。けれど、新しい店が次々にオープンしていく四万温泉にあって、辞めていく店もある、という当たり前のことに時間の流れを感じた。

 

おなかいっぱいで店を出たのに、摩耶と同等かそれ以上にこの道何十年感のある四万温泉の名店「一力鮨」が食べたくなった。

5255声 Spotify

2022年09月28日

音楽は人並みに好きだが、音楽配信にはあまり興味がなかった。とはいえCD派というわけでもなく、好きなアーティストの曲を車やyoutubeで繰り返し聞く程度。そういう同年代はわりと多い気がする。

 

他にもあるのかもしれないがSpotifyは無料でも色々と音楽が聴けるということを1年前くらいかな、知った。ただ、無料だと「聞くアーティストは選べても、この曲という指定ができない」「途中にラジオCMのようなCMが入る」という決まりがある。それが不自由で、高額ではない有料ユーザーになる人も多いのだと思う。

 

だがしかし。僕はお金をケチっているわけでは・・あまりなく、その「100%自分の思うままにできない」事こそが好きだったりする。いい曲だなーと思った曲はいつも聴けなくても良いし、むしろたまたま聴けるくらいの方が嬉しい。CMも、ふと現実との接点ができるようで、僕は不快じゃない。

 

・・ということで、無料で聞き続けている。それでも「このアーティストが好きならこのアーティスト好きかも」というRADIO機能により、聞く音楽の幅もちょっとだけ拡張した。近頃はそれで知った「優河」ばかり聞いている。

 

ミュージシャンにとっては数年先も読めない状況と思うが、リスナーにとってはいい時代になったなぁと思う。

 

Ryu Matsuyama / kid feat. 優河【MUSIC VIDEO】(ソロが良いけど、フューチャリングも良い)

5254声 紫色した凍った棒

2022年09月27日

太田市で撮影がありそのまま、今日は休みという彼女と合流。大泉町へ向かった。彼女は先日、yamanofoodlaboが行う料理教室に行っており

 

yamanofoodlaboについては以前noteに書きました。近年まれに見る超個性的なアーティスト・料理人です

 

彼らに教えてもらった大泉の店でスパイスを買うのだという。なるほど、その店にはその手の店で見る冷凍肉やインスタント麺、菓子や缶詰の間を埋めるように、クミン・カルダモン・コリアンダーなどのスパイスがホールでも販売されていた。僕もずっと以前にMatkaで教えてもらったシナモン水(筒状のシナモンスティックを水に入れるだけ、自然な甘さと香り)を再現すべくシナモンを購入。安かった。

 

なんとなくもうちょっと異国感が味わいたいと思い、以前気になっていたブラジル系スーパー・・はお休みだったが、その向かいもそんなスーパーだったので(大泉すごいな)入店。一通り見て、細長いビニールに詰められた紫色した凍った棒も購入した。商品にシールも原料表記もないところからみて、店による自家製なのだろうか。そしてそれは、ブルーベリーとチョコレートを使った濃厚なアイスバーだった。カロリー高そうだ。美味しかった。

 

僕個人はどっぷり日本に、ほとんど群馬に浸かってきた人間なので、こういう場所に行くと未だにウキウキする。また1人になり、甘い炭酸のガラナを飲みながら中之条町へ帰ってきた。

5253声 バックプロジェクト

2022年09月26日

「伊勢町睦会」は、中之条町伊勢町の商店経営者有志で作る団体。割烹の金幸や駅前の食堂ほづみ、眼鏡のはまやや僕が広告の仕事で関わっているアマダ補聴倶楽部など、中之条町における昔ながらの顔ぶれで構成されている。

 

以前は紙物の商店街マップを作ったこともあったが、何か新しいことをしたいという話があり、移住作家である西岳拡貴くんをぐいっと巻き込んだ。彼は彫刻家であり、カカオの焙煎から行う「Nakanojo Kraft Project」のチョコレート作りの発起人でもある。物体としての作品を作る、というよりは、人との関わりの中で作品を生み出している稀なアーティストだ。

 

今年、彼の発案で、「伊勢町睦会」と地元の「吾妻中央高校」をつないでの「バックプロジェクト」が発足した。中央高校は元中之条高校、中之条高校といえば、学生が自分で育てた野菜を直接リアカーで売り歩く光景と、測量を学ぶ学生が町内の道端に出て棒を立てての測量を行う光景を覚えている町民が多いのだが、その後者、測量を部活動としても学ぶ学生たちとの協働が続いている(僕は主に映像記録係)。

 

今はハイテクで衛星を経由して緯度や軽度、標高が図れる機械があり、学生たちが器用に伊勢町を計測していく。そこから出た数値や、場所と場所を繋ぐ線によってデザインを立ち上げ、それをバックにしてしまおうというのがこのプロジェクトの現段階での目標である。

 

こういう話は、顔ぶれが揃い、行動をしていくとぐんぐんと話が進んでいくもので・・なんと来年の「中之条ビエンナーレ」への出展も決まった。高齢化が進む地元商店と、学区内にある店なんて知りもしなかった高校生たち、そして間をつなぐアーティスト。今年の11月には途中発表会も予定。楽しい方向へ進んでほしい。

 

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追記。今月の投稿をざっと見たら、9/3に似た投稿をしていて、まったく忘れていた。やれやれ。大丈夫だろうか。けれど「冒険家の星野道夫は大切なことは何度でも同じことを話した」と言うから、良しとしよう!(都合の良い解釈)

5252声 章三さん

2022年09月25日

北軽井沢へ休みに来た。昨年1年以上かけて撮影してきた「きたもっく」が経営する「ルオムの森」で小さなマルシェがあり、飲食で参加してくれる人を探していて僕が中之条町の「ニューサイトウ」を紹介した手前、もし雨だったりしたらたくさん買い込んで家族親戚に配らねばと(案外、ぼくそういう事に対しては真面目なんです)そういう意図もあった。

 

野菜たっぷりのタコライス弁当等はそこそこ順調に売れているようで、ちょっと安心はしつつ、僕も野菜たっぷりの鳥照り焼き弁当を買って、ルオムの森のイートインコーナーからは離れたベンチでむしゃむしゃと食べてみた。ルオムの森と称された建物は築100年を越える洋館、周囲は木々だらけ、日差しは優しい、天国みたいな時間であった。

 

弁当を1つ余分に買い、「きたもっく」の撮影でもお世話になった北軽在住、「森の写真館」の田渕章三さんの家を訪ねた。田渕さんはお兄さんと共に広告制作会社「エジソン」を立ち上げ、商業写真でその腕一本で東京の80年代あたりをぐいぐい攻めていた写真家だ(なにこのいい加減な説明)。今日聞いた昔話では、クライアントに対して完璧なラフを提出して契約。その後に電通などの広告代理店が決まり加わる案件もあったというから、じつにぐいぐいしていたのだろう。

 

現在は、自身のパーキンソン病と向き合いながら北軽の山小屋で暮らしている。僕とはたまたま知り合っただけだけど、仕事や遊びで何度も泊めてもらったし、手のかかるおじさ・・いや、表現の大先輩として非常に尊敬している。いやこれマジで。

 

今日は、娘の写真家・田渕三菜さんが昔撮った森の写真を、章三さんが時間をかけて選別、トリミング、加工をした写真カレンダーを見ながら色々話を伺った。「岡安、いいか、接点ってのが大事なんだ、人が写真を見たときにそんなに時間をかけて丁寧に見てはくれない、だから、一瞥した時にはっと目に留まる、その接点で勝負しなきゃいけない」というような話。

 

訪ねる機会は多くないが、まだまだ章三さんから学びたいことは多い。